情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
― 小屋 ―
…僕は………
疑わしき者を排斥するより、少しでも…
信じる者の助けになりたいです。
[日差しの下で育った茶を飲んでから零す、同じ群れに属するか判じる事のない言葉は、トゥーリッキを疑う音を含めない。白蛇の名に対する言及には眼鏡をかけず滲んだ眼差しがお連れさんを暫く見て、機会があればと和らいだ声が添え置いた]
………
違うのに似ているのは面白いですね。
[からりと笑うに肩竦め、けれど手放せなどとは言わない。]
不用意に口にされたら、信憑性も半減。
情報は、そのモノだけじゃないし。
[誰を信じるとも誰を疑うとも定めず。
ドロテアに関して返る言葉には怒りも焦燥もなく]
[ウルスラにはそうだな、と一言返してから]
尋ねてすんなり答えられるようでは困る。
が、黙って"いなく"なられても困る。
……まじない師が誰にどう素性を明かすのかは自由だが
明かす先を間違えられては光はない。
尤も、生者を見る者ならば結果から信を決めるだろうが。
[残り2つは事前に相手を信用する術はない。]
[助言について述べるトゥーリッキの言葉に耳を傾け、言葉の途切れるのを待ってから温められた呼気と共に零した感想。面持ちは少しだけ和らいで眼鏡をかけ直すけれど、揶揄する素振りがある訳もなくて]
僕は貴方が出来る方と仰れば同じ事を言います。
誰にも告げず在ればいいと想う。
僕の場合は助言ではなく懇願に近いでしょうか。
[自重せぬ声音が語る告白、手を伸ばし飲み干す茶は溜息と共に。問わぬ事を語られぬトゥーリッキの口元ではなく、鮮明な視界が見ていたのは―――…]
変わりませんよ、僕は。
[吐いた息はやはり白くて、赤いオーロラは禍々しく。]
まじない師は信じる者を見極める必要がある。
力を持たない者は、まじない師を信用させる必要がある。
[それは狼使いとて同じことではあるけれど。]
話をするだけでも何かのきっかけにはなるだろ。
……簡単に信じることも簡単に疑うことも
出来ない状況だし、な。
暖が在るのは有り難いが、気まずい空気は私にとって毒になり得るのでね。…ドロテアにかけてやる言葉も、見つけることは出来なんだ。
[首の周囲に巻かれたそれ。蛇使いの姿であることは、遠目にも分った。小さく――先ほどもそうしたように、己を嘲る笑いを、ひとつ]
唄、か。
そうであるとしたら、それは死を崇め、滅びを招く唄だな。あの光も同様だ。
何がこの地を支配しているのか、嫌でも思い起こさせてしまう。
[己の顎にそっと指を這わせ、声は幽かに沈む]
………
[奪われたくないと願うものは、トゥーリッキの指に絡む自らの髪ではない。抱擁に応えずも拒まず離れゆく身に伸ばす手は、顎のラインから白蛇の巻く首筋をたどる]
差し上げるはきっと、奪われるには足らないから。
貴方に奪わせてしまわないといいと…
杞憂かも知れませんが、そんな事を想います。
[カウコの言に、ふ、と息が漏れる]
難しいモンだねえ。
狼遣いとの知恵比べってのは。
まじない師に狼遣いではないと宣言されても
それが絶対に正しいとも言い切れないわけだしね。
…トナカイたちも気配に気づけない以上、
狼遣いを見破る足しになるのは
やはり人間の言葉、ってことなんだろうね。
向こうだって、そうそうボロは出さないだろうけど
何かのきっかけにはなるだろうし。
たぶん…性格、悪いんです僕。
[持て成し湯を足して足止めした客人へ、僅かに含めた囁きは確信犯たる。キィキィキィキィ―――去るトゥーリッキを見送るため、扉まで車椅子で添う間に零した囁き]
温かく過ごして下さい。
[向ける先は去る人物か首もとの蛇か、曖昧に。去りゆく背の失せてからも冷気が入り込むのも厭わず、暫し保と靡く紅いカーテンを見上げて]
…空気か。
確かこの地に住まいする、
大気の精霊はイルマタルと教わったが…
空気に毒を漏られて、難儀なことだろう。
言葉も情けも、今は時を奪うよ。煩うな。
[ラウリの自嘲を慰めもせぬ薄情は、先刻と同じ。
彼の口から、"支配"なる言葉を聞くと眉を顰めて]
それでも、みじかい夏の歓びに惹かれて
あたしはこの土地に居るよ。長い冬と闇の地に。
――なあ、ラウリ。
思い起こさせられたなら、お前は…
…否。そんなことが聞きたいのではないのだ…
[尋ねかけ、寒がりの蛇遣いは彼が辿る
顎の曲線と、帽子の鍔のそれとを重ね想う。]
そんな小洒落た帽子を年中着けているお前がな。
街へ住まずにどうしてこの地へ留まり続けるのか。
おそらくは、あたしが訊かずとも
誰かが訊くのだろうがね。…うむ。
今さらに、尋ねてみたく*なったのだよ*。
[ウルスラに緩く頷いて落とす息は白く]
誰かが自分を狼使いでないと判じても
それが本物のまじない師と妄信も出来ない状況だろうし
……人はそも嘘をつく生き物だから――違和感があっても
すぐに敵と直結しないのもまた厄介。
[前途多難だ。と笑えない冗談のように呟く。
やがてふるりと体を震わせると、退席の言葉もおかず、ひらりと手だけを振り一度自分の生活する*小屋へと*]
[長老がドロテアに触れ、言葉をかける様子を、男はやはり静かに見ていた]
……早く始末をつけなければ。
ええ。私がまじないを使えたとするなら。
使えないとしても。
わかっています。苦痛を、増やさないために。
[呟きの後、続けた言葉は村長に向けてだったが。己がまじないを使えるかどうか、明言はせずに。かけた首飾りに指先で触れた]
夏が、好きなのか。
[蛇使いが村に留まった理由。思い出し、頷く。
しかし発した返答は、同意の響きを伴わない]
冬は長い。闇は深い。死は死以外の何物でもない。
……じきに慣れるだろうさ。その『じき』まで、村とお前が生き残っていればな。
[とりとめのない言葉を並べて、ごまかすように笑った。
消えた問いには、首を傾げるが何も言わず]
まじない師が本物かどうかなんて分かる手段は
ないものねえ。
偽物だったらまだしも。
[情報屋の言葉に、自然と形のいい眉が寄る]
……ある意味一番厄介なのは、人の心。
疑い心と、信じる心だ。
あいつらは、きっとそういう部分も含めて
利用しているんだろうね。
[手を振るカウコと別れ、ひとり空を見上げる。
そこにはいまだに不吉な血色の極光が*広がっていた*]
[帽子について尋ねられれば、思い出したようにその唾を掴んだ。
さあ、どうだろうなとはぐらかすように]
中々どうして、この闇と雪原は私を離してはくれなくてね……。
街に行ってしまえば、ここまで深い闇を感じることは出来ない。忌わしいものだが、同時に失えばとてつもなく懐かしんでしまうだろう。
洒落ているものと、美しいものは、違う。
[最後に放った言葉だけは、異質な音を纏っただろうか。
影に覆われてはっきりとしない足もとに視線を落とし、ゆっくりとその場から歩きだした]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了