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…どうして。
[そこで気がついた。彼の傍らに倒れているモノ。
鮮やかに床に広がる赤に、彩りを添える飾り布。
見覚えのあるそれを辿れば、己の顔がそこにある]
………、…え、
[そこで初めて、夢との違いに気がついた。
自分にはクレストの魂が見えていない。
どころか、見るうちに人の姿は増えてきて>>44、]
クレスト…ニルス先生。
[彼らの言葉に、己の死を自覚する]
女性に、そんな酷い真似はしないさ。
……そもそも、人狼に性別の概念があるのかは分からないがね。
[数日前まで人だったというのは裏を返せば、今は人では無いということだ。
やはりユノラフの能力は正しいのだと、頷きを一つ。]
もし悲しみや苦しみがあったとしたなら……殺めるのを、止めることは出来なかったのかな?
レイヨさんを殺した者と
アイノ様を殺した者と
ドロテア達を殺した者と、
誰も殺していない者が、2人。
ほら、こういえば、変わらないですわ?
[言って、向ける口の端は歪めて]
―――でも、違うのですわ。
[マティアス>>+37とは入れ違ったあとだったか。
女はクレストに従って、ふらりと廊下へと出る。
そのまま居間へと赴くつもりでいた。
それを何かが引きとめた。
何かと辺りを見渡せば、佇む娘の姿>>+36がある]
……アイ、ノ…
[死なせるために己がその名を紙に記し、
その死した魂のいろを視た娘。
亡霊じみたその様子>>+47に、微かに彼女の名を口にした]
いくら親しくても昔から知っていても。
目覚めたくなくたって、目覚めるものなのですわ。
だから、
わたくしを殺しても―――
あとふたりいる仲間がきっと。
この村を滅茶苦茶にするでしょう。
嗚呼、ごめんなさい、
思わず言ってしまいましたわ。
[抵抗しても無駄だう、
そう思うから精一杯のハッタリを口にする]
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