182 放課後の図書室
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[私はもともと、そう派手な人間じゃない。友達の中でもいちばん地味だという自覚もある。明るくて人気のあるナオはみんなから好かれてるし、弦楽部のハツネなんて男子からも女子からもすごくモテる。……もしかしたら、幼馴染のあいつよりも地味かもしれない。眼鏡の癖に生意気だぞ。
頭の中でぐーるぐる。
誰にも言わない思いはコーヒーとミルクみたいに混ざっていって、変な自己嫌悪かはたまた八つ当たりか、することもないしぐるぐるとその場で回ってみたりして。目が回ってきた。私は何をしているんだろう。]
(21) 2015/06/05(金) 19:13:45
[見ない顔だと言われたのは意外だった。>>18
相手も自分のことを知っているはずだというのは、思い上がりだったのかもしれない。]
…そう、ですか。
ああ、いつも寝てますもんね。
[少し面喰いつつ、皮肉交じりにそう結論づける。
授業を終えて迎えを待つ間、大抵は図書室か教室で時間を潰す。
名前や学年こそ知らないものの、いつもここで寝ている彼のことは何度か見たことがある。
本も読まずに寝るくらいなら、なぜ帰らないのだろうと不思議に思っていた。]
(22) 2015/06/05(金) 19:14:18
…別に。
[不機嫌な表情のまま、探し物かという問いに反射的に答えて、少し後悔する。
探していた本のことを話せば、取ってもらえるかもしれないのに。
できることは自分でしなさいと言われて育ったせいか、人に助けを求めるのはどうも苦手だ。]
気をつけた方がいいですよ。
あなたにとっては見てるだけでも
このご時世、セクハラとかストーカーとか言われかねませんから。
[気取られないようにと焦って、さらに皮肉を口走ってしまう。]
(23) 2015/06/05(金) 19:17:30
[違う。
こんなことが言いたいんじゃない。
これじゃ私、ただの嫌な女だ…]
(24) 2015/06/05(金) 19:17:58
[いつも寝てますもんね。>>22
本も読まずに。そう見えない言葉がついている気がして、少しだけ反応に困った。
確かに、図書室は本を読むための場所だ。
寝るための場所では勿論ない。
そう思うのは至極当然なことで、口に出されたとしても肯定するしかない。
こんな体勢なままではいけないかと、伏せるのだけはやめて座り直した。
背はピンと伸びずに猫背のまま。]
(25) 2015/06/05(金) 19:49:10
[いつも、ということは……彼女もよくここにきているのか。
自分が寝てて気付いていないだけで。]
……寝に来てるようなもんだからな。
[今更取り繕う必要もないだろうと包み隠さず返答する。
チカノを視界から外して。
と、そこでいつも見かける女生徒の姿が見えた。>>21
こちらを見ていたようだが、すぐにその瞳は逸らされてしまった。
助け舟は期待できそうにない。
……面倒事にならなきゃいいけど。
思いながら、またチカノに視線を戻した。]
(26) 2015/06/05(金) 20:02:37
窓の外見て溜息なんかついてたから、気になったんだ。違ったら悪かったな。
[人を寄せ付けないような冷淡な態度に気圧されて、一応小さく頭を下げる。
ここで彼女の逆鱗に触れて問題となったら、親に連絡されでもしたら。
背筋がすぅっと冷たくなった。]
……う、
[女子を見ているだけでそんな言いようをされる御時世なのか。>>23
なんて男の生きづらい世界になってしまったのだろうと、内心顔を顰めた。
では、これ以上話しかけるのもセクハラに含まれるのかもしれない。
なんと理不尽な世界なのだろうか。]
……気をつけるよ。
(27) 2015/06/05(金) 20:03:26
っ…
[図星を指されて言葉に詰まる。>>27
弱みを見られた気がした。
強気なのは弱みを見せたくない裏返しでもある。
余計なお世話だと、声を荒げそうになるが
思いのほか彼が素直に引き下がったので、拍子抜けしてしまった。]
わ、わかればいいん…だけど…
(28) 2015/06/05(金) 21:01:28
・・・・・・
[そのまま沈黙。
なんだかこちらが悪いことをした気分だ。
いや、実際、彼は見ていただけなのだから、何も悪くないのだけど。
完全に八つ当たりなので、むしろこちらが謝るべきなのだけど。]
(29) 2015/06/05(金) 21:03:16
…っ
[ごめんなさい。
喉まで出かかった5文字を、結局飲み込んで。
慣れた手つきで車椅子のハンドリムを回しながら、そのまま図書室の出口へ向かった。]**
(30) 2015/06/05(金) 21:04:15
……。
[沈黙が続いて、気まずい空気が流れた。>>29
こちらから何か言うべきなのか、いや、話は終わりということで去っていくのか?
変化の少ない顔とは裏腹に、頭の中では色んなことを考える。]
……あ、
[挨拶もなしに行くのか。
出口へと向かっていってしまったチカノに小さな不満を一つ、心の内で零してしまう。>>30]
(31) 2015/06/06(土) 08:26:43
[まあいいか、どうせもう話すこともないんだろう。
クラスが同じというわけでもない。
ただ、よくここを使うというだけだ。
ここはお喋りをする場所でもないし、自分は基本的には寝ている。
話しかけられるということはほぼないだろう。
また机に伏せりながら、元の静けさに戻ったそこに一つ息をつく。
息苦しい空気から抜けられた安堵感と反して、胸中には小さなしこりが残った]**
(32) 2015/06/06(土) 08:27:53
(33) 2015/06/06(土) 11:54:01
[信じられないのはわたしもです。
クラスメイトが口にした七音に
全力で同意しそうになったけど
わたしはどうにか言うべきことを言った]
(34) 2015/06/06(土) 11:54:19
悪いけど、コレ
あたしンだから
[摘み上げた指先には、
夕焼けの染みる白い封筒。
無事わたしの手元に返ってきたコレを持って
眉を八の字にしながら吐き捨てた。
八の字。勘違いしちゃいけない。
わたしの八の字は困り顔なんかじゃない。しかめ顔。]
(35) 2015/06/06(土) 11:55:05
[ちょっと声が大きかった気がするけど、
そんなことは些細なことだ。
……たとえば、勉強してる人、
ほかには、図書委員とか? 寝てたりする人?
そういう人にとっては全然些細なことじゃないだろうけど
九死に一生状態のわたしには、ともかく、些細なことなのだ。
だからわたしは逆に、
ある意味有名人とも言える彼女――
車椅子少女の周辺で起こったことは意識する余裕がなかった。
摘み上げた指先が震えないように
ぎゅっと力を入れながらクラスメイトのいる机から離れる。
離れて、本棚の陰へ、逃げ込んでしまおう。]
(36) 2015/06/06(土) 12:01:39
[本棚の陰へ、本棚の陰へ
――――本棚の陰へ?
回り込んだその先、あれ、なんだかシルエットが>>21
ソフトボール部で鍛えた体の、反射神経、
はんしゃ、しんけ、い。如何に。]
(37) 2015/06/06(土) 12:05:11
学生 クルミは、十本指すべてに力を入れて踏ん張ってみた、けど**
2015/06/06(土) 12:12:42
[ぐるりぐるり。
回る世界を見るのにも飽きてきて、足を止める。少しふらついたけれど、大丈夫。私のこういうところを、友達はときどき呆れるみたいに見てる。私は呆れられる、理解されない孤独さが心地良くて、たまにわざとこういうことをしてみる。友達が少ないのはこんなところに理由があったのかも。
足音が聞こえたように思って、くるくるする目を向けてみる。赤みがかった髪をしたあの子は、時折見る――いや、それよりこっちに――]
(38) 2015/06/06(土) 16:44:04
[どしん。
身体に衝撃が走った。
あ、倒れ――ない。今まで自分で思ってたよりも、私って丈夫だったりして。それよりも、ぶつかってきた相手が気になった。立ち尽くしたままか、転倒したか、ともかく少女の方へ向く。]
…………大丈夫?
[顔を見ようとして、先に。彼女の手元が夕方の空気の中、目を刺すように白く――]
(39) 2015/06/06(土) 16:50:54
[封筒?
図書館で、封筒?
この子は何だろう、たまに見たことはあったと思うけれど、図書館に封筒を持ち込んだりすることってあったかな? それに、こんな辺鄙な本棚の間に来た勢い。
この辺りには、本棚を見たら統計学とか財政って本が並んでいる。私は本の分類については全然知らないけれど、これって人気のある分野じゃなかったよね。
私は相手を心配するよりも、顎に手を当てて、ふうむと考えてしまった。名探偵ごっこ、なんちて。**]
(40) 2015/06/06(土) 16:51:29
学生 マシロは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2015/06/06(土) 16:53:11
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