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…――マティアスだ…
――って、俺が言っても詮無いか…
[カウコの声に、一歩、其方へと踏みだす]
…容疑者仲間、だったな。
お前も…
…………
僕は彼女を生かしたかったです。
…―――嫌いなので。
[過去形で語る相手はひとりしかなく、名を出さずも供犠の娘と知れるだろう。訥々とした語り口で添える理由は、決してそれらしくはなくも嘘も冗談も含まぬ響き]
ご馳走様でした。
おかげで幾らか温まりました。
[キィ…―――カップを渡せば車椅子が音を立て、非礼を詫びるよりは口をつけず味わったものを伝える。芯まで冷え切った身は温まりきらずも、招かれたおかげで随分と感覚を取り戻していた]
知ってる――ってーのは冷たいか?
[言いかけた言葉に自ら修正をいれる。
容疑者仲間、と言われれば そうだな と返し]
十名の中に狼使いが二人。
少ないんだか多いんだか――
[盲目と知れど"操る"という点において他者と差を作ることはなく。]
…お前に温かくされても、驚くかな…
[軽口を言うのは、男が群れにおいてカウコの衣着せぬ言葉を吐く事を知って居るから]
…2人、…――
――誰か判って居るならそれだけ「始末」すれば良いか、と思う数だが
…――誰か、判らん状況では、
[多いと感じる。と呟きを添えて
見えぬ顔を彼へと向ける。
声を聞き、空気を感じ取る為に]
[半ば予想していたとおりの答えに、苦笑を浮かべかけて。
とつとつとした口調で告げられた理由にきょとりとしたように一度瞬いた。]
ふぅむ……
まあ、そういう理由もありじゃろうなぁ……
[カップを受け取りながら、車椅子の上の人を見やる。]
なあに、たいしたもてなしはしておらぬしの。
他のものにもわしも話を聞きにいかねばなぁ……
[ひとりごちながら、レイヨが退室するのを引き止めることはない。
壁に立てかけた杖を手にして、じゃらりと鳴らしながら、扉を開けにいく。]
どいつもこいつも……
[ついたため息に邪気がないのはそういった扱いの方が落ち着くせいもあり、ついた悪態の片方にはトゥーリッキが含まれてもいるだろう。]
多い――かもな。
十人の中に二人――……情報がなきゃ
間違えた相手を"始末"する可能性が、高い。
"確率"があがっても"間違い"は帰ってこない。
まったくもって憂鬱。
[憂鬱と言うも躊躇いは感じさせず言葉を置き、自分からも少し距離を詰める。
触れようと想えば触れられる位置まで。]
納得は頂けずとも詮無いですが…
「なし」と言われると困りそうですね。
[冗談めかぬ訥々とした口調で嘯き、さがる眉は前髪に隠れる。普段から杖を手にするビャルネが立つのを制するより先に、扉へ向かわれるのには更に下がる眉は前髪に隠れても、面持ちまでは隠せない]
…………
貴方まで凍えてしまわない事を願います。
[開かれる扉に流れ込む冷気、刺す冷たさに眼鏡の奥で眼差しを細める。キィキィキィキィ…―――扉を開いてくれたビャルネへ目礼を置き、車椅子の音は彼の宅から遠のいていく]
[行列はやがて見えなくなり、
しばらくの間をおいて遠吠えが止んだ。
それが意味することは
誰に教えられずとも、何を言われずとも理解できたような気がした]
……ドロテア。
[せめて、その命が無駄にならないようにと思う]
―村外れ―
[村の灯が瞳に映る。狼の遠吠えがやんだ。
――瞑目する。
時間稼ぎ。
長老の言葉が、脳裏に蘇る]
いよいよ、か。
[触れられる位置に近寄られても、
男が足を引く事はない。
ひとつ、深めに頷いて]
…そう、だな――憂鬱だ。
普通は、そうだよな…?
[狼のトオボエがやんだということは。
思いつく考えから、思考を遠ざけた]
―自宅→
[レイヨの言葉にゆるりと肩をすくめれば、じゃら、と杖がなる。]
相手の言葉を否定するのは、自らの言葉を否定されることと変わらぬからのぅ……
[ぽつりと返し、
立ち上がってしまえば、前髪で隠れるその面持ちはよくは見えない。]
なあに……冬の女王に抱かれる前に、ねぐらに逃げ帰るから大丈夫じゃて。
[きしみながら遠ざかる車椅子を見送る。
扉を閉めて、冷たい空気のさなかへと、自らも足を踏み出した。]
[触れられるほど近づいたとて触れることはなく。]
……――普通は?
お前まで、血が好きだとか言うんじゃないだろうな。
[過ったのは此処に来て1年と経たないイェンニの言葉。
"赤"が、色彩が好きだと言った。
聞こえなくなる狼の声――ゆっくりと瞬くだけ。]
[訪れた静寂が、耳鳴りを呼ぶ。
先の言葉通り雪原の方角を見遣ることはなく、
人知れず奥歯を噛んで…蛇遣いは足を止めた。
別れたばかりのウルスラを振り返ると、彼女の唇が
長老の孫娘たるその人の名を紡ぐかたちが見えた。]
……
こんなふうに、…
また日を違えて違う誰かの名を呼ぶのだな。
…正体の如何に、かかわらず。
[言ちて、さくり。雪に足をとられながらも歩む。]
[失意の長老は、テントへと戻ってくるだろうか。
ビャルネから聞かされた話を思い起こしながら、
蛇遣いはテントへと手足をかじかませ向かった。]
…――
[テントの前に佇む儘のアルマウェルを見つけると、
彼の目前まで歩み寄り――黙して強く*見上げた*。]
…ラウリは、傍観者なら愉しいと言っていたな。
…――傍観者じゃないから、
きっと、憂鬱、だが…
[瞬く音を拾い、頷いた。
からり、みみのプレートが音をたてる]
女王は美しくも時に残酷ですからね。
[夜に靡く紅いカーテンは女王の纏う衣にも見え、別れ際にビャルネへ嘯いた。キィキィキ…―――彼と別れて少し、狼の声がやむのに車椅子の音も止まる]
…………
[ひとりだけ人数を減らし戻り来る者のあるであろう祭壇の方ではなく、紅いオーロラの靡く空を見上げる。白く曇る眼鏡に眼差しを細めるも今ははずす事はなく、冷たい女王へ零す白い溜息は*解けた*]
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