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だから! お前らもう子供じゃないだろ!
[一年一年。子供の成長は早い。
端的にいえば、賢くなる、いろんな意味で]
下手になったとかいうな! ちょっとやり方忘れただけ……止せ! 綿菓子一人一つとか駄目だ。
[去年の祭りの夜、自分が祠の方へと向かう姿を見たものがあったらしい。しばらくは、自分が摘んだのではないか、などと噂もあったがすぐに消え……今になっては、子供たちの遠慮ない買っての声に急かされる]
クッキーくらいで手を打て、こら!
[けれど今年、クッキーを売った娘はいない。
別のにぎわいを引率するマシロを見つければ、かすかな苦笑を浮かべざるを得ない]
まったく。
そんなに何を願うかね。
[そして、願いは叶っているのだろうか*]
こんばんは。
マシロもなかなかどうして、堂に入っているよ。
[子供らから分けられた綿菓子――幸い割り箸付きを持ったまま、マシロに懐く子供らを見る]
そうだな。
ケンはしっかり者だから、みんなを心配させるような勝手はしないだろう。
[ゆるりとかぶりを振り、自分の手を見て、わずかな思案]
マシロは、あの言い伝えが本当だとして、願い事、あるか?
[瞬きを、ひとつ、ふたつ。
動き始めた口を一度とじ合わせると、かすかに頷いた]
わかった。
俺には見えないけれど、場所は、わかる。
案内するよ。
……引率が終わったら。
[職務放棄はできないし? と、首をかしげて笑う。
視線を向ける先は、綿菓子を頬張る子ら]
そうと決まればやり残しなく、だな。
[首を巡らす。
ひとつの屋台に目をとめた]
酒まんじゅうひとつ。
……え、むっつ買ったらひとつサービス? それ、俺にもなのか?
[思わず同じ店名の刻まれた自分の着物ををみつつ]
ああ、いいよ。むっつで。あとで誰かにあげよう。
あれ、シンヤか?
……未成年に酒まんじゅうは、すすめてもいいものだったかな。
[焼きそば屋の傍らに見えたワイシャツ姿と、まんじゅうを見比べた*]
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