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―回想―
[「様子を見てくる」そう言って、椎名を追う小鳥遊の姿。どこか鬼気迫る様相に、声をかける事は躊躇われた。
それと時を同じくして、長澤が櫻木の元へと向かうのが目に入る。
先に名乗っていた弓槻と同じく、鬼かどうかを見分けられるらしい。そして、長澤が出す結果を聞いた。
弓槻の結果も聞こうと、そちらにも目を移す。]
[異常な事態で、自分が正しい判断が出来ているのかさえ分からないまま。
寺崎は小さく溜息をつくと、ここに閉じ込められてどのくらいの時間が経ったのだろうかと腕時計を見るが、デジタル表示された数字はデタラメに時を刻んでいて使い物になりそうにない。]
疑われたら、ここから離れた車両に移動するだけ…それだけ、だよな。
[椎名が去って行った方を見ながら、ぽつりと声を落とす。
そう口にする事で、大丈夫だと自分に言い聞かせようとしているのかもしれない。
だが、近くにいた村瀬が話した事は―――]
…村瀬さんは、死者の声が聞こえるのか?
信じがたいけど、それが本当だとしたら……椎名の中に鬼が居ないって、それって…
[考えてしまうのは嫌な想像ばかり。
その先を口にして問い詰めるには、うずくまる村瀬の様子を見てしまったら出来なかった。]
[そして、ふと顔を上げた途端に目に入ってきたのは――
唐突にその身をぐらりと傾かせ、床に斃れる近藤の姿と、その横で鳴き叫ぶ同級生の姿。]
近藤先生…っ!?
うそだろ…。これ…って、二宮さんの時と同じじゃないか…
[三枝が近藤の事を慕っていると言う事は、同じ塾に通っていたから何となく分かっていた。
縋りつき、嗚咽をあげる三枝を見ていることが居た堪れなくて、須藤が対処してくれているのに任せ、目を逸らすしか出来なかった。
何も出来ない事に、悔しさが込み上げる。]
…どうして、こんな…。
[―――と、奥の扉が開き、小鳥遊が戻って来る。しかし、その服や手には血糊が付いている。
あの奥の車両で何があったのかは分からないが、小鳥遊の様子から本人の血ではないという事は察する事が出来た。
椎名の事は気がかりだが、いや、これを聞くと、保とうとしている精神力が失われてしまいそうだ。
何かを察したらしい須藤が、死と言う単語を口にするのを聞いて目を伏せた*]
[色々と考える事は多そうだが、とりあえず、近藤を床にそのままにしておくわけにはいかない。]
…須藤先生。
近藤先生も食堂車の奥に――
いや、椎名がそこに向かったなら、別の所がいいのか。
とにかく、どこかへ寝かせようと思うんですが、手伝って貰えますか?
[流石に大人の男性は数人がかりでなければ持ち上げられないだろう。
その提案をした時、三枝はどんな表情だっただろう――。]
[近藤の身体に触れようとした際、袖を引っ張られ、ん?と振り返り相手の顔を見る。
そこには、不安げな表情でこちらを見上げる村瀬の姿があった。]
…三枝さんも、近藤先生をここに寝かせたままにしておきたくないと思うんだ。
だから、隣に移さなきゃ。
[と、そこまで話してから、村瀬の頭にぽんと手を軽く置いて]
大丈夫だよ。さっきみたいに一人で別の車両に行く訳じゃないから。
須藤先生も居るしね。
[すぐに戻るから、と告げて彼女から手を離した*]
―回想―
[弓槻が、斃れた近藤に投げかけた言葉は非常に淡々としていて、普段の彼とは別人のように思えた。
何かが崩れてしまったのだと、言葉に尽くせぬ様な悲痛な面持ちで友を見ていた。
やがて、弓槻も櫻木の元へ行き――「鬼じゃない」と口にする。]
…二人とも、櫻木さんは鬼じゃないって結果なのか。
[ふっと目を閉じ、火の玉の言葉を思い出す。
同じ力を持つ人が二人いるとは言われていない。――つまり、どちらかは嘘をついている。
友を信じたい半面、疑心の目を向けなければいけないという事態に、胸が詰まった。]
[近藤を別の車両に移し終え、やや暫く座席に体重を預け、何も見えない窓の外を眺めていた。
体温が失われた肌の冷たさが、掌に感触として残ったままだ。
俯き気味に周囲の会話を聞いていたが、弓槻が櫻木を見た理由等を話している時、それに対して質問を]
…なあ、シンヤ。
長澤君の事、手強そうだって言ったけど、どういう所でそう感じた?
[どちらか、と問われれば、それは心証の面で弓槻を信じたい。
共に帰ることが出来たらとは思うのだが、比べなければいけないのは辛いことだった。今の自分は、どんな表情で弓槻を見ているのだろう――]
[少しだけ気持ちを切り替えて、村瀬の言葉にも耳を向ける。]
そうか…。
村瀬さんが持つのがどんな力なのかはよく分からないし、力の存在を信じることはできそうにないんだけど、
火の玉が言ってた3つの力ってやつの一つ、なのかな。
他に名乗る人が居ないし、村瀬さんが鬼では無いっていうのははっきりしたことになるのかな。
だとしたら、良かった。
[車内で自由に振舞う様子の村瀬を見て、どこか安堵した様な気持になった。考えてほしいと言われた事について、自分なりの答えを紡いでゆく。]
そうだな…近藤先生は、鬼の力で…。
そう考えるとしたら、どうして狙われたのかは、他に言ってる人もいるけど、指揮を執る動きを良くないと鬼に思われたからかな、って思う。
近藤先生の行動は、きっと誰の目にも止まったはずだし。
…先生は、塾でも人気があってさ。いつも生徒に囲まれてたんだ。
真面目で生徒思いのいい先生、だった。
[話していると語尾が過去形になっていることに気付いて、ふと三枝の様子を思い出してしまい、少しの間だけ言葉を紡げなかった。
呼吸を整えてから、もう一つの問題に対して話していく。]
……見る人を別々にするかどうかだけど、同じ人を見てもらう方が考えやすいような気がするんだよな…。
どちらかは嘘をついて名乗ってるというなら、鬼に対して、この人は大丈夫だという結果をだされたら?
鬼じゃない人に対して、この人が鬼だよって言われたとしたら?
…そういう風に想像してみた時に、見てもらった2人を同時に考えなければいけないのは、大変じゃないかなって思って。
村瀬さんの案でも色々分かる事はありそうなんだけど、正しく判断できるかは自信がないな。
これって、シンヤと長澤君がどうしたいのか聞いてもいいのかな?
[レコーダーを巻き戻していたら、気になっていた事があったのを思い出す。]
ああ、そう言えば。
まだ椎名が車両を移る前の事なんだけど、小鳥遊先生に。
僕が先生を疑う理由を話した後、先生から返事がありましたよね。
「見える目を持つ人間ではないと言外に示しちゃってる人が結構いるように思えた」という部分、あの時点では聞けなかったんで、そう思った人を話してもらってもいいですか?
[小鳥遊からの返事を聞いて――]
んー…見分けられる人が隠れるのは無理そうだと思ったのは、意見を変えた時で合ってます?
致命的に思ったものとかはそれよりも後の事だと思うんで、意見を変えた理由とは違いますよね。
最初の、僕が小鳥遊先生を疑った理由の話に戻します。
力を持ってる人が全員隠れる案を出した事ですが、手がかりの無い中で鬼を探す事に、先生は自信があるように見えたんです。
僕には、見分けるための力は無いし、どんな風に皆を見ていったらいいのか分からなかった。
鬼は2人居るって、あの火の玉は言ってたんだ…。そいつらって互いを認識する事が出来そうに思えた。
だから、何も情報が無い僕よりも、持っている情報は多くて有利なんじゃ…と考えてました。
小鳥遊先生は、他よりも多く情報を持っているから、隠れたまま考えていくことにも自信があったんじゃないかな、と思ったんですよね。
[話し終えると小鳥遊から視線を逸らし、車内に居る人達をそれぞれ見渡してゆく。]
まず、シンヤと長澤君の2人。
力を持つのは一人ずつのはずなんだ。それが2人いるって事はさ…どっちかが嘘を言ってるなんて信じたくは無いけど、鬼かその補佐っていうやつ?本当にそんなのが居るかどうか分かんないけど――
嘘をついて名乗ってきても平気そうなのは、2人しかいない鬼じゃなくて、その手助けをしそうなイメージが言葉から受け取れる、補佐役ってやつなのかな…と。
[口元に手をやって、少し考えるような素振りを見せ]
僕はシンヤが名乗り出て来た時に、見える人っぽいなと思ってたよ。
全員が意見を話し終えた後、様々な意見がある中でどうにかまとめなければ、って感じに見えたから。
近藤先生が止めに入った事もあって、そんな印象は話せなかったけど。
それぞれの質問に対しては、きちんと返してるように思う…けど、長澤君に対して手強そうだと言ったりしてて、どうして自信無さそうな態度を僕らに見せてしまうのか…そこが少し不安なんだ…。
長澤君は言葉使いとか、態度とかがシンヤとは真逆だなって思ってる。
自信ありげな感じは安定してるし。
皆からは良い印象をもらってるようだし、安心感があるのは…、長澤君の方だ。
[その言葉を言うには、ちくりと胸が痛んだ。]
ただ、櫻木さんを見てもらった結果が同じだったってこともあって、この結果からの判断はしにくい。
性格とか態度とか話す内容とか、そういうのも加味するとしたらさ、どうしても、自分の感情が混ざっちゃうんだよな…。
シンヤは同級生でよく知ってるやつだ。嘘をついていてほしく無いってのが先にある。
だから、どうしたらはっきり見分けられるかなって考えた結果が、同じ人を見てもらうって考えだったよ。
[他の人たちについても話して行かねば、と言葉を紡いでゆく。]
小鳥遊先生は、さっき話した疑問点が引っかかってて、そのままにしておきたくないなって思ってるんだ。
色んな箇所からの質問に全部返してる…んだけど、なんだか必死な感じもしてて。
須藤先生は大体全員に話しかけてるし、きちんと意見も出してるし、見てもらったりする必要はないかなって思う。
えーと、さっきの僕への質問に答えとくか。
最初に全員出てほしいって言ったのは、疑わなきゃいけない人数を減らして考えたかったからで、投票を伏せるのは鬼達に隙をつかせないため。同じ人を見てもらいたいのは、どこに嘘があるのか分からなくなりそうだったから。
先生が僕にどんな印象抱いたかまでは分かりませんが…一応、僕なりには全て最善だと思う方法なんですよね。
…これで答えになりますか?
それと、三枝さんも鬼っぽくは見えないかな。
他の人の意見に対して、こう思うって強く言う態度が、芯のあるしっかりした人だって思った。
次は鷹野さん。
皆の考えとかよく聞いてて、自分なりの結論を出してる感じ。
話す内容に違和感とかは無いと思うよ。
ただ鷹野さんの話し方だと、僕が、鷹野さんと小鳥遊先生との間に立たされてるような感じがする。
だから少なくとも、小鳥遊先生と鷹野さんが鬼同士っていうことは無いんじゃないかなって思ったな。
成瀬さんは最初、皆が色々話し合った後から意見を出して来た、っていう印象が強くて。その後は色々話してくれてるんだけど。
最初、投票する事に賛成してたけど、良し悪しはあるっていう言葉で終わっていて曖昧にしてる感じがしてた。そこが引っかかる部分。
[そこまでを一気に話す。
体力には自信があった寺崎でも、流石に疲労は溜まってきているらしい。
いつ終わるとも知れない試練を、早く終わって欲しいと願わずにはいられなかった。]
僕は、須藤先生と三枝さんと鷹野さんは大丈夫だと思う。あと、鬼じゃないって言われた櫻木さんも。
小鳥遊先生は疑惑が多いから、なんだけど、成瀬さんは消去法って感じになっちゃってごめんな。
…ちょっと休んでから、また考えてみるよ。
[村瀬から飴をもらって、こほんと咳払いをしてから、成瀬の方へと顔を向ける。]
たしかあの時は、見える人と聞く人が一斉に出てきたら心配だっていう前置きがあって、投票して名乗ってもらう方法に賛成してたよね。
聞こえる人を先にするのが良いっていうのは聞いてたよ。
その言葉に対する最後に、見える人が先の場合も考えていて、どちらも良し悪しがあるって言ってたのが、結局、成瀬さんが良いと思うのがどれなのか、はっきりしてなくて曖昧に終わってしまってるなと思ったんだよ。
で、その後に、近藤先生の提案に賛成してた印象が強かったんだ。それで、意見を後から被せてる様に感じちゃってたんだ。
[伝わるかな、と少し不安げに相手を見た。]
[腑に落ちないという表情で話してくる成瀬に対して]
あぁ、成瀬さん宛ての最初のはね…喉が痛くてさ、少し言葉を抑えてしまったからだね。
成瀬さんが、その解釈は違うって訴えてくるなら、もう一度聞き返さなきゃだな。
さっき話したけど、他の3人が何かを隠しているような感じがしなくて。
共感出来る部分があると、どうも僕はその人を疑いにくいみたいだ。
[続いて、村瀬からの質問に答えて行く。]
考えなきゃいけない立場からしてみたら、違うと思うよ。
じゃあ、例えば…
二人とも違う人に対して、鬼じゃないよと言った場合。
嘘ついてる方が、鬼に対しての結果を嘘ついてたとしたら…っていう考えも必要になってきて、確かな情報っていうのが見えないと思ったんだよね。
皆の希望は情報になるとは思う。
レコーダーがあるし、遡って聞く事が出来るし。
鬼さんに狙われる…か。鬼が隠れられる場所は少ないし、わざわざその座席の一つを無くすかな…とは思う。
んーこれはちょっと自信無い。
[ボイスレコーダーと向き合っていて、ようやく考えがまとまってきたようで。
こほん、と咳をしながら考えを述べていく。]
僕は…小鳥遊先生にこの場から離れていてもらいたいな。
理由はすでに話しているとおりで。
三枝さんが、鬼の目線で話すのは難しい事だって言ってたけど、それだけ小鳥遊先生はそっち側からの視点が多いっていう事だと思うんだよね。僕が感じる違和感はそういう所。
そして、見て貰う先については悩んだんだけど…鷹野さんを見てほしいな。
これまでの様子から、須藤先生と三枝さんは大丈夫なんじゃないかと思ってる。
で、成瀬さんだけど、僕が彼女に対して話した部分で、そうじゃないって不満を言って来た様子から、少し印象が上がったんだ。素直に話してるようにも思えたから、もう少し話を聞きたいなと思った。
鷹野さんは、僕の事を挟んで小鳥遊先生に対して疑っていくような部分もあって、もし先生が鬼じゃない場合、鷹野さんが…とも思うから。
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