59 アポトーシス-雪解けの合図-
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書生 ハーヴェイは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2010/03/20(土) (夜食の時間)
─集会場広間・少し前─
……、…ああ。
[あつくない。
墓守の言葉に、手を翳す。>>2:102
確かに濡れたようにも見える、その手を”透かして”向こうが見えた。
僅かに口元が歪む。]
(10) 2010/03/21(日) (眠る時間)
幻なのかも…、知れないね。
[周囲の話に、ぽつりと呟く。
そうして、生前見ることのなかった…出来なかった
──この手が煙にした、純白のドレスを手にした父娘の様子を見遣った。]
(11) 2010/03/21(日) (眠る時間)
──…。
[口の形だけが、白いドレスを纏う娘の名を紡ぐ。]
『──ああ、なんて事を…!!!』>>2:74
[断片的に蘇る記憶。
──そう。悲劇の起こるより前。
あの時、ひどく喜んでくれた人がいた。
渡せなかった紙切れ。渡されなかったセーター。]
[呼べない、名前]
(12) 2010/03/21(日) (眠る時間)
……メイ?
デボラ、おばあ…ちゃん…?
[23時。
部屋の気配が変わる>>0刹那、2人を見遣る。
音もなく消え去る姿に、短く息を止めた。]
(14) 2010/03/21(日) (眠る時間)
……、…そっか。
[空の揺り椅子とメイのいた場所を、ぼんやりと見た。
2人が消えたことに驚く風もなく、悲鳴を聞く風もない。]
────……。
[揺り椅子に歩み寄り、毛布を手に取る。
温もりが手に触れた気がして、僅かな時間俯いた。]
(16) 2010/03/21(日) (眠る時間)
書生 ハーヴェイは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2010/03/21(日) (眠る時間)
─ ???回想 ─
『なんで……、……だよ!』
[遠い記憶の向こう。
誰かに向かって怒鳴っていた。──誰に向かって?]
(17) 2010/03/21(日) (眠る時間)
『……どうして、今…』
[何故、と。
向けるべき相手は本当は──誰に向けるべきものだったのか。
ポケットに入れた、小さな紙切れ。
渡したかった、小さな紙切れ。
───今、渡しても──…だろう。
そうして、かさりと奥へ押し込める。]
(18) 2010/03/21(日) (眠る時間)
『もう帰るよ…』
[結局、暖かな皿に手をつけることはなかった。
皿からは、とても、とても暖かな湯気が立ち上っていたけれど。
暖かな記憶。
兄と慕った、大切な記憶。
詩を、うたを。
もう一度聴きたかった。
──遠い日の、雪解け前の記憶。**]
(19) 2010/03/21(日) (眠る時間)
書生 ハーヴェイは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2010/03/21(日) (眠る時間)
──…え、なに。
[どこかぼんやりとした風で、デボラの揺り椅子から顔を上げる。
呼びかける相手を認識した瞬間、肩が揺れた。>>26]
(37) 2010/03/21(日) (起きている時間)
… なに…。
[怯えたように繰り返す。
祝福の言葉に目を見開き、ポケットに片手を突っ込んだ。
かさり。
小さな紙切れが指先に触れる。
こくりと、喉が動いた。]
(38) 2010/03/21(日) (起きている時間)
……、べつに。
怒って、な ん……。
『──今日の処刑は…』『…彼女のことを…』『……勉強、続けろよな!』『何で今──!』
[フラッシュバック][頭痛がする]
[こめかみに指をあて、一歩下がった。]
(39) 2010/03/21(日) (起きている時間)
──……、自分のことを「殺した」相手なんて、恨んで当然だろ?(違う)だから僕は、僕──…
……コーネリアス。
[こうして名を呼ぶのは、いつぶりのことだったろう?]
(40) 2010/03/21(日) (起きている時間)
……帰って、来なきゃ良かった。
あのまま、遠くにいれば良かったろ。
なのに、どうして─…
何であのとき、帰って来たんだよ…!!
選りによって……!
[ああ。
いつか遠い日に、やはり同じように彼に怒鳴ったことがある。
奇妙な既視感。]
(41) 2010/03/21(日) (起きている時間)
あいつが、あんなのことを言い出して─…
[そうして、ギルバートをも睨みつける。
人狼の対策をと、言い出したのは誰だった?]
──…あんなことが、なかった、ら。
[純白のドレス。小さなセーター。
温度を持たぬはずの手が、白く揺り椅子の背を掴む。]
(42) 2010/03/21(日) (起きている時間)
書生 ハーヴェイは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2010/03/21(日) (起きている時間)
[真直ぐに覗き込んで来る視線。>>26
そこから目を逸らすと、小さなセーターが目に入った。
墓守の声が聞こえる。>>31
僅かに顔が歪んだ。]
──… ああ。
そんな、機会は──…
永遠に、こなかった…から ね。
[嬉しそうに、幸せそうにセーターを編んでいた。
陽だまりの記憶。]
(43) 2010/03/21(日) (起きている時間)
書生 ハーヴェイは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2010/03/21(日) (働く時間)
… でも。
[少しの沈黙]
[ぽつり。
自らの言葉に>>43言葉を続けた。]
おばあちゃんには……、
… ばあちゃんに、とっては。
届けられたのかも、──知れない。
(47) 2010/03/21(日) (働く時間)
[墓守に視線を返す。>>32
揺り椅子の上の小さなセーター。
何故だかそこにだけ、温もりが残っているように*思えた*]
(48) 2010/03/21(日) (働く時間)
!!?
[ぐっと抱き締めた、腕。>>49
やさしくて、暖かな「兄」の──]
[一瞬の間]
(50) 2010/03/21(日) (働く時間)
離…ッ…!
[小さな声で囁かれる謝罪を聞かぬようにして、突き放す。
痛みを堪えるような表情で、口元に手を当てる。
そうして室内を見渡し、ごく小さく呟いた。]
──…消えてしまえ。
(51) 2010/03/21(日) (働く時間)
[すべて]
[一瞬視線が走ったのは、穏やかな父娘の姿。
その時だけ、僅かに表情が揺らぐ。]
───…なら……まえば、いい。
[そうして、人々に背を向けて階段へと*踵を返した*]
(52) 2010/03/21(日) (働く時間)
書生 ハーヴェイは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2010/03/21(日) (働く時間)
─小さな部屋─
[半ば逃げるように階段をあがり、小さな部屋へと入る。
窓の外に楡の木が見える。
懐かしい、あの部屋だ。]
(──…キャロル)
[やはり、名を呼ぶ声は音にならないまま。
渡し損ねたままの、小さな紙切れを握りしめた**]
(56) 2010/03/21(日) (働く時間)
書生 ハーヴェイは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2010/03/21(日) (夜食の時間)
書生 ハーヴェイは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2010/03/21(日) (夜食の時間)
書生 ハーヴェイは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2010/03/21(日) (夜食の時間)
─集会場広間・少し前の回想─
[コーネリアスに宥められたよりも、少し前。
狂ったように笑い出すギルバートに、奥歯を噛み締めた。>>74]
……ッ…、…の…
あんた、が…お前が。
言い出さなければ──…
はじめなければ!!
(79) 2010/03/21(日) (夜食の時間)
僕は──…僕、だって。
[言葉が途切れる。
コーネリアスに止められなければ>>49
きっとそのまま、飛び掛っていたのだろう。]
(80) 2010/03/21(日) (夜食の時間)
─小さな部屋・現在─
[とんとん。と、軽やかな足音が響く。
何故か心惹かれて扉を開けて見れば、]
────…ッ…
[真白いドレスの後姿が、階段を駆け下りる。>>58
白のヴェールが、ふわりと舞った。]
[──あの日舞った、赤とは対照的に]
(91) 2010/03/21(日) (夜食の時間)
『なんで君がここに──!?』>>2:74
[キャロルを襲った黒い影。>> 57
驚愕に凍りついた獣の姿は、或いは笑ったようにも見えただろうか。
──あの日も、白い雪がヴェールのように彼女を覆っていた。]
(92) 2010/03/21(日) (夜食の時間)
……っ…
[がつ、と扉に背を打ち付ける。
よろめいたことも自覚せず、震える手で目を覆って、
階上で、ただ声を押し殺していた。]
(94) 2010/03/21(日) (夜食の時間)
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