情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
[1] 絞り込み / 発言欄へ
[ただ、男の誤算は、
その斧の向かう先は、学者にでなく、己にだったこと。
だが、機敏な身体は、執行人が僧を殺した時の躊躇いのなさを覚えていて、
その斧は男を掠めることはない。]
キヒヒヒヒ
ほうほう、そう参りますか。
貴方のご事情はよくはわかりませんが…。
[その斧は大地にでも刺さったか。
ともかく、男は楽しげにそれを見やると、
視線は、鈍器を持つ学者のほうへ。]
にんげんである
君は、そうだね。そう思うよ。
[海の匂いがする鈍器、それが振るわれるまえに、ひょろりとした男は、学者の喉を実に軽快に蹴りあげた。]
[学者は死にはしなかっただろう、その程度で。
だが、意識は絶え絶えになっただろうか。
それからチラと斧の男をみやる。]
一人連れていくことができる。
どこに行かれるのかな?
どうやら、貴方からはにんげんの匂いばかりがぷんぷんしますね。
[狂人は、執行人を一瞥すると、学者の脚をつかみ、ずるずると引きずりはじめた。
その頭や身体が大地の尖がりに傷ついていっても構うことはなく。]
[もし、何をするのか、と問われれば、
にこやかに答えるだろう。]
酒にこのまま漬けようと思います。
ええ、酒蔵のうじのわいた酒粕でも、うまいですよ。
貴方も食べますか?
[1] 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了