87 風の音・刻の音・ワスレモノ
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あ、いえ!
……謝る、ことじゃ。
[手を合わせられてしまった。
慌てて、違うのだと首を振る。>>5]
……うん。
急に囚われてしまったのなら、不安だよ。不安で仕方ないと思う。
届くのなら、届けてあげて。声。理由が分かったから、別にもう、不思議には思わないですし。
無事でいるのなら良かった。
[「時計が修復されれば解放されるから、頑張ってね!」……去っていったウサギの言葉を信じるなら、ワスレモノの回収を急がなければならないのだろうけれど。
焦ればますます遠ざかる気がして、困ったような顔で嘆息した。]
(15) 2012/05/04(金) 00:34:24[街中]
会社員 ロッカは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2012/05/04(金) 00:48:47
[妙な顔をしたのも、声が聞こえたからだろう。>>16
律儀にもまた謝られた>>18ので、今度はくすりと笑った。]
そうですね……
[会ったのは、省吾を入れて5人。菊子、チカノ、祐樹、和真。省吾の言う学生さんと備瀬さんとは面識の無い人だった、けれど。]
時計を直す為に、ワスレモノ、探しに行かなくちゃ。
早く…時計が、ウサギが力を取り戻せるように。
誰が消えてしまうのも 嫌だもの。
(32) 2012/05/04(金) 01:21:34[街中]
[肩を竦める省吾には、瞬いて破顔する。>>20]
何言ってるんですか。
こんなこと位で嫌ったりしません。
[樹に話しかけているのを、菊子に目撃されたことを思い出した。奇異に思われるのを恐れるなら、問うたことはないがこちらも同じだ。]
…あ。届いたんですね。
その、びせさん? …を、安心させられたなら良かったです。
(33) 2012/05/04(金) 01:22:22[街中]
[とはいえ、時間は余り無いらしい。>>25]
です、ね。
わたしはウサギの言通り、ワスレモノを探すつもり。
といっても手探りになってしまうけど。
……そうだ、省吾さん。
聞きたい事があったの。道々で考えていたんだけど――…
[口を開こうとしたところで、眩しさに頭上を見上げた。
金の光が漂い、頭上に漂う。耳に反響する声は、子供のものか。]
(34) 2012/05/04(金) 01:22:43[街中]
―――… ?
[あなたはだあれ? 問い掛けるも声にならない。
残念そうな、詰まらなそうな声を発し、光はやがて薄れ。見上げた先でぽうっと消えた。>>3]
何だろう、今の。
わたしじゃない、って、言ってた……
[問いを中途半端に切ったまま、今は何もない中空を見詰める。]
(35) 2012/05/04(金) 01:24:45[街中]
……ヂグ伯父さんの?
そういえば、時計のことならヂグさんに聞けば、って、思っていたんだった。
[色々なことがあって、忘れてしまった。
省吾の言い方からすると、ヂグさんに会って話を聞いたのだろう。]
夢を見ながら……
素敵な時計をお持ちなのね。
[それでも、詳しくは分からない様子。それはそうだろう。
ウサギの話と同じだ。漠然としていて捉えどころ無くて、けれど何処か心の片隅をノックするかのような、光。]
……?
[光の消えた辺りに目を向けていたから、腕を掴もうとしていた事には気付かなかった。視線戻して、両手を挙げている人を疑問符浮かべてじっと見詰める。>>42]
(45) 2012/05/04(金) 01:55:43[街中]
あ、えと――… そう。
[微妙な沈黙に、ぽむと手を打って。
光の消えた辺りと省吾の動作をまだ少し気にしながらも、問いの続きを発する。]
……『刻』って、この頃はどういう風でしたか。
この時代にもあったのかなぁ って。
その……父さんの作品を、何処かに見に行った記憶があるの。
もっと小さい展示場だったような気もするけど、わたしは「刻」しかこの街の画廊を知らないから。
関係は無いかも知れないけれど、
もしもあるのなら、探してみようと思ったんです。
(46) 2012/05/04(金) 01:56:03[街中]
……うん?
[首振られたので、素直に頷いておいた。疑問符はつけたままだったが。
時々不可思議な行動を取るところは、自分と似ているなと、思う。
尤も、自分と一緒にされては敵わないかもしれないが。]
お祖父さんのお店だったんだ。
じゃあ、もしかしたらもしかするかも知れない ね。
行く、行きます。
[寄り道はワスレモノを探す手掛かりになるだろうか。
父の作品を観たのは何処であったか。この記憶の隙間を埋める作業がワスレモノに繋がる確信があるわけではなく、純粋な興味半分なのだが。]
『刻』は――今のわたしの原点でもあるから。
[そこだけは確信篭めて、微笑んだ。]
(51) 2012/05/04(金) 02:41:59[街中]
[公園に集まろうという菊子の提案に同意はしたけれど、合流はもう少し後で構わないだろうか。後で行くか先に同行するか、少し逡巡する。]
………。
ところで、もう一つ聞いてもいい?
省吾さん。…荷物は?
[バッグを肩に掛け直して、ふと気付いた。
手ぶらのように見えるのが、違和感だったのだと。]
確か買出しに行くって、荷物持って行った……ような。
[気の所為かしらと、省吾と手元とを交互に見て。**]
(52) 2012/05/04(金) 02:43:42[街中]
会社員 ロッカは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2012/05/04(金) 02:45:37
会社員 ロッカが接続メモを更新しました。(05/04 02:56)
会社員 ロッカが接続メモを更新しました。(05/04 20:11)
― 街中 ―
…はいっ。だからありがとう、省吾さん。
[省吾の胸中は知らず、深い笑みに嬉しそうにまた一つ、頷く。>>72
天気が良いからと散策に出かけた先で知り合い、個展の話を頂いたのは、もう随分前のこと。偶然の出会いだったけれど、その巡りあわせに感謝しているのだと。]
(76) 2012/05/04(金) 21:50:44[街中]
あ、やっぱり。もしかしたらわたしの勘違いかなって思ったけど、どこかに置いて来ちゃってたんだ。
意外とそそっかしい、ですね。
[空っぽの手を見詰める様をからかうように、くすくすと笑み零す。]
はい、一緒に戻るでもいいし。
もし画廊の方にお急ぎなら、何なら、わたしが取って来て届けても良いですよ。
丁度こっちで会った人達と、公園で待ち合わせもしてるから…
[ぐるりと方向転換をするのを見れば、それに倣って自分も身体を反転させる。省吾の話から忘れ物が公園だと知れば、そうも提案した。>>73]
(77) 2012/05/04(金) 21:53:09[街中]
………え。
[齎されたニュースには眉が下がった。
囚われびとが複数と知ればより表情は曇る。]
チカ……。
チカ、ではないけれど、チカノちゃんなら知ってます。
[省吾が挙げた名は友人の名に近い。
もし別人であっても狭間の住人が増えたことには変わりがないのだが、それでも、幼馴染が消えただなどと思いたくはなかった。]
友達、なの。一緒にこっちに連れて来られて、それから道で別れて。
…一度合流しようねって、待ち合わせしてる子、なんだけど…
[時計を戻せば大丈夫だと、そう聞いてはいても。
へた、と地に座り込みかけて]
(78) 2012/05/04(金) 21:54:14[街中]
…済みません、省吾さん。
ちょっと先に公園に向かいます。
確かめてくる。
チカノちゃんは大丈夫、って。
[膝を付きはしなかった。
ぺこ、と頭を一つ下げて、公園の方向に駆け出す。
走るのは得意ではないから、省吾もまた同じ方向に向かうのであれば、余り大きく距離は開かないかも知れないけれど。]
― →駅前公園 ―
(79) 2012/05/04(金) 21:54:25[街中]
会社員 ロッカは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2012/05/04(金) 21:57:21
― 駅前公園 ―
菊子ちゃん、和真くん!!
[息せき切って駆け込んだ公園には、幾つかの人影。少年少女の姿が見えるや否や、二人に大きく手を振って近付いた。]
待たせたかな。ごめん、 ね。
ね、チカノちゃんは。チカノちゃんは、もう、来た―――?
[見回して、約束の四人のうち祐樹の姿も見当たらないことに気付いたが。問えば、一人この場を離れたことは聞けただろうか。
問いののち、その場にヂグや日向子の姿があることに気付いて慌てて会釈をする。]
(83) 2012/05/04(金) 22:10:39[駅前公園]
日向子さん……。
ええ、本当に。
[ウサギの仕業であることはもう明らかだから、頷くに留めた。確か日向子には小さいお子さんが居た筈だ。さぞ心配なことだろうと眉下げて。]
ワスレモノを探しているところだったんです けど…
チカノちゃん……友達が、その、狭間に落ちてしまったかも知れないって聞いたものだから、つい走って来てしまって。
[風でやや乱れた髪に無意識に触れた。
彼女の手にかかるとどれだけ言う事を聞かなくなった髪の毛も大人しくなるので、社会人になってからは時折通っているのだが、今の自分の状態は少し、何と言うかその、だ。]
(99) 2012/05/04(金) 23:02:51[駅前公園]
[言いつつ、ベンチの傍に省吾の荷物を見つければ、そちらは一先ず無事であることに安堵して手元に持って来ようとした。確かに忠告されていた通り、重い。]
……日向子、さん?
[硬直して何かを凝視する日向子に気付くと、その視線の先を追う。>>98]
……!
[鋭い声に瞳を一度大きく見開くが、こくこくと了解の意を示し、荷物を持ったまままた少し離れた。
彼女もまた、見えない何か――彼女のオトシモノの欠片を見つけたのかも知れないと。]
(100) 2012/05/04(金) 23:07:24[駅前公園]
うん………。
チカノちゃんとは、ほら、菊子ちゃん達と同じくらいに別れて。ワスレモノを探しに行ってからは、会ってないの。
こっちに居るかなって思ってたんだけど、
まだ、来てない の…?
[一緒では無かったのだと首を振る。
菊子たちが無事だったのには安堵が胸に降りるけれど、それは不安を埋めるには少々心許無いか。]
あ…
[日向子に制され口を噤んで居た頃に、省吾が追いついてきたのが見えた。
持ち上げられなかったから引っ張ってはみたから、声を発さぬままで手渡そうとする仕草。]
(112) 2012/05/04(金) 23:46:33[駅前公園]
[日向子が口を開いたので、漸く細い息を吐いた。
彼女の視線の先には、矢張り何も見えない。]
…過去が見えたり、声が聞こえたり。
色々、不思議なことが起こっている…みたい。
はい。日向子さんも気をつけて。
[公園を離れる日向子を見送る。>>110
「気をつけて」の声が重なったから振り返れば、そこには会釈に留めたヂグさんの姿。>>111]
(116) 2012/05/04(金) 23:53:41[駅前公園]
[1]
[2]
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