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フユキ 殿
アン殿は 確かに筋が 良いでござる!
しかし 彼女はまだ 声量が
甘いでござる!
[>>5眼鏡を拭くフユキの目の前を、大股で何度も往復しながら、一句一句 大きな声で説明して。自分の存在をアピールし始める。
はっきり言って、とてもうざい。]
[そもそも。
どうして自分探しの旅へ行ってきた演技が良いと主役に抜擢されるのか。
セイジは台本をめくった。ぱらぱら。
そこには主人公が[ホレ薬]を見てかつての夢を思い出す場面があった]
そうか……そうだったのか。
青春……それは、果てなき自分探し。
[もやもやが晴れた気分になりながら言葉を紡ぐ]
自分なら常に探していますよ。笛を吹くことによる飽くなき自己表現。
ほら。ほら!
[セイジは笛を吹いた。ぴーひょろろー]
む?
そ、そのとおりでござるな!
拙者など毎日、最後まで残って練習と片付けもこなしているのでござるからして!
[>>22コハルに話を振られて、慌てて返すが。
入団以来、努力しても今だ主人公が回ってきた試しはない。]
「他の人に聞こえていないのなら好都合。
あとは誰にも見られずにやるだけさ」
[台詞の最初はすっかり元の顔色でセイジの方を向きつつ。
道化のごとき仕草でふぁさー、と取り出すのは、インディアンの頭飾り。にか、と笑う]
……。そうよね。
[頭飾り、じじーと見つめた]
そうだよ。ゼンジくん、いつも遅くまで
残ってるって知ってるよ。
でも、今簡単に主役が決まっちゃったら、
その成果を見てもらえなくなるかも知れないんだよ……。
[細かくCD型のパンを千切っては、アンの荷物に紛れ込ませている。]
余裕なんてないよー
今度こそ私、女の子役がいいし。
[てへぺろ☆するマシロにあわせて、自分もぺろっと舌をだして自分の頭をこつん]
ロープか。ラッキーアイテムみたいだね。
あ、ライデンくんは、ラッキーアイテムなんて信じる方?
“ァ”のつく食べ物とか。
[まだ怒りに震えている様だったら、背中をぽむっとして]
[雷に打たれたような衝撃を表す演技。
不穏な単語を含む発音練習。
老人の耳にも届く音量の伸びる声。
いつもよりも晴れやかに響く笛。
悪戯小僧の不敵な笑い]
うんうん、みんな頑張ってるなあ。
[怒りに震える様子も、
てへぺろの仕草も、
穏やかにみんなを励ます様子も、
笑顔でうんうん頷いて、見守っている**]
サヨりんは背が高くて見栄えがいいから、
男役振りたくなるPの気持ちもよくわかる。[七五調。]
そう、ロープがラッキーアイテム。
西部劇のガンマンか…はたまたポーの「黒猫」か。
…できれば、ふつーに青春ラブコメがやりたいわね。
[あくまで淡々と。]
[とても、何かをやりきったような顔をして
自分の台本に目を通す。]
[呪文を唱えた]の境地を目指す人の心とその旅路……
相変わらず難しい段落。
ガンマンか。
それはそれでやってみたくはあるけれど。
[帽子のつばを拳銃で押し上げるポーズ。
小道具の投げ縄を[せいたか サヨ]に向かって投げてみたり**]
ともかくまずは、次の公演よね。
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