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[その音が響き渡ったのは、突然。
音はきっちり13回響いて、それから]
[……カシャ──────ン]
[何かが壊れるような。
なきながら砕けるような。
そんな、澄んだ音が鳴り響いた]
『……と、言うわけでだね』
[回転の衝撃が抜けた後、目の前には兎がいた。
手に懐中時計を持ち、直立した兎が]
『時計が、壊れちゃったんだ。
想い出の力を集めて動く時計が。
……あの時計が壊れたままだと、タイヘンな事になるんだよ』
[甲高い声の早口で、兎は言い募る。
反論があろうとお構いナシだ]
『だから、時計を直すために手を貸して。
想い出の力を──ココロのワスレモノを見つけてほしいんだ。
力が戻って、なくなっちゃった『鍵』と『螺子』が出てくれば、時計はきっと直るから』
[言うだけ言うと、兎はこてり、首を傾げ、そして]
『……時計が直らないと、元の時間に戻れないし、ね』
[さらっとなんか言って。
直後にふい、と消え失せた。**]
─ どこか ─
[てんてん、てんてん。
総突っ込みを勢いだけでかわした兎はまいぺーすに跳ねてゆく。
と、その動きがふと、とまった]
『……あー。時流と一緒に、電波もぐちゃぐちゃだなー。
まあ、仕方ないよね、同じ波だし……この時間にはないものも多いし』
[だいぶ違うだろ、という突っ込みは入らない]
『でも、とらわれ同士なら届くかなぁ。
少なくとも、いないひとのとこには届かないよなぁ。
……もしかしたら、ワスレモノが届くかもなぁ』
[こてり、首を傾げて呟いた兎はまた、てんてん、と跳ねていく。**]
(※携帯電話他通信機器関係の補足を忘れておりました。
『現実に対して繋がらなければ、演出は自由にやっていただいてOKです』
『全員が状態を統一する必要はありません』)
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