情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
くそう、こいついくつ矢を持っているんだ。
[何かがたくさん詰まっていそうなお腹を狙って、矢が1…2…いっぱい!]
ちくしょうちくしょう、甘いを味わせろよ。
[咆哮と共に、異形へ変化する。長すぎる腕で矢を防ぎ、もう片手の腕で刺さった矢を引き抜く。
引き抜いた傷跡から血が滴り落ちるが、それを気にせず、取り鳥めがけて、壊れかけた床の一部(1m四方ぐらいか)を投げつける。]
[投げたレンガは、矢で砕かれる。破片の一部は相手に打撃を与えたようだが、こちらにも破片が飛んでくる。]
んあ、痛い痛い
[つぶてが、顔に当たる。思わず顔を片手で覆い痛みに耐える。もう一つの腕を辺り構わずふりまわす。
顔を覆って腕を振り回しているので、床に穴があれば落ちるかもしれない。]
痛いよう痛いよう
[痛みは消える事なく、むしろ増幅して身体中に広がっていく。
それでも、目の前の鳥に向けて当てずっぼうに腕を振り回し、辺りを歩き回る。]
んあーーー
[床にできた穴。そこに足を踏み込んでしまい、バランスを崩してしまう。
追い討ちをかける様に放たれる矢が足に刺さり、そのまま下層階へ落下した。**]
[どれぐらい落下しただろうか?どれぐらい意識を失っていただろうか?
傷口から少しではあるが血が滲み出る。背中が痛い。意識が朦朧とする。
朦朧とした意識で感じたのは嗅ぎ覚えのある匂い、あまりいい感情はない。
気だるそうに目を開けると、傍らに男が一人。記憶の底にある、関わらない方がいい、という警鐘を無視してたずねる。]
あんた、誰?**
謝る?僕は壊していない。鳥が壊した。
謝ってほしいなら、あいつに言えば。
[変化を解き、体を起こしながら悪態をつく。この臭い、この嫌み臭い声、聞き覚えがあるが...、もしや?]
お前、マティアスと同じ臭いがする、嫌な臭いだ。
お前も...実験体ーきょうだいしまいか?
[手元の肉切り包丁をぐっと握る。傷口は血が止まらず、組織が壊死し始める。いざとなれば喰うしかないが、相手の雰囲気が強襲を足踏みさせる。]
[体が臭い、痛い、何度体験してもいいものではない。何故、傷口が塞がらない?
目の前の男と対峙していて焦る。
僕が死ぬ?まさか。僕は成功体のはずだ。銀色の体毛を持つ美しく狂暴な獣。
...、この記憶が確かなら、何故今の僕と姿は違うのか?目の前の男は何か知っているだろうか?
にいさま...にいさまに会いたい。もう離ればなれにならないよう...、食べてしまいたいよ。]
んあ、なにをする。
[不意をつかれて黒い石のような物を、口に入れられる。習慣でつい咀嚼して飲み込む。ざらついた、嫌な舌触り。
だが、不思議と満たされる感覚。出血が少し止まったような気がする。]
にいさまの…、友達?
[>>1:63 こいつ、お家にいたような気がする。こいつ、記憶の通りなら、痛みを弄ぶ変態やろ…]
うわぁぁぁぁ、痛い痛いよう。
[足に刺さったままの矢を、対峙した男が思い切り踏みつける。刺さった矢尻が、傷口をさらに深くえぐる。
絶叫は辺り一面に響き渡る。]
[じくじく痛む矢尻を踏みつけられ、痛みに耐えられず、思わず尻餅をつく。
身体が…、身体が熱い。熱が腹の底から湧き上がる。]
お前、何を食わせた?
[友達と言われて、露骨に嫌な顔をする。]
友達じゃない、お前…、にいさまの何だ?この変態やろ…うわぁぁぁぁ
[さらに傷口を踏みつけられ、その場で転がり回る。]
[このままだと殺される。だが、変化して身体が持つとも思えない。
痛みに耐え、手元の肉切り包丁を、踏みつける男の足首めがけて切りつける。]
お前も倒れろ!
[ぷすり。
軽い音をたてて、足首辺りに刃物が刺さり、傷口から鮮血が流れ落ちる。]
痛いか?お前も痛みを感じるか?
[苦痛に耐えながら悪態をつく。
男の鮮血、鮮血。床に広がる血だまりに顔をうずめ、一心不乱に啜り、舐める。]
[これは普通の血?それとも…
マティアスも、あの鳥も【普通の肉】だった。特別な肉…、それを取り込めば、きっと組織の崩壊を止められるはず。]
さあ、お前の知っている事を話せ!
僕のお家は何処にある?にいさまはどこにいる?
[血を一心不乱に舐め続ける。
男が去った事も、他に人がいる事もきづかない。
これは、甘いのかな?僕知らない。
ああ、そういえばにいさまの血は…
すごく甘くて、おいしかった。
身体の熱は収まる事を知らない。熱くて身を焦がしそうだ。]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了