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……失礼します。
あの、その、俺……予約してるんですけど……
[きぃ、と扉をあければ、目に入るのは管理人らしき男と、
隅に座っている、兎を抱えた女の子。
彼らにぺこりと一礼して、おそるおそるカウンターに向かい]
や、えと、その。予約票とかはなくて。
そーゆーの、全部ツレがやってんですけど、俺はぐれっちまって。
だから、その……
[わたわたしながら、どうにか自分の情況を説明しようと]
ええと、ここに、先に来た奴いません?
もしかしたら、もう着いてるかも。
[それでも、と示された箇所に自分の名前を書きながら
きょろきょろと周りを見回しつつ、
兎を抱えた女の子にそんなことをたずねてみた**]
[何か慌てている男の子の様子に目を向け
話の内容を整理して思い返す]
傘を差したお兄さんくらいの人ならさっき来てたよ?
きっとその人じゃないかな?
[眠たそうにしている兎の背中をさすりゆっくり頬を顔につける]
あれでしょうか――
[山道を歩くこと数時間、遠くに家屋らしき影を見つけて、白い息を吐く。天から舞い降る白い粉は、伸ばした掌の中で静かに消え行く。その様子を見つめると嬉しそうに微笑んだ。足の下から、きゅきゅっと雪を踏み鳴らす音。やがて白い帯の上に微かに残る足跡を辿るように、てくてくと管理棟へと向かう]
[管理棟の扉の前で、しばらく気を落ち着かせている。やがて意を決したように、小さく扉をノック]
こんにちは。誰か居ますか?
[躊躇いがちな声の後、そっと扉を開けて隙間から中の様子を窺った]
[家屋の一つに着くと、雪を払って閉じた傘を、扉の横にある傘置き場にはやはり入れず、手にしたままで屋内に入った。靴を脱ぎ、キャリーバッグを壁際に置いてから、室内を見渡し]
……さて。
[荷物から形は様々な懐中電灯を幾つか取り出し、床の隅や椅子の上など、色々なところに設置していく。
その後アルミホイルを出すと、それで一番大きな窓を覆った。
傘を杖のように持ち、薄暗い部屋の中央に立って]
こんなもの、ですかね。
ええ、いいでしょう。わかっています。
少々欠けはありますが、この程度なら仕方ありません。
[少年の癖である、語るような独り言。
ふと、扉の方を見やり]
そういえば……
いえ。まあ、大丈夫ですか。
[呟いては、荷物の整理を*し始める*]
---あそこかな?
[寂しい山路の先に点々と家屋が並んでいるのを見て呟く。]
静かで 綺麗なところだ…
[目を細めて うっすらと雪に包まれる村落を見つめる。
皮手袋をした手にはぁと白い息を吹きかけぎゅっと 荷物を掴みなおすと 気をとりなおして 村を目指してまたゆっくりと歩き始めた]
[管理棟の中に足を踏み入れ、中を見回す。管理人らしき人の前へ歩み寄ると、簡単な注意事項を聞く]
[利用者帳に名前を書き入れて、鍵を手に入れる。少年と兎を抱えた女性の姿を見つければ]
しばらくお世話になりますね。
よろしくお願いします。
[頭を下げて*自己紹介*]
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