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[ソラさんの手を離してから>>207今度はカノウくんとも握手。
渡した飴は、グレープ味。
それにしても、
>>201 短剣、という名の包丁と、杖。戦えるソラさん。
>>195 それに、2ndの日記を見られる、カノウくん。
私は、んー、と首を傾げる。何か、思い浮かびそうだったから。]
―――― あっ!
[そうだ!って続ける前に、頭だけがちょっと出ちゃった。
ソラさんに地図を見せてあげる為に操作していた端末をメモの画面にして、文字を打ちこむ。
2ndに何処まで私の行動が分かるのか分かんないけど、話すより書く方が伝わりにくい気がしたから。
そして打ちこみ終わった画面を、二人に見せる。]
『私が囮になって、2ndをおびき寄せて日記を奪うとか捕まえるとか、出来ないかな?
カノウくんの日記で彼女の行動を見て、捕まえるの。』
[空いた方の手で、『捕まえるの』をなぞってから、ソラさんを指差す。
勿論、その役目をしてもらう、っていう意味。]
[もし仮に私の提案が2ndにバレたとしても、私と別行動をすればソラさんの行動は2ndの子までは伝わらない。
私がソラさんを信じられるか、っていう話にはなるけど……私は、信じたいし。
>>215 カノウくんの声を聞いてから、>>216聞こえたソラさんの声に、ちょっとだけ眉を寄せる。
それがきっと、このゲームでは正しい訂正なんだ、って分かるから。
だからこそ、何も言えない。]
『やってみる?』
[私は端末にそう打ちこんで、二人の返事を待つ。
これは人殺しの相談で、囮になるってことは自分の命を賭ける、ってことなんだ。
多分私はちょっと困ったような顔をしてたと思う。こんなこと、今までなかったから。]
[>>226>>227 同意を示す二人の言葉に、私はとても安心した。
安心したら、お腹が減る。私もたこ焼きを一つ、爪楊枝で頬張った。
たこ焼きはおばあちゃんの出身地の名物で、家でもよく出る食べ物。
だから、熱いのも慣れている。
もぐもぐ頬張りながら、私は地図の写真を端末の画面に映す。
1階から順に、屋上まで。指先を横にスライドすれば頁がめくれていく。]
1階は日用品とかだから、多分刃物もあるけど……同じこと、考える人も多そう。
だから私、この階に来たの。
えっとね、装備……っていうか、服は、2階だよ。
……カノウくんに、可愛いの選んでもらったら?
『2人で2ndの行動を見ておいてもらった方がいいと思う。
私が知っちゃったら、2ndにも分かるかも知れないから。私は、この階にいるよ。』
[ちょっとした悪戯めいた発言は、女の子の特権。
勿論、端末に打ち込んだ文字の方が本命だけど。]
……ソラさんも、カノウくんも優しいねぇ。
[>>244>>249 二人が気に掛けてくれる様子に、えへへ、と照れくさそうに笑みを浮かべて、たこ焼きをもう一個頬張る。
私、不安だったんだなぁ、って今だから分かる。
心配してくれるひとがいるって、とっても有難い。
だからちょっと、甘えたくなってしまう。]
んー……じゃあ、服は一緒に見に行く!
で、そこでばいばいしよう。ね。
あー、んっと、その前に武器!
[気を抜いたら、武器のことなんて忘れちゃう。
私は急いでフードコートの洋食屋さんに行って、フォークを数本と、もしもの時の為の果物ナイフを貰ってくる。
全部勢いよく投げられる、あんまり大きくないサイズ。
これなら、振りかぶって投げれば、牽制にもなるだろうし。
それから二人のところに戻って、もう一度端末を操作する。
必要かは分からないけど、一応、私の日記で分かる範囲……4thの行動を二人に教える為。
それが終われば、ソラさんの装備……お洋服を探しに、一緒に2階に向かうつもり。**]
[時計を教えようとするカノウくんには、ちょっと笑っちゃった。なんか、子供にものを教える大人みたいで。]
じゃあ、時計が2周回ったら集まろうよ。
2階なら、周りに危険なものもなさそうだし、集まりやすいんじゃないかなぁ。
……ソラさんのお洋服買ったらばいばいして、次集まる時に2ndの子捕獲作戦決行、で、どうかな?
[外の様子が見えないショッピングモールで、1日、っていう単位は不確かな気がしたから、敢えて時計が2周、なんて言い方をする。
2ndの子だってきっと、捕獲じゃ済まないのは分かってる。でも、殺すとは言えなかった。
>>277 ジーンズが入らない、っていうのには、すごく驚いちゃった。だってソラさん、太ってるわけでもないのに。
握手した時も思ったけど、やっぱり、戦う人とそうじゃない人では身体つきが全然変わってくるんだな、って、改めて感心する。]
[エスカレーターが3階へと上りきる。
私は地図の写真を広げて、スポーツ用品売り場へと向かおうとした、けど。
いきなり、後ろのエスカレーターが静かに動きを止めて、幾つかの店から照明が落ちていく。
流れている音楽のタイトルは分からないし、店から電気が消える、なんていうのも私の世界では、あんまりないことだから、面食らってしまった。]
えええ、なにこれ……!
[ぱつん、ぱつんと消えていく電気。
最終的に残るのは、私の端末の明かりと、幾らかのぼんやりした照明だけ。]
[薄暗い中を動くのが得策かどうか、分からない。
暗闇で背後から襲う、って推理小説やサスペンスでは常套手段だけど、実際の戦闘とかでも、そうなのかな。
……ゲームなら、バックアタックはダメージ高くなったり、するけど。]
んー……。
[私は迷った末に、とにかく進んでみることにする。
地図の画面を開いたままだから、私の日記に「10番と12番を階段の傍で見つけた!」って書かれているのは、気付かなかった。]
[10thはともかく、もちもちの体格とか、顔とか、話し方のせいか、>>340ネギヤと名乗ってくれたひとは、悪い人には見えなかった。]
だって……誰が襲ってくるか、わかんないでしょ?
出て行ったところに、いきなりがつんってこられたら、どうしようもないし。
[正直に言う。目は逸らさない。
けど、>>341 棒が風を切る音に、視線をそっちに向ける。
バットを回した時より、少し軽い音。]
………なんで?
[彼が10番、ってことは、ソラさんの行動が筒抜け、ってことだ。
仲間になったのがばれてるのは、きっと日記のせいだろうなぁ、って分かる。けど。]
なんで、私の前後の番号のひとが狙われたら、なの?
私たちが、他の人を何とかしようとする可能性だって、あるよ。
[やっぱり、殺すとは言えない。精一杯濁して、言う。]
……わかんない。
まだ、襲われたことないから。
[実際、そうなってみなきゃ分からないし、それになにより……多分私は、日記の確認が人より疎かだ。
使い方が下手、なのかもしれないけど。
私の前後の番号。といえば、2番か、4番。10番が、4番と接触したのは知ってる。]
……おじさんは、4番のひとを守りたいの?
その人が、チート日記の持ち主かもしれないんだよ?
……って、なに?私、何か変なこと言った?
[>>348 なんで笑われたのか分からなくて、私はきょとんとしてしまう。
だって、ちょっと便利な日記なんて、普通の日記に比べたらチートだもん。]
[>>356何処かから、名前を呼ぶ声が微かに聞こえた気がして、耳を澄ませる。けれど、その方角は階数が違うせいで、よく読めなくて。
>>355 10番の言葉に、ソラさんがこっちに来ようとしてるのに気付く。]
だって、私を騙す理由がないもん。
戦力として数に入れて良いステータスじゃないの、自分が一番よく分かってるし。
[>>357私は、私の利用価値の低さを理解してる。
だから、騙されたなんて思えなくて。
こっちに向かってくるらしいソラさんに、私から出来ることは何かあるか、って辺りを見回しても当然、何もなくて。
ただ、こっちに来ちゃって戦闘になって……なんて、最悪の事態だけは招きたくないから、声だけは出さない。呼ばない。]
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