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[嘘だと繰り返すアイノを見る。
緩く笑って、その様子を眺めていたが、消えてしまった後で、そっと呟いた]
夢だと思わせたままでも良かったけどね。
[それから、マティアスに向き直って笑う]
そうだね、それは答えたとおり、
楽しそうだったから、だよ。
僕は君達が壊れるのが見たかったんだ。
アイノはだから、僕を楽しませてくれた。
――人狼を助ければ、その分、人は絶望するでしょう。
まあ、でも、
僕は少し疲れたから、後の疑問は、後で答えてあげる。
きっと今日はね、ウルスラさんが死んでしまうと思うよ。
[そんな予言のような言葉を残して、彼は。
彼もまた、その場から、消えた**]
そうだ、な。
正直、とほうにくれている。
まんま、とレイヨの、もくろみ通り。
[頭をかいて]
人狼が生き残った、ら。
最悪、村が滅びる、らしい。
それも、レイヨ。
お前、の望み、なのか?
ここの宿に呼ばれていないものたちも、酷い目に、あう。
家族も、みんな。
――…うん、そうだよ。
[望みなのか、という言葉に、
沈黙の後、最後にそう答えた。
僅か俯き加減の言葉は、見せない**]
[消えた姿を目で追い――]
ウルスラが……?
[人の死は、生きているものを憔悴させる。
引き上げていく皆の姿を見――
ウルスラを、一人にしてはいけないと、耳元で囁けども。
誰にも、聞こえない]
[その中には、部屋に引き上げるイェンニもいた]
[時は経ち、ウルスラの死が伝わり、皆が居間に引き上げた頃のこと。
二階の廊下にアイノは居た。
そこはドロテアの死を知った場所。
全てを夢だと思い込んだ、始まりの場所]
……。
[何も言わず、アイノはただそこに佇んでいた]
― ウルスラの部屋 ―
イェンニ、が人狼…
[ユノラフが嘘をいうわけではないとは思う。
しかし、イェンニが…]
あんなに、慕っていた、ドロテアを?
それに、ウルスラ、を……
[にわかに信じがたいのは確か、だ]
ドロテア…
[彼女なら何かを知っているのかもしれない。
そうは思えど―― いまだ、死後の彼女の姿を見たことがなかった]
[そして、皆が居間へといくのについていく]
[アイノが一人ドロテアの部屋の前で佇んでいるのが見えたが――]
[声をかけなかった。
今、彼女に必要なのは、整理する為の時間のように思えたから]
─ 回想:昨夜 ─
[女の投じた置物の破片が、レイヨの足を止める>>3:147
ニルスの手に鈍く光るナイフの刃が光る。
鈍い音と共に、それは呆気なくレイヨの胸へと吸い込まれた。
女は涙やらで、ぐしゃぐしゃになった顔のまま、それを見つめた。
長い黒い髪は乱れて額に掛かり、目は大きく開かれたまま。
少年の命絶える瞬間を、床でじっと見ていた。
───また、女の頬に新しい涙が伝った>>24]
[女は少し俯き、瞼を伏せる。
泣きすぎたのだろう、頭の芯がぼうっとしていた。
ニルスの忠告>>3:138も耳には届いている。
けれど、その真の意味を理解することはなく───いや。
その理解を拒絶したまま、女はあった。
イェンニが度々見せた、指の背を噛む小さな仕草>>3:5
女はそれを目にしていたはずだった。
どこか気掛かりなものとして、意識に捉えた筈だった。
けれどやはり、女はそれを思考することを拒絶していた]
…、クレスト。
[惨劇からどれ程経っていただろう。
床に座り込んでいた女へと、杖が差し出された>>16
その先を追って、案ずる色を浮かべた男を見出す。
ぼんやりとした女の目に、少しだけ光が戻った。
彼の手を借りて、漸く女は立ち上がる]
怪我が。
[クレストの脇腹へと目を遣った。
その手当てをしてくると仕草されれば、素直に頷くより他にない]
[女には、自らの身の安全よりも彼の傷が気掛かりだった。
自分の所為だという思いも、無論つよい。
けれど女は、彼には死んで欲しくなかったのだ。
どうしてもクレストには死んで欲しくなかった。
…同じことが、実はイェンニにも言えている。
彼女にも死んで欲しくはなかった。
多分彼女が何であろうと死なせたくはなかった。
だから女は耳を塞ぎ、違和感にも目を閉じていた。
…──畢竟、
女はただ、自分の狭い世界を守ろうとしただけだった。
人狼への対策は、その方便だったとすら言っていい]
[罪のない少女を殺すに汚れずその手を汚しても、
彼女を手に掛けた老人を卑怯に身勝手に責め立てても、
敵対する少年を殺すために動いても、
とにかく、女は自分の狭い世界だけを守りたかった。
結局のところ。
女は、この世界に生きられる筈もなかったのだろう]
─ 自室:夜半 ─
[そうして女は一人、自室に戻る。
少し寝台に腰掛けぼんやりとして、
それから心づいて荷から作りかけの飾り布を取り出した。
それを手にしていた日常を遠く思う。
少しの間、そうしていた。
結局刺繍をする気にもなれずに、それを荷へと再び仕舞う。
──そして夜半過ぎ。
漆黒の闇に乗じて彼らは現れた。
目を覚ましたときには、もう手遅れだった。
一瞬、闇に桔梗の色を見たように思うのは気のせいか。
呆気なく喉笛食い千切られ、女は絶命をした]
[何を考えているのか、それとも思考すら放棄しているのか、虚ろに宙を映す瞳からは何も読み取れなかった。
何か探すように時折首を動かすけれど、その先にあるものをきちんと捉えているのかも分からない。
端から見れば、亡霊と呼ぶに相応しい様だった]
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