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[やがて意識が浮上すれば、わずかに頭を振って起き上がり、帽子をひっつかむ。
幼さの残る顔をその唾の下に隠し、小屋の扉を音を当てて開いた。
篝火の燃える音が耳に届き、小さく顔をしかめた]
―村の中―
[イェンニの返答には答えを返さぬまま。
外へとでてトゥーリッキと話している。]
……好いほうに転がると好いが、はてさて、どうなることやらなぁ。
[楽しげにつぶやくように返し。
じゃらり、となる杖飾りを示されれば、あまり気に留めぬ飾りへと、視線を向ける。]
――知っておったか……
[ほう、と意外そうな目を向ける。
知らぬものは知らぬ、温度計。
杖の飾りでつけるようなものではないけれど、なんとなく杖飾りとして使っている。]
[色とりどりの液体を詰めた、風変わりな球体。
蛇使いの視線は、ビャルネの杖へ螺旋状に施された
その飾りを示していた。]
何処かで、見たことがある気がしていたんだ。
アレの中身なんだな。
[気温変化で体積変化し易い液体を浮かべることで
気温を計る温度計は、総てが凍てつくこの地では
筒ごと固まって殆ど使い物にならない代物だが――
見覚えを指摘する蛇遣いは、そこまでは知らない。]
使いかたに縛られぬ発想か、面白いな。
[遠くにウルスラの姿を見止めながらもそのまま視界より流します。この祭壇に思うことは人それぞれでしょう。ビャルネ様は長老のことを気遣っているご様子でしたが]
姉様がこちらに上られぬことを祈りましょう。私となるやもしれませんが。
[祭壇の上にうっすらと残った血痕に、名残惜しげに指を触れさせます。ひんやりするのは気温のせいかどうか。一人ごち、また集落へ戻る道すがら誰かとすれ違うこともあるでしょうか]
つまらないけれど…嬉しくもあるのですよ、確かに。よいことを、良い方から教わりました…。
[杖を揺らせば、じゃらり、と飾りが鳴る。
ガリレオ温度計の中身そのままではなく、それを模して。
強化ガラスで作られた飾りは、見るものが見ればわかる。]
中身そのまま、ではないけどのぅ。
[おかしげに笑いながら、面白い、といわれた飾りに視線を向ける。]
なぁに……ガリレオ温度計を持っていても意味がないからの。
ならば――有用に使えるようにしたまでじゃて……
飾りとしてならば……目新しかろう?
[先に進むために必要なもの。
それが今は足りていない気がした。
今はとにかく、手掛かりが欲しい]
……誰かいないモンかねえ。
[取り囲む気配は、嫌でも感じられた。
帽子の唾をひっつかみ、乱暴に祭壇へと続く道へと一歩踏み出して――振り返る。
人影が、見えた気がしたからだ]
あれは、獣医の……
[宵闇のせいで、こちらの姿は見えないだろうか。
だが、ぽつりと呟いた言葉は確かに空気を揺らがせる]
[目の見えぬ男の軽口にニヤリと笑う。
ぽん、と叩かれた腕――同時に一歩踏み出し裏手で相手の背をトンと叩く。
そのまま――さくり、と雪を踏みつけて。]
まだどいつも信用してない――
けど、今日はお前に味方してやる。
お前がどう想うかは、自由だ。
[去り際にかけた声は相手の返答を待たず、先を歩む]
[不意に聞こえてきた声に、そちらを見やる
視界に入ってきたのは、洒落た帽子をかぶった男の姿]
おや、ラウリか。
どうしたんだい、こんなところで。
やっぱり、気になったのかい?
[祭壇の方を目で指しながら尋ねる]
どうなることやら。その通りだな。
だが、『必ず滅ぼさねばならぬ』。
長老さまとて仰っていらしたろう。
…何故、とみな諸々へ呟くが、
そこを尋ねたものとなるとどうもいないらしい。
[然し蛇使いの声音は、ビャルネがそれを長老に
尋ねることを勧めてはいない。杖飾りを見上げ]
元居た土地の、バザールで見たよ。
時代の遺物扱い、ということなのだろうな。
だから、あたしみたいな流れ者にも縁があった。
ウルスラ。
[名を呼ばれれば、わずかに安堵したように声を緩ませて。
片手をひらりと振り、女のほうへと踏み出した]
……流石に気になるさ。
だが、…結果は、もう分かり切っているだろう。
[祭壇に目を向け、肩を竦めた。
そして、女に向き直る]
稼いでくれた時間だ。有効に使わねばならぬ。
分かっては居るのだが……
――…
書士のビャルネは、外で
不謹慎な笑みを慎む分別のある男だ。
違ったかね?
[ふと話の途中で挟んで、厚い毛皮に顎を埋める。
そのあとはまた興の波を消さぬままにひとつ頷く]
ああ。そのままだとさすがに、
それだけ鳴らしていれば割れそうだ。
[然し模されたものを想って――彼の杖が示すのは
いったい何度くらいなのだろうかと指先が尋ね。]
ああ、そうだねえ。分かりきった話さ。
……ついさっき、確認してきたところだし。
[今度は視線を祭壇には向けない。
ラウリの方を見据えたまま言葉を継ぐ]
分かってはいるが……誰が味方で誰が敵か分からない。
手掛かりも何もないまま、どうこうするわけにはいかない。
そういう、ことだろう?
そうじゃのぅ……
『必ず滅ぼさねばならぬ』からこそ……わしらは"やるべきこと"をやるだけじゃて。
[蛇使いの言葉にゆるりと頷き。
尋ねたところで、長老の答えなどわかりきっている、というように男は肩をすくめる。]
都会ではインテリア代わりらしいがのぅ。
この村では不要なものの筆頭にあげられるであろうな。
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