情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
[かけられた声にゆるりと視線を向けるのはトゥーリッキへ。
その内容が頭に沁みるのに一拍。]
――は?
熱でもあるのか。
["厭な所"と言うにはわかりにくくも返す答えは軽口。
相変わらず鼻をすすっている姿に目を細めて]
――これから戻るけど、来るだろ?
寒いし。
[来いでも来るかでもなく、肯定気味の問いを投げて]
少し、見えたのでな。
[とだけ蛇遣いは語尾上げるカウコへ言う。
カウコの様子を眺める間、別段身は隠さなかった。
ひとの遠目に、当然乍書簡の内容は読み取れない。
香の名残も、冷えて濡れた鼻腔には言わずもがな。]
むしろ熱でも出ればいいんだが。
…ああ、邪魔させてくれるといい。
[とん、と喉へ指を置いてみせるのは酒の強請りで]
――そうか。
まぁ、道徳的にちょっと悪いコトをしただけだ。
[見えた、と言うには常と変わらぬ、変わらなすぎる顔でけろりと返し、――考えるのは潔白を記された男のこと。]
熱出したいのか? 変わってんな。
……何故を問うよりは、酒かな。
[相手の仕草に返事を言葉と親指で肯定を返し、そのままほど近くに在る家へと戻り、招く。
室内に火を入れてから酒の準備を始めるついでに毛布一枚相手に投げて。]
……――どうすっかね。
[一言に込めるわかりにくい追悼。供儀の娘の名には触れず、けれど一つ変化したことは反映させ。やがてウォッカとグラスと持って戻れば相手に勧めるまま。]
…
顔に見合った所業、ということにしておくか。
[強いて問い詰めることなく、カウコへ真顔で言う。]
あたしにわかるのは、お前が読んだものを
すり替えなかったらしいこと、くらいだな。
ん… 熱は、分けるぶんが、入用だからな。
[ほと、と片手は首へ巻く冬眠中の大蛇へと触れる。
相手の小屋で落ち着く頃には寒さに縮こまっていた
とぐろもやや心地良さそうに緩むもあるようで――]
……お前な
[口調が責めるも戯れに留まり、相手が見たものに僅かに笑むばかり。問われぬことは自ら話すに至らず]
――熱を分ける、か。
そりゃ確かに、ほしいかもな――熱。
[酒を一口含み、こくりと喉を鳴らし、世間話のように。]
マティアスに面白いこと聞かれたよ
「狼」に語りかければ狼使いに届くのかって。
知らんって返したけど――何を語るつもりなんだか。
[そのあと落とした約束については触れずも出来事から興味深い部分だけは抜き出し。]
[使者の男は、容疑者でない村の者達にも、ドロテアの件を伝えていった。確信はせずとも、既に察していた者は多いだろう、彼らの瞳には、哀憐と、無念と――男に対する疑心も微かに含まれていたか。
そのうちに、ふと立ち止まり]
……血を以て、血を制する事になるのならば。
[レイヨに向けていた言葉を、反芻するように呟き、無意識にか、眼鏡に手を伸ばそうとして――静止した]
……
[一頭のトナカイを視界に認めたために。長老がいるだろう方向を目指すそれを、見据え]
[どうもね、と礼だかあいさつだか定かで無い声で
毛布を受け取り、端を胸元で合わせぐるりと被る。]
…どう"在る"か、…だな。
[見えた変化は些細とも言えず…渡されたグラスを
一度膝元で落ち着かせる。死した者を悼むために。
――思案の間は暫し。]
…情が入らない自信は、ないな。
つい先刻だってイェンニを探していた。
だが、"やらない"はもう無い話だ。そうだろう。
― 外 ―
…………
[曇る眼鏡をはずしにつるに歯を立て、礼を籠めて頷きアルマウェルから受け取った狼の毛を、小屋の前で滲む紅いオーロラに透かし見る。暫くはそうしていたが、眼鏡のつるから口を離し、供犠の娘を喰らった獣の一部を舌に乗せ―――呑んだ。
キィキィキィキィ…―――溶けぬ雪と氷に、三度も長老のテントへ向かう二本の足跡は徐々に重なる。道の繋がる先にトナカイは向かう方向が同じらしいのに、車椅子を止めた追いついてくるのを待つ]
………長老に届け物ですか?
[寄り来る姿に荷を見ればトナカイ相手に声をかけ喉元をくすぐるも、中身を改めはしない―――開いたところで文盲では読む事も叶わないが。ただ獣のにおいに紛れて嗅ぎ取れる幽かな香りには覚えがあり、トナカイの腰周りを摩り労いながらヘイノの住まいの方を見た]
…お疲れ様です。
[彼がいつから自分を見ていたのかはわからずも、アルマウェルの姿に気づくと目礼。トントン、とトナカイを促すともなく最後に軽く首を叩き手を放して、かける言葉は彼だけでなくトナカイへも含む響き]
……うん。居るぞ
[戯れへの応えも、他愛無く。
必要かもしれない問いを省くことへは、
こちらから大まかなところを添える。]
あたしのことを、狼遣いじゃないと
言ってくれた者がいるらしいんだが…
まじないだか評価の一環なんだかもよく判らん。
そんなこともあってな。確実な情報を待ちたい。
[レイヨの姿も認めて、目礼を返す。手を離されたトナカイは、二人の様子を窺うように、少しの間そこに留まっていた。ボォ、と、掠れたような、喉を鳴らす音が響き]
……届け物か。
[そのトナカイの荷う物を見て、呟くように。確かめようとはせずも、知れない中身と向かっている先の事は、些か気にかけたようだったか]
[カウコが口をつけるグラスへ、
微かにこちらのそれを触れさせて揺らす。
振動の余韻ごと含む酒は、容赦なく澄んだ熱。]
「狼」に語りかければ、か。
"49"が、な。
…試してみるに越したことはないんじゃないか。
近づければの話だとは思うがさ。
ああそう言えば――
その話、ウルスラ先生にも
一度してみたほうがいいかもしれんぞ。
[耳傾ける間、知己は時に笑み、蛇使いは飄然とか。
やがて窓からイェンニの姿が見えて、カウコに
旨かった、と添えてグラスを卓へと置く頃には、
蛇使いの頬と首周りに巻く白蛇とのいろの差が
傍目にもわかるほどにくっきりしているはずで*]
そうみたいです。
…………
[トナカイの喉が鳴るのにちらと視線を向けるも、荷を気にかけるらしきアルマウェルに向き直る。暫く彼を見ているも唆したところで荷をあらためはしないだろうと判断した様子で、悪びれもせずトナカイの荷に手を伸ばし、彼が止めるより早く中を見て差し出した]
………何か書いてあるみたいですね。
僕には読めませんけど。
[自らが文盲なのを添えるも、書かれた内容は問わない。彼が書かれたものを確認したであろう間を置いてから、荷をトナカイへ返した]
[レイヨが荷を確かめるのを見ると、僅かに眉を下げたが、差し出されれば、その中身を確認し――
珍しくも、驚いたように薄く目を見開いて、瞬いた。荷がトナカイへと戻されるのを見てから]
……送り主が誰かは、書いていない。
ただ、……
……私が無実だろうと、書いてあった。
[ぽつりと、記されていた内容を告げた]
………そうですか…
[こんな折に運ばれる荷に薄らと感じるものはあれど、アルマウェルが内容を口にするとは思っていなかった上に、語られた内容もあり反応は少し遅れたか。彼がこの状況で冗談を言っているようにも見えずに、荷を持つトナカイを再び見る]
まじないの結果も貴方の話も嘘かも知れないけど。
…伏せておいた方が良と思います。
貴方の身が危険に晒されるかも知れない。
[疑念より可能性を口にしただけなのは、続けた言葉からもアルマウェルにも伝わるか。送り主の表記がないと聴けど嗅いだ香に関しては触れずに、いつもの癖で眼鏡をはずしつるに歯を立てる]
嗚呼。そうだな。今言った事が嘘で……
私が狼遣いというわけでも、ないのならば。
あるいは、狼遣いが記したのでもなければ。
[己がドロテアと同じ運命を辿る可能性は高いだろう、と――はっきりとしたところは口にせず]
……まじないに関わる知らせだ。
故に、教えた。
[前にした約束をなぞる言葉は、生真面目なようでもあり。ただ、こうして告げるのも、そもそも約束をしたのも、レイヨをある程度信じているからだったかも知れず]
……これは、長老の下に向かうのだろう。
私も、行って来よう。
[そう言って、トナカイが歩き出せば、男も共に歩いていっただろう。長老がいるだろうテントに向けて。
長老が荷の報せを知ったとして、どう扱うかは判らず――伏せるよりは、むしろ広める可能性が高いだろうかと。考えられたとしても、揺らぐような歩みは、その上で、普段と*変わらないように*]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了