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[ 別館の『蘭』部屋にも、庭越しでギンスイの素っ頓狂な声が聞こえた。
急ぎ、応接室へと駆けつければ、そこへは無残な姿になった人が…]
は、はい。
今すぐ。
[ いそいそと電話をかけ]
そういえば、ネギヤ先生はどこに…?
[ ぽつりとこぼす疑問。
ほどなくして県警のパトカーが屋敷へ赴き、衝撃的な事実を面々に告げるのだった――]
ちょっとまってくださいよ、あの人がネギヤ先生じゃない?
作家デビューされたころから別人が入れ替わったって、そんなミステリーではあるまいし…
第一、幼稚園の園長先生や幼馴染の方までいらっしゃる人が入れ替わることなんて可能なんですか…?
[ 困惑しつつも、男は取り調べに応じていた]
重要参考人ですか…。
[ 担当している小説でもよくある話である。
売れっ子作家の失踪と、売れっ子作家として発見された遺体。フィクションでないのが非常に残念である]
もしもし…。
[ 重い口調で、○×出版へと電話をかけた]
[ 電話が終われば再び取り調べや雑談に交じる]
確かに、この屋敷ですと…
秘密の場所なんていろいろありそうですね。
たまに業者の方が出入りしていましたし。
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