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[あのあと、話はどうなったか。
殺人はしていない。
ギンスイの問いに頷くことも首を振ることもできない。
そう、あれがたぶんきっかけなのだ。
ネギヤを刺したり、しなければ。もっちりがかっちりになることもなく、みんなが消えていくこともなかったろうと、なぜか思う]
[ヂグの表情にはゆるりとかぶりをふって]
おネギさんを、見つけましょう。
そうしたらきっと。
[すべての謎の発生源。
みんなを呼び出し、懐かしいものを見せるといい、姿を消した男のこと。
他にもいくらか話をしたような気もする。
それぞれに別れて、いくらか時が過ぎて。
ギンスイとヂグ、二人の身に起きたことを知る]
え……
[写真に写っていたのは、幼い自分と、同じ年頃の自分に少し似た少女だったはずだ。
それが今は、古い建物の前に、その少女と、ネギヤとガモン。続いて消えていった人達が皆写っている。
その人たちの足元を猫がすり抜ける]
りく?
[応えるように猫の鳴き声が聞こえた気がした。
瞬きした一瞬に、ウミの姿までが写真に増えている。
言葉を失って、立ち尽くした**]
……あ、おこった顔だ。ネギちゃんいたずらすると、すぐその顔したもん。 したよーしてるよー だってないしょだったんだもん。 ……。 だって先生たちが言ってるの、きいちゃったんだもん。 うそ、つこうって。
[だんだん尻つぼみに、声は小さくなり。ネギヤの問いかけに、不満げに唇をとがらせて、そっぽうを向いた]
……だって、ヒナ、しんじゃったんだもん。
キクちゃんにおねがいしたの。しせつでるときにね、ネギちゃんにおわかれしたげてって。ヒナ、ネギちゃんにおわかれ言うじかん、なかったからおねがいねって。ちゃんとおわかれ、した?
[少女はネギヤを見上げて首を傾げる]
あ、だれかきた!
あああどうしよどうしよ!
[庭には続々と人が増えている。
少女は慌てて、無駄にくるくる回った**]
[よく手入れされた庭を歩く。
猫はもう振り返らずに、先へ先へと進んでいく]
……あれ、りく? どこ?
[ずっと追いかけていたはずなのに、見失ってしまった。
躑躅の陰など覗いてみるが、いない]
[顔を出していれば目の前に屈むのは、背の高い二枚目だ]
えへへ、よかった。
[びくっとしてネギヤの後ろに隠れかけるが、なんとなく香る甘い香りにつられて笑う。
幼稚園の先生が歌を歌う]
あ、ヒナそれ知ってるよ。
かーごめかごめー
ね、おじちゃんも遊ぼう。ねこさんも。みんなで。
[小柄な庭師の手を引いた**]
似ている、じゃなかったのね。
[本から落ちた写真。自分と、ヒナが映っていた。
であれば、ネギヤが自分たちのことを調べたのだろうと、想像するのは難しくなかった。
そうしてあの本と同じような顛末をたどって今に至る]
けど、本当にみんな、どこに行ったのかしら。
[屋敷内、いつの間にか警察もいない。
一人捜して歩き回り、廊下で立ちつくした]
[探し疲れて応接間でうたた寝をしてしまったようだ。
かしゃ、とナイフが落ちる音で目が覚める。
小さな頃の夢を見た気がした。
小さなネギヤと、ヒナと、それから彼らの友達と、大人と、みんなで遊ぶ夢。自分の記憶に無いはずのそれは、妙にリアルで混乱する]
そんなまさか、ね。
[無いはずの記憶。
なのに思い浮かべると懐かしい、暖かい記憶。なんだか消えたみんなに似ていたような気がする、だなんて]
さて、と。探さなきゃ。
グリタさんと、みんなに謝るって約束したし。
[それにはネギヤの死体を探さないと。
気合いをいれて椅子から立ち上がる。
あの本と同じならば、きっとみんな姿を現すだろう。ネギヤの書いたものだから、ひどい結末はあり得ないと信じる
かしゃりと音のするナイフを拾い上げる。
仕込みナイフであると気づくのは、もう少し先の話**]
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