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回想
[しばし、花水木の下で佇んだ後、変わらぬ足取りで家屋に戻る。途中、ニキが神社の方へ歩いて行くの目にするが]
まさか、ね。
[昨日の今日で一人で行動することはあるまい。浅い考えを後悔するとも知らずに、家屋へ戻った]
[部屋に戻りほどなくすると、甘い眠りに誘われる。]
…食べ過ぎたのか、な…。
[花の香りと、雪のように白い羽毛が顔をかすめて飛んだ。]
これは…さっきの羽?
[やがて、布団の中に入ることもなく、壁に寄りかかるようにして、寝息を立て始めた]
ん?あれ、寝てた…何、また風?
[またと自分で呟いて、ぞくりとして周りを見回す。人の気配はなかったが、それが今は逆に恐ろしかった]
まだ、何かあるの?
[誰の答えを得ることもできぬ問い。窓の外を吹き荒れる風の音とともに思い出す、この村に伝わる物語。カメラを守るように抱えて、窓のある方に近づく。そこからは、遠くではあるが花が見えた。それは]
綺麗。
[無意識に感嘆のため息が漏れた]
[管理棟に向かう途中、大人の男が3人連れ立って歩くのが目につく]
…?
[仲良く談笑している様子はない。むしろ切迫したような、張りつめた空気。気づけば、後ろから傘をさした少年もいる。近づくのは躊躇われたが、無視できるような雰囲気でもなく。決意をして、道を逸れると、3人に近づいた]
[短く説明されたのは、備前の死と天馬がバケモノかもしれないという話]
なんですか、それ。
[にわかには受け入れ難い。しかし、昨日からそんな出来事ばかりだ。一度ぐっと口をつぐむと栗田にもっと詳しい説明を求めるが、彼からそれ以上の説明を受けることはできなかった。]
今、みんなで恵ちゃんのこと探していたのよ。
[現実離れした能力や、儀式といった話よりも、無事に彼女が見つかったことにほっとして思わず抱きつく]
あ、ごめん。
カメラ痛かった?
[見当違いなことを聞いて、彼女の顔を覗き込んだ。]
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