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[両手に鞄を抱えたひとは、
暑さに負けず逞しく通り過ぎていく]
あっつ…
[陰り始めた空を眺め。
藍の浴衣はさらりと揺れる。]
つぎは あなた
[手に握る封書をなぞり、独り言を紡ぐ。
少女はひまわり畑で消えたと言う。]
かみさまは、賑やかなお人がお好きかしら?
それとも、謎めいたお人がお好みかしら?
[くすくすと小さな笑い声を立てて。
伏せられた視線は、次なる紅色のあかしを待つ、
摩訶不思議な手紙へと。]
『犬じゃないよ、狼だよ』って3回言われたけど
[道すがらお守りの絵柄を見つめながら、巫女さんの顔を思い浮かべる]
どう見てもブタじゃない?
[養蚕工場の横を通り、ヒマワリの迷路に辿り着く]
妖精が降りたとも聞くが――まぁ、いずれは呼ばれるだろう。
[くすくすと聴こえてくる笑い声に、並ぶ名前を眺めていた顔を上げると少し黙り]
…来年も向日葵が咲くといいがな。
[指先を見下ろし、すり合わせる。
僅かに残る金色の粉がこぼれ落ち、消えた]
つぎは、私?
[半袖のツーピースの腰の辺りで、ポシェットの紐をぎゅっと握る。
中には例の手紙が入っているが、開くのが憚られた]
お祭ってひとりじゃ寂しいな……
[開業医に勧められたので祭に来てみたが、知り合いがいるわけでもない。
焼きトウモロコシを頬張りながら人ごみを進んで行く]
この村でちゃんとやっていけるのかな私……
[不安が増大して涙が浮かんでくる。
顔を上げると、遠くに若先生と学生が話しこむ姿が見えて小さく手を*振ってみた*]
つぎは、あなた?
[通りかかったひまわり畑。
不安げに紡ぐ少女の独り言を拾い]
来年もひまわりを見たいなら――
[微かに笑みを浮かべ、ひとり詠う。]
少なくてもあたしは見せてあげる*
こないと次はあなた…。
何処に行けばいいというのだ。
[ところてんを片手に屋台を冷やかす。
催し物の書かれた板が目に入り、足を止める]
ほう、謡い。
妖精が?
[響く、柔い低音に初めて知る態で驚いてみせ]
でもそうね。いずれ呼ばれるでしょうね。
かみさまに。
でも、来年も向日葵は咲くわ。
少なくてもあたしか貴方、どちらかが居る限りは。
[からんと足許で鳴る、乾いた下駄の音。
零れ落ちた花粉が、ほのかに立ち上った。]
―夏祭り―
お祭りと言ったらやっぱりあんず飴ね。
[あんず飴を頬張りながら屋台を見て回る。
輪投げなど他の屋台も楽しみつつ神社のほうへ進んでいく。
さらに進んでいくと学生と少女、若い男性の姿を視界に捉える。]
そろそろお時間かしら?
[ふと何かに諭されるかのように、
封書へと視線を落とす。]
かみさまがお呼びなの。
悪く思わないでね?
だってこうするしか――
…貴方は、今度は誰を招きいれようとするの?
[指先は並ぶ名前のうち、
ひとりを選んで紅い線を施そうとしながら。
柔く低い声の主へと、そっと問い掛けた*]
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