情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
[1] [2] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
[昨夜、集まった人々をみて、ため息ひとつ。
やれやれと肩をすくめて、人が上にあがるころ、同じく確保しておいた部屋にはいる。
深夜、戸をうちつける音をきいた*]
[深夜、ざわざわとした衝動は感じていた。
この身に流れる血がうずく。
声が聞こえた。
知っている。
衝動をこらえる響き。
ゆるりと笑んだ]
[夜のあいだ、老いた狼が声を出すことはなかった。
もう一人の嘆きと葛藤を聞いていただけ。
日が登った後もまだ、静かなまま――けれど、聞こえてくるやりとりに、小さな笑いがこぼれおちた]
――くくっ
[早朝、ニルスが降りてくる前に居間へと下りていた。
年寄りゆえの朝の早さだ。
ゆり椅子に座って、おきてきた人がやってくるのを静かに見ていた。
挨拶は掛けられれば応じ。
そして、ニルスたちの間で交わされる話をただ聞いていた]
[遊牧民として放浪しているのは、人狼の血が流れているからだ。
普段は眠っている。
めざめる事はなく、ただ人として在れる。
けれど、不意に目覚めるときがあるから、一箇所に定住するのをよしとしない一族だった。
前回、この村で目覚めてしまった者が居たから、すこし距離を置いた時期があったのだ。
けれどここ数十年、目覚めるものはなく。
大丈夫かもしれないと。
年老いたものから、ためしに定住し始めてみたが――]
[こうして、星読みに見破られ。
そして若き狼もまた、目覚めたのを知って。
年老いた狼もまた、ゆっくりと目を覚ましていた。
目覚めたばかりの狼と人の子の話は、聞かずとも聞こえていた。
そして、朝日が昇ったあと、笑い声に反応した二人からの問いをきく]
――さてさて、無防備な、子らだ。
[問いには答えぬまま。
見破れる者だと、居間で交わされるやり取りを見ながら、小さく呟く]
おお、イェンニ。
[呼びかけに、ようやく応える。
視線が合えば、ゆるりと笑みを浮かべ]
……狼としてあるのが、強いかい。
[穏やかな問いは、コエとして響く。
レイヨの言葉に、小さな笑い声]
そうさな。
しかたのない、ことだ。
[イェンニと視線が合えば、ゆるりと笑みを返す。
見破れる者だというのに無防備なユノラフに、はてさて、と首をかしげてあごひげを撫でる]
あちこちがたはきておるが、だからといって助けが必要なほどではないぞ。
マティアスやウルスラのほうが、よほど手を必要としておるだろうて。
[親切な申し出にはわらいながらかえした。]
のどの渇きは、今宵、癒せばよい。
そのための、娘がいるだろう……
[供えられた娘を思い。
それを可愛がっていた娘を思い。
小さな笑い声が響く。
助けを差し出すコエにもゆるりと笑み]
そうさな。
そうやってくれれば、助かる。
――閉じ込められているのだから、早晩見つかるとはいえ……
少しでも、猶予があればそれだけ、力をつけれるからねぇ。
[人の血肉を食べれば、少しは回復する。
年老いたが故の体力のなさはともかく、人を食べなかったが故の体力の低下は――]
[若い狼の、戸惑いを含んだ問いかけに、しばし口を閉ざす。
それから、ゆるりと瞬き一つ]
そうさな――
それは、人それぞれ、だからの……
[星読みの不思議な力はわからない。
ただ、大切な人ほど、食べたくなる。
そんな習性を持つものも、いたのはたしかだ]
大事だからこそ、食べたくなる。
そういうことも、あるのだろうて。
ありがたいが、レイヨも無理をするのではないぞ。
[狂える人はコエを聞く。
それを知っているから、伝わる人の子へと軽い言葉を返す。
狂える人は狂っているからこそ。
どちらへも、天秤の振り子は揺れるのだと、思っている**]
[クレストがなんどか居間を出入りしているのも見ている。
玄関ホールにいたマティアスのことは、朝は気づかなかったから。
何をしているのだろうかと、次にやってきた時には視線を向けていた]
[1] [2] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了