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[エカテリーナ号の後続カチューシャ号は。どうやら駅付近で前の列車に追いつくらしい……ことに決めました]
……。
[エカテリーナ号の最後尾、屋根の上で思い出すのは、マティアスの言葉]
あの確信犯め。
[こちらはこちらで、わざとウルスラも知っていると吹聴したと思いこみ、半眼でつぶやいた]
[ウルスラに託した合図は、どのみち漏れたところで組織につながるコードだ。賞金首は一網打尽に出来るだろうけれど]
ワタシはともかく彼女を巻き込むのはいただけません。
[組織にコードが漏れたことがばれれば、ただでは済むまい。だから彼女を連れて帰る。いや、それが理由ではないけれど]
……に、しても。列車の屋根の上を行くことになるとは。賞金首たちも楽をしている訳じゃあないですね。
[帽子が飛ばないように抑えながら、目指すのは先頭車両]
[やっぱり、どこかの連結部分から、車両内に入って前を目指すことにした。自分が列車から落ちたことに気づいている人間なんて、居ないだろうし]
……。
[4号車を通り過ぎるときにはわずかに眉をしかめて。さらに前。誰何の声を上げそうになる警備には、さも当然という顔をしてご苦労とか言って黙らせた。
ミズノフスキーの部屋を通り抜けて、機関室の方、こそりと中を窺ってみる]
[中の様子はどんなものかな。
いつかぶつかったような気がするアイノとマトリョーシカを送りつけてきたマティアスが話していて、ウルスラがその傍に居るんだろうか。彼女が無事なことに、こっそり安堵の息を吐いた]
[マティアスはこちらに背を向けていて……こちらからは、銃を取り出す仕草も丸見えだったから]
はい、お静かに。
[音をたてぬよう、運転室に入り込み。抜いた剣を後ろから、なにやらわめくマティアスののど元へぴたりと寄せる]
>>25
今度はあなたがぼろぼろになりますか?
[げっそりするマティアスの気配に、にぱ、と笑う。まあ、見えないだろうけれど]
>>27
そうですね、幸いここはシベリア鉄道。アイスティではいかがですか。
[約束を反故にしたわけではないけれど、えらく待たせてしまったから。わずかばかり伺うような、上目遣いでウルスラを見たり]
そうしましょう。
[>>32 ウルスラの言葉にくすりと笑って返事をするが。
女とオカマの舌戦に、助けに来る必要なかったかなーとか思いつつ、ちらりと窓の外をみたら蒸気自動車が見えたりするんだろうか]
……ウルスラさん!
[だから、一瞬、マティアスの動きに気づくのが遅れた。刃を滑る感触に気づいて、柄を握る手を引くが、マティアスを斬るには遅い]
[>>37武器を捨てろ、その言葉に刀を(いつの間に刀になったか)鞘におさめるが]
お断りします。
[きっぱりはっきり断言する。刀を脇につけ、わずかに右足を引く、構え]
あなた、ウルスラさんに毛ほども傷つけてみなさい。マトリョーシカ作りなんか比じゃないくらい地味で無駄な仕事をさせますからね。
[>>36飛び込む声に、アイノはどうするだろうか。神経を向ける先は、マティアスのみ]
>>41
[列車を覗く影に気づくほど、余裕がある訳じゃない。立ち居合い――相手が動けば、それより先に逆袈裟に斬り上げるつもり]
……へ?
[だったのだが。マティアスの提案に、きょとりと、一瞬自分の職業を忘れそうになるくらいの勢いで、あれ、それで良くないかと思ったとか思わなかったとか]
>>45
ちょ、ちょっとお待ちなさい「ミーシャ」
[マトリョーシカに書かれた名で、呼ぶ。刀の柄から手は離さないが]
たしかに「マティアス」は……手配済みですが……あなたはあなたで、というかあなたが――
[いろいろ言葉を紡ごうとすると、集中力が鈍る。だから酷く喋るのがもどかしい]
マティアスがいるからと言って、あなたを捕まえない理由には、ならないのでは?
>>47
いえいえいえ、ちょっと待ってください。
[相手のきょとりとした表情に、自分が間違ったことを言っている気がしてきて、思わず声を上げた]
確かに七方までは丸く収まるでしょうけれど、ワタシの前に正体を現しておいて宣戦布告までしておいて、それが通ると思うのは都合が良すぎはしませんか。
[自ら、逃がす、それもよりによってこの相手を。それは損得よりも感情の問題のような気がした。
どちらにしても、その辺の判断はウルスラがするだろう。斬れと言えば、斬る気ではいる。もちろん、ウルスラに発砲しても、同じく*]
[なにやら幸せに浸っているマティアス>>52を見れば]
あのねえ、ワタシたちの第一命令はロマネスの秘宝を守ることなんです! 悪党がどうなろうがワタシが転げ落ちようがあなたがオカマに化けようがその辺は関係ないんです!
[まあ結論として、ミズノフスキーが秘宝なら、彼を守れて居ない時点で失敗じゃないかとかその辺はほっぽって、言う、ムキになって]
だいたいそもそもですよ、あなたも「マティアス」も捕まえたっていいんじゃな……ぶっ
[言葉が途切れた。
理由はふたつ。後続車に乗っているはずのオラヴィ卿の声>>50に振り返ったから。
二つめは、真っ白な弾幕>>59が顔面を直撃して、それ以上の言葉はなかった。続くのは、くしゃみと、咳と、そのあたり]
――はっくしょっ
[文字通りの涙目で、うーとうめく。
失敗ね、と存外近くで聞こえた声にそちらを見上げると、石灰まみれのウルスラが見えて。悔しさとか歯がゆさとかその辺の感情は、崩れて消えた。はは、と笑いを漏らす自分も、大差ない格好だろう、多分、白ウサギさながら。しつこい胡椒に鼻がむずむずするから鼻をつまんだりしながら]
まあ、ミーシャはどうせすぐに逃げるでしょうし、その辺の手間を省いたと思えば、いいんじゃないかな?
[首を傾げて、おどけて言う。
そんな理屈、組織に通じるはずもないんだけれど。
ウルスラの笑みに見とれてしまって、瞬きを繰り返したら]
ああ、いえ、こちらこそ。
生きていてくれてありがとう、ウルスラさん。
[ずれた帽子を直すフリして、表情を隠した]
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