…、――…?
[まばたきを。
一瞬した、その間に。
満足げな表情を浮かべた女性は、花ごと消えてしまって。
ただ、瞬くしかなく。
半分くらい自分のせい>>1とは夢にも思わなかった]
[リウの様子>>4に、先程の2人のやり取りを思い出し。
塔のあるだろう方角を仰ぎ見た。
と、花瓶から、呼ぶ声。
確かそれは、着いた日に、やっぱり情けない顔をしていたヒナに挿した花]
『知りたい?知りたい?』
[…。
しばし、考えてから。
ふるり、首を振った。外は、未だ夜のようだったから]
[ヒヨコと戯れている茶羽を撫でながら、>>6をありありと想像して、似合う、とか思っていたのだが。
>>7が聞こえ]
…、
[指で×印を作って。
ムカイとリウを指し。首を横にふるり]
[>>12の言葉に、頷いてくすり笑うも。
ふと。再びペンを取った]
『魔女は。
黒を見つけたら、どうするつもりなんだろう?』
[キクコたちの邪魔をしないよう、こそこそテーブルの端に移動。
茶羽をタオルケットに巻き込んで、幽霊状態で様子を見ている*]
[寂しいヒヨコ>>14の言葉に、茶羽を見つめてみた。
首を傾げられた。たぶん大丈夫なんだろう]
…、
[やっぱり、そういうこと>>16になるんだろうか。
というか他の魔法使いは赤いのか。
やや思考が混線していると、驚かれた>>22。首かしげ。
見えないから、そのまま横に振る]
『困るのよー、元気出ないのよー』
[触れずとも聞こえるようになった声。
花瓶へこくり頷き、とんとん、と花を一通りつついて。
置きっ放しになっているタオルケットを、眠そうなゾウサクへぽふり掛け、ついでに帽子へクレマチスをぽちり加えてみた]
[少し、うとうとしていたらしい。
目を開けても夜の景色は変わらなかったが、少し頭がすっきりした気がする。
なにやら、ムカイにはキクコの場所を辿れるらしい。
話を聞きつつ、散乱していた卵を集め、幽霊状態のまま厨房へ向かい、戻ってきたのは<20>分後くらい]
[出て行った時と同じく、静かに戻ってくれば。
ほこほこと、簡易にフライパンで焼いたバウムクーヘンをつまみながら、ヒナなら確かに、[帝国]でも元気に[散歩に誘われた]りしてそうだと思ったり。
リウの提案はもっともで、花も騒ぐので、換えてこようかと花瓶を手に立ち上がった]
[少し減った花を。
水に浸けて茎を切ってやったら、痛いと文句をぶーぶー言われた。
聞こえすぎるのも考えものだと思いつつ、片手間に焼き上げたベーコン入りパンケーキも手に、戻った]
…?
[キクコを見つめたまま、じりじりバウムクーヘンの皿に手を伸ばすムカイと、声だけでなくて姿の見えるキクコを不思議そうに見比べつつ。
目印のように、すれ違いざま花の一輪をキクコの頭にぽふり撫で挿し。
寒いからと横着してこのスタイルも、人前だしあまり良くないだろうか、と今更ながら思いつつ、幽霊状態でテーブルに着いた]
…、?
[ダメになった>>55という言葉に、少し悲しげに視線を落とすも。
バトンタッチのジェスチャー。代わり、と言いたいらしい]
…。
[夜は明けて欲しい。
けれど魔女が黒をどうするつもりなのかに考えが及べば、見つけて良いのか分からなくもあり。
挿した花が揺れるのを目で追っていたが、キクコの言葉>>58に、パンケーキをもそりとかじりながら瞑目]
[キクコにこくり。
実は、花が自分の色艶形について延々とうっとりと語っているのだが、それは教えないでおくのが良いと思った]
『分かんないわぁ。
ならいっそ人間になっちゃえばいいのにぃ』
[キクコの頭の花が、ゆらゆら語っている。
黒の特性も、分化の仕組みも分かっていないから、自分には答えようもなく。
ムカイへ手拭きを回しながら、昨日のキクコの言葉>>2:125と、今の言葉>>71を考えている]
[枯れ木に花が咲くのは良い。
と思いつつ、何処からかのベル。
確か電話がどうとか言っていた、ムカイとキクコを見てみた]
[さて。
些か騒がしくなったとはいえ、魔力を渡しても良いと頷けはしないのがひとり。
とりあえず、ヒナのアドバイスを参考にしているのか、赤い花だけで花束を見繕っている。
元々此処にあった花なわけだが]
[現れる電話>>90に、ぱちぱち拍手して、思わず電話を取ったが。
音声だけなら、相手が困ることに気づいた。
花束ごと、[学生 リウ]へ回した]