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[自身の小屋を出、暫く杖と足の変わった形の痕を、雪の上に残すのはうろうろとしたが為。
男は村の入り口近くに立っていた。
雪煙の向こう、低い位置に山の黒影のように見える蠢きは狼達。
男は視界無きが故、視認出来る人間より更に距離を取る]
…――おおかみ…――つかい……
[凍えた空気の中、ピンと張った弦を弾いたように
男に低い声が発せられた]
…――俺は…
――あんたらに害成す、ぞ…――
[狼の群れは、未だ遠く。
だが走り寄られれば視界無き男が逃げ切れる距離でも無く。
村の入り口にある柵も、どれくらい機能するか判らない。
男の声は低く、呟くような音色で
果たして狼の元まで届くか判らず。
だが、男は視界閉ざした侭、遠く狼達を睨むかのように
立ち尽くして――いる]
が、それも嘘かもしれんし本当の処は不明だ。
書いたヤツがわからん以上は判断も、な。
[記載されていたのはアルマウェルの潔白。
自分の約束はマティアスに渡した――中身を告げるかの迷いはおそらくストレートに顔には出ているだろう。
迷いはそのまま――マティアスに話が及べば口元に手を当て]
マティアスは"大丈夫"だ。
……あいつが狼と何か語らうなら、"手伝う"から。
あいつが"そう"ならそもそも手伝いもいらんし、な。
[視線が追うは誇りの被った鏡。それもすぐ戻し。]
――ウルスラに?
[出てきた名前は獣医の名。
この件で呼ばれてからは一度話したきり。]
わかった。
[うまかった、と添え置かれるグラスには頷いて]
あったまったな。 ――二人分。
[首に巻かれた蛇も含めた物言い。]
[相手がそのまま去ろうともとどまろうとも、悩み声のまま]
……書簡は、一人の潔白の証明だ。
中身が本物なら、狼使いでなかったことに
一番ほっとしたヤツだよ。
[これ以上は今は伏せさせてくれ、と帽子を掴み添える言葉。けれどその者への感想だけは*落として*]
― 小屋 ―
[やがてトゥーリッキと語らいを終え見送れば、工具の中に紛れる少し趣向の違うナイフと隅に置いた鏡。]
こーゆー赤でも喜ぶんかね、アイツ。
[ためらいなくざくりと刃を入れたのは左腕。
ボタタ、と音を立てて鏡面に落ちる赤ごしに映る姿はカウコ本人のものでは*ない*]
…「狼使い」を…俺は、この群れに来る前に見た事がある。
――殺したことが、ある。
お前らが、普通に「殺せる事」を識っているし、
だから、俺はあんたらに 害成すぞ。
[男は口の端に、歪んだ笑みを浮かべた。
びっしりと鳥肌に覆われた首元、
どくりと喉仏が一度、上下に動く]
…――見えぬは、こういう時は…
―…多分、感謝すべきなんだろう…
[ひとつ、狼が威嚇するようにか遠吼えた。
男は一歩下がりつつ
柵の向こう 遠くに蠢く狼の影を見据えて居る]
[酒杯と共に、時を傾けながら交わした会話。
カウコの宣言めく態に>>105、蛇遣いが応じたのは
室内をあたためる火が爆ぜるのを見計らった後で。]
その類の話は、
この前にしたものとばかり思っていた。
[籠められた思いを一蹴するのではなく――
とうに容れたことだとばかり、グラスの縁を舐め]
"そうじゃないかもしれない"でも"果たす"のか?
今日すべき話は、そちらだろ。
…お前は躊躇ってるか、躊躇ってほしいか、だ。
気づいていないのなら、教えておくよ。
[定かでない話へは、聴いておく、といずれ
公に齎される折を待つ態でみじかく口にした。]
"手伝う"と"大丈夫"なのだな。了解した。
お前がそういう気持ちなら、
…お前もきっと"大丈夫"さ。
[借りた毛布へと、体温残すままに畳んで――
椅子の上へ置く。ちらと見遣るは、同じ鏡。]
[行く旨を告げて、扉へ手をかけながら肩越しに。]
3人めは…あたたまれたのだかな。
[見遣る先に在る>>110悩み声の男の面持ちへ言う。]
――カウコ。
いちばん、と言うときは
二番三番をつける相手の顔を
思い浮かべてからにしろよ。
[伏せるへ無論、否もなく。
拗ねるが恨まんよ、と添えて酒精漂う小屋を出た。]
…気配や声でわからんものは
――きっと目を見ても、判らんのだろうな…
[呟きつつ、さくり、雪に挿す杖の先は自身の後ろ。
体重預けるようにすれば、トナカイの角と蹄でできたそれは
ミシと小さく悲鳴をあげた]
――寒いな…――…
[小屋の外へ出ると、酌み交わした酒で
思いのほか身体があたたまっているのがわかった。
止んでいた狼の声がひとつ、
威嚇するように>>112遠吠えするのが聴こえた。
蛇使いは一度足を止めて、そちらの空を見遥かし…]
… 茶番とは、言うまいよ。
[――彼ゆえに。
ひとつの声がひとつであることを確かめてから
通りに姿の見えたイェンニの元へと向かった。]
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