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[落ちた呟きと重さを感じる吐息の意は知れず、瞬き一つ。
それでもそこを追及する事はなく]
ああ、まあ、そんなとこ。
近道しようとしたら、雨に降られちまってねぇ……。
雨が止むまではまあ、よろしゅうに。
[笑みと共に向けられた言葉>>12に、軽い口調でこう返して]
……さて、とりあえず、部屋お借りしますかね。
このまま風邪ひくわけにもいかんし。
[『荷』の確認もしなければならないから、とは内心のみの呟き。
ともあれ、男は場にいる者たちに一礼すると、階段を上がって二階へと。*]
[階段を上がって二階へ。
上がった直後に控えていたらしいメイドにこちらへ、と声をかけられた。
訝りながらもついて行けば、部屋の一つに案内される。
必要なものがあればなんなりとお申し付けください、との言葉に着替えを頼んだら、既に用意しております、と返された]
いや待て、どんだけ。
[至れり尽くせりなんだとの言葉は飲み込む。
雨宿りが出来たのは幸運だったと思うが、本当にそうか、という疑問がちらりと過った]
とはいえ、今更かねぇ。
[そんなぼやくような呟きの後、部屋へと入り。
備え付けの浴室で身体を温めた後、最初に取り掛かるのは『荷』の確認。**]
[着替えも用意してあるので使うようにとメイドに告げられ、了承する。
貴人の屋敷では滞在時の衣装を指定されることもあるので、それと同じ様に受け取った]
あの。この後でも誰か予定にない人がいらっしゃったら、お教えいただけませんか。
はぐれてしまった仲間かもしれませんので。
[願い出れば淡々と受け入れられて、感謝しながら案内された部屋に入った]
[濡れた服を脱げば、下から現れる白い肌。
その所々に残る傷痕は、戦地を知る者にこそ馴染み深いだろうものもあった]
可能性は低い。分かっている。
でも。
[湯の用意までされていた事には戸惑ったが、汚れた身でいるのも失礼になるだろう。
湯気に包まれながら、苦く呟いた**]
[『荷』の無事を確認した後。
さて、どうしたもんか、と思ったものの、このままじっとしているのも落ち着かなかった]
……ちょっと歩き回るのは、アリかねぇ。
[そう思う理由は好奇心半分警戒半分。
何かあった時にすぐに動けないのはヤバイ、という思考から。
根拠なしの直感だが、それに従って生きてきた過去があるから従う事に躊躇いはなく]
んじゃ、ちょっといってみますかっと。
[軽い口調で呟いて客室を出ると、宛てなくゆるりと歩き出した。**]
[森に足を運んだのはたまたま、ではなく。
この森の中に不思議な屋敷があるという噂を確かめに。
水面下でひっそりと広まっている噂だから興味を惹かれてやってきた。
なにかの、メシの種になるかもしれないし、と。
そしたら森の中、雨に降られて道に迷うという羽目に陥っているわけだが]
どっか雨宿りしたいなあ。
[つぶやきを一つ。
溜息とともに落とした時、視界を遮っていた木々が開けて。
緋色の華が視界一面に広がり、その中に。
古びた屋敷が、見えた]
噂の屋敷かどうかはともかく、雨宿りさせてもらおう……
[幾度か瞬きを繰り返して、見間違いでないことを確認した後。
屋敷の扉を叩く]
すみませーん、どなたかいらっしゃいますかー。
[声を張り上げれば、静かに扉が開き。
その奥にメイドと黒衣の娘がいるのが見えた]
― 二階個室 ―
[メイドに案内してもらった客室に入り、着替えやら湯やらがすでに用意していると知らされる。
至れり尽くせりにぽかんとしている間にメイドは立ち去り。
やれやれと濡れた帽子を脱いで溜息を一つ]
ここがあの噂の屋敷なのかねえ……
[ぐるりと客室内を見回していると、くしゃみを一回。
ふる、と体を震わせて、とりあえずは好意に甘えておこうと備え付けの浴室を借りて体を温める。
一息ついて着替えた後、屋敷の中の確認するために、廊下へと出ていく**]
[着替えとして用意されていたのは装飾過多の薄布ではなく、貴人と行き遭っても失礼にならないだろう上質なワンピースだった]
これなら大丈夫。
[手足を動かして呟き、乱れを整える。
室内を巡ったあと、ゆっくりと扉を押して部屋を出た]
[上に行くか下に行くかの二択は、コイントスの結果、上。
階段を上り切った先、別れている廊下の一方に行こうとしたらどこからともなく現れたメイドに阻まれた]
え? この先は主氏のプライベートスペース?
ぁー……そりゃ、失礼を。
[さすがにそう言われては踏み込む事もできず。
ならば、と踵を返して向かった反対側には小さな扉]
……こっちは、入ってもいいって事……かね。
[小さく呟き、扉を押し開け。
直後、目に入った光景に呆然とした]
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