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ああ。そうそう。
夕日のきれいな時間はいつごろでしょうかの?
[若干鼻白んだ警官に、いけしゃあしゃあと尋ね。
最後に大げさに相手の手を握り上下に振って謝意を示して別れた。
歩きながら自然な動作で薄い手袋を外す]
何に使うかのう。
[外側をうちにしてポケットにしまう。
隙があると収集してしまうのは悪い癖だ]
[そうしてビッグタワーに向かいながら、先ほどネギヤに提案したプランを思い出す。
要約すれば、ウミがユウキを呼出し、適当なタイミングで連絡をするから、そこに警察を呼び寄せろ、というもの。
囮にすれば用心するだろうが、逆ならばどうだろうか。
企んでいたとしてもネギヤには害はない。
この作戦のポイントは『電波の届く場所に居てくれ』ということ。
電波が届くということは、位置が察知できるということ]
……さぁて。夕日でも見に行くかのう。
─ビック・タワー─
[観光客にまぎれながら、絶妙なタイミングで移動を行い、誰とも触れ合わず、赤く照らされている塔の頂上に上る]
絶景かな絶景かな。
[ふと悪戯心を出して、とある電話番号に掛けてみる。
それは、ネギヤに約束した通りの相手、ユウキだ]
若造は働いているのかのう。
[コール音は続くが応答がないスマホを一度切る。もし気が向けば向こうから連絡することも可能だろう]
ホワイトラビットはユウキって言っていたけど……
[スマホのダイヤル、別のものをコールする]
まったく…、落ち着く暇もありゃしない。
まぁ、落ち着く気もあまりないけれど。
[ゆらゆら揺れながらアンシティを彷徨う。
辺りの様子をうかがうことを忘れてはいないが。
ようやくたどり着いた合流場所が
早々に割れてしまって、解散の運び。]
少数精鋭っつってたけど、
なんかやばいんじゃないかにゃー。
……私よ。
[呼び出した先が応答すれば、笑みが深くなる]
ええ。『大福』をばらまいてくれる?
とびきり美味しいっていう噂で良いわ。
[とある符丁を呟く。
ダイヤル先として示されているのは『ファンクラブ』だ**]
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