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だから――
[抱きしめていた手を少し緩め、彼女の顔を真っ直ぐに見つめて]
これは僕の我儘だけど。
村瀬さんには、その笑顔を絶やさないでほしいんだ。
こんな変なとこから早く抜け出して、一緒に元の世界に帰ろう。
約束してくれるかな?
[少しでも、彼女の心が安らぎますようにと、願った*]
怖かった。
多分、あの子と親しくなかったらわたしも死んでいたんじゃないかなって今でも思う。
でも、あの子はわたしを殺さなかった。
代わりに、あの子自身が不審死を起こしていた理由を話してくれたの。
[時折苦しげに咳をするけれど。
それでも、まだ話は終わらない。]
死を回避する代償、だったんだって。
元気な人の魂を狩って、そのおこぼれを貰って寿命を延ばす。
そうしなかったら偽汽車との契約違反で、何処にも行けない魂になっちゃうんだって。
ヤメロヤメロヤメロヤメロヤメローーーー!
[すでになにもない―
ただ、なにもない空間に向け、めちゃくちゃに腕を振り回す。
――そこに、鬼の存在がいるかの如く。]
もう。やめてくれ
もう。たくさんだ
もう。だれも
うしないたくない――
かのじょは まもるちからのもの……
おれを…まもって……くれ…た
――なのに
オレハ……ダレモマモレナイ……ノカ……
[帰ろうと言われ、ようやく顔を上げる。そうして笑顔を向けるといつものように大きな声で言った]
うん!
[ようやく六花は寺崎の癒しを受け入れた**]
[制服のポケットの中で何かが擦れる音がする。
指先を差し込めば、固く薄い感触があって、──手触りから、近藤から貰った飴玉の包み紙だと知れた。
睫毛の先が震えて、視線を動かせば、村瀬から受け取った彼のスケッチブックが見えて]
……………、
[処刑を行った直後は、何時も身体が重い。
萎えそうになる脚を内心で叱咤しつつ、一歩一歩、それを置いてある座席へと近づいた]
……もう少し、……もう少しだけ、………、
き、……っと。 あと少しで、終わるから……。
[たどり着き、裏表紙に掌を添えて、細く小さく呟く]
魂を狩っている間は、成長もするしちゃんと大人にもなれるって彼は言ってた。
もっとも、もうひとつの代償で黄泉還る前の記憶も少しずつなくなっていくとも言ってたけど。
だからなのかな、その夜を境に彼は病院から消えてしまったの。
わたし宛の書置きだけ残して、ね。
[ふう、とため息を吐いて]
すごく長くて退屈な話、よね。
でもこれ、必要な話なのよ。
須藤先生が黄泉還りなら、もしかしたらあの日わたしの前から消えた初恋の人と、同一人物なのかもって思ったから。
…顔もだけど、雰囲気も似てたんだもの。
ふっ
はははははははははははははははははははははっ
[突如笑い出すと、誰に聞かせるでもなく声を出す]
なぁ……
どっちが幸せだと思うー?
このまま、帰れるかもわかんねーまま恐怖を味わい続けるのとー
なにが起こったかわかんねーうちに一瞬で終わんのと。
俺もうわかんねーよ…
わかんねーよ!
でも、結局聞きそびれちゃった。
もしそうなら、ちゃんとわたしの想いも伝えなきゃいけなかった、のに。
[初恋の人と同一人物であってもなくても、須藤先生のことは好きだったけど。]
結局、わたしは好きな人に二度も置いてかれちゃったみたいね。
…ふふっ。
良かった…。
[村瀬の返事を聞いて、安堵する。
もしかしたら、支えてほしかったのは自分だったのかもしれない。
よしよし、と彼女の頭を優しく撫でで、出来るだけ櫻木から離れた位置へと連れて行くだろう**]
それから、かな。
おばけとか、オカルトとかそういうの全然だめになってて。
退院してからもずっと、あの時彼と食べていた菫の花の砂糖漬けを持ち歩くようになったの。
わたしは彼のこと、忘れたかったのかな。忘れたくなかったのかな。
…ちょっと、今でもわからないの。
[わなわなとふるえる拳を窓ガラスに打ち付け、窓に映る自分の顔を見つめる。
櫻木がダメ…だということはすでに察知していた]
[皆から離れた所でただぼんやりと成り行きを見守っていた。
話にも入らず、ただ興味なさげにぼんやりと―――
そして幾度か繰り返したように投票が終わり須藤が隣の車両へと歩みを進める。
座り込む小鳥遊が視界の端に移るもただ真っ直ぐに頽れる櫻木を見つめ]
あーあ、ナオちゃん死んじゃったよぉ?
シンヤのだぁいじなナオちゃん…殺されちゃった
くふふ、あははは、はははははははは…
出てこなきゃ殺されることもなかったのにねぇ?
ナオちゃんを鬼に差し出したのは…ここにいるお前らだよ。
[櫻木の亡骸に近づきながら皆の顔を見渡す。
やがて彼女のもとにたどり着けば、そっと彼女を抱き上げ]
貰ってくよ。
だってみんな…いらないでしょ?
ずっとそうやって―――殺しあってればいいよ。
[そう言って彼女を皆の亡骸のある車両に運べば、座席の上にそっと寝かせる。
生気の感じられない顔ににこやかな笑みを浮かべれば]
ナオちゃん、お疲れ様。
ほんとは俺…ああ、シンヤに殺させてあげたかったんだけど。
シンヤがやめろって言うからさぁ
綺麗に殺してくれる鬼に任せようって思ったんだぁ
ふふ、ほんとに綺麗だよ
シンヤさぁ、ナオちゃんの本読んでる横顔が好きだったんだってぇ
という事はさぁナオちゃんが黙ってた方がいいんだよねぇ
だから、これで良かったんだよ
ほんとはナオちゃんが泣いてくれるところ見たかったんだけどなぁ
所詮シンヤなんてその程度の存在だったってことだよね?
お前の片思いだったみたいだねぇ、あーおかしい。
俺は自由で、お前はこれからもずぅっと独り…
[櫻木のポケットからネックレスを取り出し彼女の手に握らせる。
そうして皆のいる車両戻ろうと足を進めた。]
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