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ヒントくらいあってもいいんじゃね、ってのはあるぜ……覚えてない、ってからには、なんかあるのかもしれんし。
[それこそ、精神的な要因が何か、と。
そんな事を考えつつ]
……ま、会ったら会ったで、フクザツっていうか、びみょーっていうか……な、気がするけど。
昔は、よくここに来たっけ
[神社を背に、海の方を向く。
海は静かに、青く、揺らめいていた]
やっぱ、ここから見える海が、一番いいいろしてるよなぁ……。
あー、それはあるわな。
見た目はだいぶ、変わってるわけだし。
[うんうん、と頷いて、それから]
……ってか、それは考えたくなかったぞ、俺。
10年前の自分に会うとか、びみょー通り越してるだろ。
……今、ここで絵、描いたら。
それ、持ってけんのかな。
[しばし海を見やった後、口をつくのはこんな呟き。
それから、軽く首を振る]
つか、描いてどーすんだよ。
大体、描いたって、見せる相手は……。
[いない、わけじゃ、ない。
貢も六花も見たいと言っていたし。
まあ、今ここで絵描きなどしていたら、貢には確実にイイ突っ込みをもらうだろうが]
…………。
[自分で言って、自分でつけたオチ。
何となく、それは引っかかって。
けれど、なにがどこに引っかかったのかが、今ひとつ掴めなかった]
……ワスレモノ……か。
[何となく、心の内側に生じたもやもや。
これが、ワスレモノに関わるのか、と。
そんな事を考えつつ、神社の方に向き直る。
ここは確か、海の安全を護る土地神か何かを祀っていた神社で。
伯父が神主をやっていたから、その縁で掃除やら何やらにかり出される事はよくあった。
その時は大抵、いとこたちも一緒にいて──]
……そういや、行ってねぇなぁ、墓参り。
[昔の事を思い返していて、ふと、ある事実に気づく。
同時、浮かぶのは苦笑。
一つ息を吐くと、さっき兎の登場で吸いそびれた煙草を改めてくわえて、火を点けた]
それができれば、もしかしたら一発解決かも知れんけどな?
[冗談めかした口調で言うものの。
続けて伝えられた、貢の遭遇した状況に軽さは失せて]
お前の、じーちゃん?
そっか……気づかれない、か……。
[気勢の落ちた声に、なんと言っていいかわからず。
続いた言葉は、やや、途切れがちになっていた]
[紫煙を燻らせ、ぼんやりと海を眺める。
昔よく、絵描きに来た場所。
ここで使い潰した色鉛筆の数は覚えていない。
特に、青と水色と白は、あっという間に使い潰していた]
……描いても描いても、ケチつけやがったよな、そーいや。
[ぽつり、呟く声は少しだけ不機嫌なもの]
あー……それもそうか。
[一発解決とはいかないか、と。
指摘されて、そう気がついた]
俺は別に、落ち込んでるわけじゃねーよ。
お前が沈むから、巻き込まれたんだろーが。
[苦笑の滲む気配に、わざと素っ気なく返した。
ここでしんみりするのは、色んな意味でガラじゃない]
……んでも。
[不機嫌に呟いてから、ふと、感じたのは疑問]
俺、なんであんなにムキになって描いてたんだっけ?
[10年前は、何枚も描いていた、絵。
それから2年後には、ほとんど描かなくなっていた。
その間にあったこと──あったこと?]
……そういや、10年前、って、ちょうど……。
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