自警団のお歴々、ですかな。
……しかし、親父からもお袋からも、この村にそんなのがいるとかいう話は聞いた事がなかったんですがねぇ。
──自警団じゃありませんよ。
[ゼンジに促されて、玄関に向かう。]
ええ、お願い。
[バクを台所へと向かわせてから、ツキハナの手を両手で包む]
困ったわねぇ……
でも、このままだときっと、誰かれ構わず連れて行かれるわよ。
お姉ちゃま…
[駆け寄った姉の手は温かく。そして冷たい。
嗚呼、こんなことなら何故真っ先に姉を信じて、無実を証明しなかったのか。
悔やまれる]
誰かが犠牲になるなら…
わたくしが姉の代わりになりますわ。
姉には大切な人がいる。
なら、わたくしなら文句は、ないでしょう?
[自警団に詰め寄るように*]