[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
― 集会場の外 ―
[裏口の辺りの近くには日影があり、こっちこっちと清治を手招く。先に辿り着けば小さな背のまま伸びをひとつした。]
んっ! 〜〜…ぷは。
もう一回、確認したくって。
清治くん。手…貸して?
複数犯…というのは考えたくないですね。
[清治の言葉に苦笑いを浮かべて]
それにしても、本当に困りましたね。
アンちゃんはまだ若かったのに…
[唯でさえ閉じた村の中、貴重な若者が居なくなるのは辛い。]
ここに居る人も比較的若い人ばかりだし、早く犯人を見つけないと大変な事になりそうだ。
[今回集められた面々を思うと、思わずため息が漏れた]
――集会場→――
[ワカバとセイジの姿は見て取れたが、声までは聞こえない。
そのまま道を進み、自宅へ]
あっつい、あっつい。
ん……?
[玄関の前でしゃがみこんだ]
あはは。
[扉の前に置かれていたのは、仕事道具が入った鞄と、いくらかの服が入った鞄の二つ。
蹲った姿勢で、独りごちる]
帰ってくるなってこと?
[手を差し出されれば、その手、爪も眺め その大きさを確かめるように見た。
彼の手へ視線を落としたまま顔を上げずのまま]
………、双葉がね
清治先生は優しくて大好きだって言ってたよ。
昨日も「さくら」を練習してて
家にいても 縦笛をよく持ってるの。
……、清治くん。
アンちゃんの手の爪に誰かの皮膚がついてたんだ。
きっと必死で抵抗したんじゃないかな。
…清治くん。
[髪を撫でられて、少しだけ目元が柔らかくなる。頭を下げて]
ありがとうございます、ホズミさん。
お願いします。
[出て行くホズミを見送りながら、外の日差しを見て]
この気温では、あまり持ちそうにない…。
急がないと。
[独りごちた]
[ワカバとセイジが連れ立って去っていくのを見送った。続けてホズミが去るのも見送り]
本当に……若かったのに。
ええ、集められた方も、皆さん若くて……
私くらいならまだ、仕方ないですけれど。
[ダンケが漏らすのに同意した。男自身も三十を越えて程無いまだ若い範疇ではあったが、容疑者の中では最年長であったために]
――→集会場――
[しばらくしてのち鞄2つを手に集会場へと戻り、マシロへと会釈するように頭を下げた]
ごめん、お母さん出かけてたわ。
途中で会った人にも聞いてみたけど、知らないって。
でも、探してくれるって、言ってたから。
[たたきに立ったまま、室内を眺める。
泳いだ視線を自分の足元に落とし、*呟き声を零した*]
私がやりましたって村長さんに言ったら、それで終わるかなぁ?
双葉さんが?
……そう。楽しんでくれてたなら、良かった。
[ぽつりと呟く声に、感情は籠もらない]
…………。
[若葉の指摘に、差し出した手がぴくりと僅かに動く]
そうですか。
それを理由に、僕を犯人だと告発すると?
[怒る風でもなく、若葉の顔をじっと見て問うた]
[ンガムラの言葉を耳に挟み]
アンは若いから殺された…?
じゃ、栂村さんよりずっと年取ってるばーちゃんは無事かな…。
ねえ、栂村さんは村で人が殺される話は知ってる?
こういうときって、犯人って誰なのかな。
[昔、いくつも話をせがんだ時のように、軽い調子で声を掛けた]
ははは、栂村だって。まだ十分若いですよ。
[集会場を出て行く人たちを見送りつつ、栂村に声を掛ける。]
お帰りなさい。ほずみさん。
ん?ほずみさん。何か言いました?
[かえって来たほずみに声を掛けつつも、何か呟いたのは分かったが、上手く聞こえずに聞いてみる**]
[上からの視線を感じ、手は握ったまま見上げる。]
告発してるなら、さっきとっくにしてるよ。
[清治の目を、まっすぐに見上げて言葉を返す。
ぼさぼさの髪が顔の横で風に揺れる。]
アンちゃんの手、まだ村長さんの家にあるよ。
そこは残しておいてって 言ってあるから…
[ぎゅうと清治の手を握る手に力が籠る。]
犯人じゃないって言うなら
一緒に来て…、確かめさせて。
[帰ってきたホズミに微笑むと]
ありがとうございます。
本当に、助かります。
[零れた言葉が一部耳に届き、首をかしげた]
………。
若いから。……
そういう理由だという可能性も、なくはないでしょうね。
無事である事を祈りましょう。
出来るなら、これ以上被害を出さないように。
[マシロに柔らかい声色で返す。全く普段通りではなかっただろうが、出来る限りそうなるように。ダンケには、ほんの微かに笑ってみせて]
ええ、知っていますよ。
村で人が死に、その犯人捜しが始まるという話は、たくさんあります。
有名なものでは、人に化ける人狼という怪物の話がありますね。遠い何処かに伝わる話で。人狼は架空の存在でしょうけれど……状況は、良く似ています。
そういう時は、大抵、怪しくない人間程容疑者であるものですけれど……
この状況では、誰が怪しいとも言い難いですからね。
……そういえば、この村にも、そういった話が残っていました。確か……
[まっすぐにこちらを見上げる視線]
……ありがとうございます、と言うべきなのかな。
[思わず目を逸らしながら呟いた]
わかった。一緒に行きます。
[手首の少し上に、真新しい傷痕があった。
改めて見れば、爪痕とも見えるそれをちらと見遣りながら、若葉に頷いた]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ