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ううん……
[プレーチェもこの事件に関わりがあるらしいことは把握するも
肝心の『犯人』はまだ見つからずじまいだ。
あのプレーチェの様子は、少なくとも神隠しを行ってるようには
見えなかった]
――とりあえず、吉野さんのところに行ってみましょうか?
[どこにいるのかは分からないのだけど。
ともかく、動かなければ何も分からないままの気がして歩き出す。
エビコとギンスイは彼女について行ったのだろうか]
変わりたいと願えば、その先に未来はある。
[願い。己に言い聞かせるように言うと、ニキの顔を振り返ります]
もし。もし、あんたが消えたとしても。
――消えないように、覚えててやるから。
[首をこきりと鳴らしました]
[鬼だと名乗る人。ぱちぱちと目を見開く。
しかし否定する要素はない。自分も似たり寄ったりだ]
楽になりたい、というより。
どうにかしたくて、もがいている、とか。
[それは単に、自分のことでもあるわけだが]
[寂しそうな横顔を見て]
でもあなたいいひとだよ。
[彼女がしてくれたように、ザクロの頭を柔らかく撫でた]
[顔についてはよく分からないので怪訝そうに相手を見ていたが。
力を誇示している、と聞いて困った。]
――――…やっぱ…化け物の仕業なのかなぁ…。
[そうなると打てる手なんて少なく。
神社か蛍川かという言葉に顔を曇らせる。]
忘れていいよ――――けど、そう思ってくれるんなら。
[なんだか変な顔になりそうだったので。]
……ちょっとだけ…前を見ようと思う…ありがとう。
[最後はすごく小声で地面にお礼を言う形になった。]
愚かで取るに足らぬ、生き物。
だが、それ故に。
人が嫌いか、人が好きか。
……今すぐ、答えなど出せぬよ。
だから探すしかない。
[目の前の少女の選択に、少しだけ前に進んだ気がします]
小さな村で、神の傀儡らと諍いの時を過ごすのではなく。
この矮小な肉体に束縛されることなく。
[消沈したのち、気をとりなおし、
まず処置に困ったのは、でろでろ寸前のアイス。
雑貨屋の冷蔵庫を借りようと訪れれば、
そこで店主が消えたらしいと知った。]
さっき金平糖が降ったのは、
やっぱり…神かくしのお知らせだったのかしら。
こうして、まだまだ続くのかしら………
[冷蔵庫は勝手に拝借した。
「こっちにおいで」と認められていたあの紙を、ふいに思い出す。]
どこに誘ったか知らないけど、
こうなっちゃうと、一緒にアイス食べられないのね〜〜。
[そんな事実に、初めて気付いた風に。]
化け物か。
[微かに口角を上げました]
……礼を言われる筋合いはない。
俺がそうしたいと思っただけのこと。
[さて、と赤き木刀を肩に担いで。神社の方へと足を向けるのでした]
……あ。
[足の向くままに歩いて行った先は神社。
そこにはザクロと、先ほどまで一緒だったプレーチェもいて
少し気まずくなる]
どうにかしたくてもがいてる、か……
やっぱり……
[神社へと向かう姿をそのまま見送る。]
―――――…。
なんか…今まで生きてきた中でも…。
人じゃないのとも出会ってるのか…も…。
[右手でおでこを押さえて空を仰ぐように溜息をついた。
なんだかよく分からないけど。]
人だろうが、人じゃなかろうが。
わたしがいいと思ったのはいい。
[なんて自分勝手な理屈。]
[ザクロと、そしてさっきまで一緒だったプレーチェにも挨拶をかわし。
2人にひとつ尋ねた]
今朝消えたのって……もしかして、
[彼女が知ってるのは、誰かが消えたというその事実だけ]
[消えた人が戻ってきてほしいのも、自分勝手な理屈だったりしたが。]
お父さんも…一緒に戻ってくるんじゃないか…って思ったけど…。
それは無理…なんだよね…。
うん、ごめんなさい。
[空に向かって今度は謝った。]
蛍川…行ってみよう…。
あっちの川だよね、確か。
[白衣をぎゅっと抱えるように持って走り出した。]
[ニキを振り返ることなく、神社へと足を運びました。
階段の下あたり、人が集っているのが見えます]
あんな場所で井戸端会議か?
[その中心に見えるのは]
……雌狐。
[木刀を握る手に汗が滲みました]
[>>59人でない。その言葉に否定はなかった。]
青ざめた表情で白いワンピースの少女を見送る。
[>>94>>99 とりあえず 同級生と遠藤の後をついて歩く]
ひとりふたり 雑貨屋の店先や 診療所から 当たり前にいたはずの人が またいなくなっていることを知った
[特に住宅区域は広くもないから、
人と人はすぐ行きあえるだろうか。
歩いていると、
赤い木刀を持った背中がみえてきた。
その向こうには遠く、ザクロたちの姿もみえる。]
[ざり、と土を踏んで、
思わず、木刀を見つめた。]
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