情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
[1] [2] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
[深く、頭を下げたまま須藤を見送る。
途中、小鳥遊に声をかけているのが知れたけれど、内容までは聞き取ることが出来なかった]
──ごめんなさい、なんて、……。
[謝る資格は、なかった。
本当は、誰に対しても]
『いや…だ…いや、いや、いやああああああああああ!!!』
[車両内に、高い悲鳴が響き渡る。
ゆっくりと頭を上げれば、見えたのは──此処に来たばかりに見たのと同じ、青白い炎。
それらは徐々に数を増やし、櫻木の身にたかってゆく。
彼女の体がぐらりと傾き、床にくずおれるのまで最初の出来事をなぞるようで。
薄い炎越しに少女の身体が透け、ゆらゆらと揺れ動く様子は、どこか幻想的でもあった]
[号泣する村瀬に向けて伸ばしかけた腕は、すぐに力を失い垂れ下がる。
誰も、誰に対しても、謝ることは出来ない。
こうなることを選んでしまったのは、……選んだのは、自分だ]
──、……っ、………。
[乱れそうになる呼吸を抑えるのも、もう慣れてしまった。
寒さを堪えるように両腕でその身を抱き、唇を噛む]
いつになったら、……おわる、の。
[こんな異常な状態に順応して、人を殺すことを躊躇いなく選んでしまえる自分は、きっと狂ってしまっている。
もし鬼を全員見つけたって、元の世界に帰ったって、恐らくその事実は変わらないし、死んだ人も戻ってこない]
[制服のポケットの中で何かが擦れる音がする。
指先を差し込めば、固く薄い感触があって、──手触りから、近藤から貰った飴玉の包み紙だと知れた。
睫毛の先が震えて、視線を動かせば、村瀬から受け取った彼のスケッチブックが見えて]
……………、
[処刑を行った直後は、何時も身体が重い。
萎えそうになる脚を内心で叱咤しつつ、一歩一歩、それを置いてある座席へと近づいた]
……もう少し、……もう少しだけ、………、
き、……っと。 あと少しで、終わるから……。
[たどり着き、裏表紙に掌を添えて、細く小さく呟く]
[いつの間にか眠り込んでいたのか、目元を擦って身を起こす。
長澤の問いかけに気付いて、ほつれた髪の毛をほぐしながら口を開いた]
うん。 弓槻くんが鬼でも補佐者でも、拙い一手であったことは間違いないと思うよ。
ただ、弓槻くんが本物である可能性を残しておいた方が、まだ弓槻くん自身の生存率が上がるから。
加えて、私が鬼……いいえ、黄泉還りと呼んだ方がいいのかな……である、可能性も残せる。
だから、まだ補佐者の可能性の方が高いかなって思ったの。
弓槻くんが偽者だって確実に分かっちゃったら、前回の投票で仲間が処刑を免れても、次の回で十中八九自分が死んじゃうでしょう。
補佐者かもって思わせて放置されることを狙うにしても、有耶無耶にしていた方が、まだその可能性は高かったんじゃない?
[指先に毛先を絡めて、考え込みながら言葉を紡ぐ]
……ただね、須藤先生が黄泉還りだってはっきり分かって、梨羽ちゃんが潔白だって知って、櫻木さんが襲われたのを見て。
弓槻くんが鬼の可能性も、なくはないのかなって考えているところ。
[テープレコーダーを巻き戻す。 流し聞きながら、手帳を開いた]
あのね、さっきの投票の前、須藤先生が最初に自分と梨羽ちゃんと寺崎くんの中から処刑先と調査先を選ぼうって言い出したでしょう?
あれって、黄泉還りを見つけるために最善の方法を提案するっていうアピールだったと思うのだけど、本当に採用されると、自分が死ぬ可能性が高くなっちゃう。
[新たなページに、現在黄泉還りの可能性のある三名の名前を書き込んでいき]
……だからこそアピールに成り得るとはいえ、寺崎くんが仲間の場合は高確率で二人ともが捕まるから、ここが仲間同士である可能性はやっぱり低いと思うんだ。
弓槻くんに鬼じゃないって言われて、一旦は安全な位置に移動した小鳥遊先生が仲間であった可能性はそれなりにあると思う。
弓槻くんが鬼の場合は、彼の偽COが須藤先生の処刑先提案を中和するためのものだった……のかな。
[カチ、とシャーペンの頭をノックする]
長期的な視点で考えれば、私まで容疑者に含めておくために、弓槻くんは偽COしない方が良かった。
小鳥遊先生を再び処刑や調査の対象に含めることで、目先の処刑や調査から須藤先生を逃がす余地を増やすことは出来た……のかもしれないけれど。
……以降の美空くんの調査結果は全て真実であると皆に明らかになるので、やっぱり上手い手ではないね。
[テープレコーダーを何度も繰り返し聞きながら、欠伸を噛む。 村瀬や小鳥遊に頷きながら]
須藤先生と弓槻くん、最初の投票の前は全くといって関わりあっていないの。
2回目の投票の前も、『弓槻は何で櫻木を視たんだ?』って問いかけがあった(>>2:49)くらい。
仲間同士で上手に関わりあえなかった可能性もあるし、内緒話出来ない仲だからこそ疎遠になっちゃったってこともありそう。
見える者の真贋について、『どっちもあり得る』(>>2:112)なんて言ってたのは、二人のの評価を均衡化させて、美空くんを襲いやすくするためでもあったのかなーって考えたけれど、これは弓槻くんが黄泉還りであってもなくてもそうなんだろうね。
ただ、弓槻くんが見える者であると名乗り、補佐する者が力を持たぬ者の中に隠れたのだとしたら、見える者が3人になっちゃうなんて事態を避けられた状況を生かして、美空くんを襲おうとした時に六花ちゃんを襲っておいた方が場を混乱させられたと思うよ。
美空くんが死んじゃったら弓槻くんが生き残ることは困難になるだろうし、六花ちゃんが居続ける限り、弓槻くんが黄泉還りであることがバレる可能性があるもの。
[目を瞬かせて眠気を払う。
口調は次第におっとりと、語尾も曖昧になってゆく]
……んっと、ね。
やっぱり、弓槻くんは補佐するものの可能性の方が高そうに思える、なあ……。
寺崎くんと、小鳥遊先生だったら、小鳥遊先生の方が黄泉還りらしい、とおもう。
[巻き戻して、再生して。 繰り返し小さな機械を操作する]
……そっか、これ、………今ここに居ない人の声まで、聞けるんだね………。
[汽車にやってきたばかりの頃の音を再生して、ふと独りごちた]
[レコーダーからは、須藤の発言が流れてきている]
最初の投票の前、須藤先生と小鳥遊先生は殆どお互いを評価していないの。
須藤先生から、『小鳥遊先生もご自身なりの提案をされているな』ってあった(>>1:171)くらい。
でもね、2回目の投票の前になると『印象が違いますね』って須藤先生から小鳥遊先生に、疑いが向いている(>>2:114)。
小鳥遊先生が疑われそうなのを見て、彼女を悪く言うことで仲間らしくない演出を行った可能性はあるかもしれない。
襲う先が六花ちゃんじゃなく、美空くんだったことも、ね。
小鳥遊先生が黄泉還りであることを見せ、見える目を破壊してしまうことで、須藤先生の信用を上げる作戦ならばしっくりとくる。
寺崎くんについては、ね。
須藤先生が、寺崎くんの評価を落とすよう仕向けすぎだと思うの。
[テープレコーダーを巻き戻し、細切れに再生していく]
寺崎くんの伏せ投票案が注目を集めている中、小鳥遊先生から『判断に困る』って意見があって(>>1:167)。
重ねるように須藤先生も『放置もしておけない気がする』って言ってるんだ(>>1:171)。
その後、近藤先生(>>1:182)や私(>>1:184)が、別に変ではないんじゃない?って寺崎くんをフォローしたにもかかわらす、須藤先生は『占って欲しい者は寺崎を希望』『違和感というか、リスクへの懸念』って、即座に寺崎くんを押しこむように希望している(>>1:185)。
こういうやり口は、仲間同士にしては変だなって思ったよ。
最初の処刑の前、須藤先生と寺崎くんは、伏せ投票案に関してのやり取りを経て、『ようやく言わんとしている事が分かった気がする』(>>1:230)って結論に着地出来てたの。
六花ちゃん(>>1:193)や弓槻くん(>>1:200)や美空くん(>>1:218)からも伏せ投票案は変ではないって評価を貰っていた。
最初の処刑からも調査先からも、二人とも逃れることが出来た。
[なのに、とレコーダーの再生ボタンを撫で]
……なのに、須藤先生は占い方法案の件で寺崎くんへの疑惑を復活させようと働きかけている(>>2:113)んだ。
ちなみに、先生の処刑希望は寺崎くん(>>2:176)。
いくらなんでも、仲間を激しく切り捨てすぎじゃない?
上手くすれば、二人で生き残る道だって開けそうな流れだったのに。
[こほ、と一つ咳き込んで]
うんと。
次の投票では弓槻くんを処刑して、彼が黄泉還りである可能性を潰すのでいいと思うよ。
……私は一応、全部の可能性を考えてる。
寺崎くんがずっと大人しいのも気になる所ではあるし、小鳥遊先生からの話も聞いてみたいな。
[列車の窓の外はただ闇に塗りつぶされていた。
常通り腹の底が冷え、身体が重怠くなっていくのを感じながら休んでいたものの、村瀬の涙声を聞き、手すりにつかまりながら立ち上がる。
弓槻と村瀬の間を遮るように立ち]
私は弓槻くんに投票したよ。
[背後に届くよう声を張った]
[1] [2] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了