189 あおいろ幻歌
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[からん、ころんと下駄がなる。
進む道の両脇では、色とりどりの朝顔が風に揺れていた]
…………つかホント、誰もいないんかねぇ。
[独りごちつつ歩みを進める内、風の感触が変わった気がした]
……ん? 海、近い?
[小さく呟いて空気の匂いを嗅ぐ。
微かに感じる潮の香は、予想を裏付けるもの。
そしてそちらに近づくにつれて、微かに聞こえる歌声が大きくなるような、そんな気がした]
(53) 2016/07/18(月) 23:55:40[街の通り]
この歌も、覚えがあるよーなないよーな。
[呟いて、からころり、歩みを進める。
しばし進めば目に入るのは展望台らしきもの]
……とーりあえず、行ってみますかねぇ。
[言いつつ、足を向けるものの。
足取りは軽妙な音に比して重いもの。*]
(54) 2016/07/18(月) 23:55:56[街の通り]
[からん、ころん、からん。
そんなリズムを刻みながら登った先]
……ぉぅ、こりゃすげぇ。
[見える風景に小さく呟いた後、周囲を見回して]
……おう、人がいた。
[ベンチに座る人影>>50に、惚けた声を上げていた。*]
(56) 2016/07/19(火) 00:00:48[展望台]
[向けられた柔和な笑みと問いかけ>>58に、数度瞬き居住まいを正す]
……ああ……『も』、って事は、そちらさんも?
[一息分の間を置いて、投げるのはこんな問い返し]
お察しの通り、俺も兎に無茶ぶりされたクチですよ。
……あー、取りあえず、他にも人がいたのは何より……って。
そう、言っていいのかは、悩むとこですけどねぇ。
[軽い口調で言って、肩を竦めて、それから]
(62) 2016/07/19(火) 00:26:55[展望台]
あ、と。
俺は、夏神善司ってぇもんです。
[思い出したように自分の名を告げ、それから]
で、そちらさんは、ここで何を?
[素で浮かんだ疑問を投げてみた。**]
(63) 2016/07/19(火) 00:27:00[展望台]
若旦那 ゼンジは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2016/07/19(火) 00:28:56
若旦那 ゼンジが接続メモを更新しました。(07/19 00:29)
[他にもいる、という言葉>>66にゆるく腕を組む。
最低でも四人はいるのか、との思考は口に出さない。
何となく、話さない方がいいような気がしたから。
根拠はないけれど]
無茶ぶりされたのが自分だけでないのはありがたいよーな違うよーな。
なんとも複雑なとこですけどねぇ。
[他にも、という予測にはさらりと返して一つ息を吐いた]
(74) 2016/07/19(火) 10:00:14[展望台]
海庭さん……ウミさんですか。
[返された名乗りを繰り返し、投げた問いの答え>>67に目を細める]
あー……なるほど。
それじゃあ、動くに動けんですよなぁ……。
[それでも探す気はあるんだな、と。
そんな事を考えていた所に向けられた問いと、言葉。>>68
思わぬそれに、へ? と惚けた声を上げてまた瞬いた]
(75) 2016/07/19(火) 10:00:20[展望台]
……海に思い出……か。
[言いつつ、ふい、と視線を海へと向ける]
あーんまり、ないかもですねぇ。
家業柄、夏に家族で海に遊びに行く、なんて考えられませんでしたし。
学生の頃に、ダチと騒いだ事くらいかなぁ。
[他にもなくはない、けれど、思いだしたいかと言われると考えてしまう。
そこに、微かに歌う声が被さって、思考が伸びるのを遮った]
思い出せないのが辛い、かぁ。
その境地には、俺はまだまだ遠いなぁ。
[ふる、と軽く首を振った後、ため息混じりに言葉を吐き出して。
懐から出した扇子を開いて、ぱたりと扇ぐ。
描かれているのは、色鮮やかな朝顔柄。**]
(76) 2016/07/19(火) 10:00:25[展望台]
……取りあえず、俺らの他に二人いるのは確実っぽいねぇ。
[朝顔柄の扇子で緩く風を起こしつつ、そう、とコエを送る]
今、展望台で海庭さんってーご老体と会って、そちらの話だと他にも高校生の子がいるんだと。
[取りあえず、わかった事を伝えてそれから]
(*8) 2016/07/19(火) 10:01:34
……こちらさんは兎のさがしものに乗る気らしいが。
どーにもなぁ……俺、あんまり気ぃのらんのよね。
沈んでる、ってのがどういう意味かはわからんけど。
……捜されたくないから、ってのも、ないとは言えんのだからなあ。
[『ごめんね、さがさないで』。
ふと過るのは、誰かの泣き笑いの顔で。
この場では関係ないはずのそれがやたらと心を乱す意味は、やっぱりわかっていないけれど。
兎に素直に協力する、という方向には、どうしても意識が向かなかった。**]
(*9) 2016/07/19(火) 10:01:49
若旦那 ゼンジは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2016/07/19(火) 10:03:13
若旦那 ゼンジが接続メモを更新しました。(07/19 10:03)
若旦那 ゼンジが接続メモを更新しました。(07/19 22:15)
経験、か……確かに、滅多にできる体験じゃあないですよねぇ。
[むしろ頻繁になんてしたくねぇ、そう言うのはぎりぎり耐えて。>>88
こちらの答えに返る言葉>>89に、僅かに目を細めた]
年をとれば、かぁ……。
[未だ二十代半ばの身には今一つピンとこない、というのが正直なところ。
それは、どこか気のない声音にも滲み出るか。
それでも、忘れた事も笑い話になる、という言葉ととぼけたような笑いにはつられるように口の端を上げていた]
(103) 2016/07/19(火) 22:30:21[展望台]
あ、いや、お気になさらず。
しょーじき、宛てもない手がかりもない、ないない尽くしでどーすっか、取りあえず歩いてみっか、てな感じでしたし。
他にも人がいる事がわかっただけでも、大きいですしねぇ。
[引き止めについてはさらっと返す、ものの。>>90
続いた言葉にはほんの少し、苦い笑みが浮かんだ]
……見つかる、と。
そーですねぇ。
[返す言葉はどこか気のない声。
どこか気怠い雰囲気を絶ち切るように、ぱしん、と音を立てて扇子を閉じる]
んじゃ、ま、取りあえず俺はもう少し歩いてみますわ。
ご縁があったら、また後で。
[軽い口調でそう紡ぎ、一礼した後踵を返して展望台を降りていく。*]
(104) 2016/07/19(火) 22:30:25[展望台]
若旦那 ゼンジは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2016/07/19(火) 22:31:45
[探してみる、と。
最初にそう、返された時>>*10には無理せずなー、と軽く返していた。
少女の胸中に宿る不安、それに気付く由はなく]
ああ、やっぱり兎に出くわして、頼まれ事されたんだと。
[疑問の声>>*11には、さらりと返して。
その後に綴られる言葉>>*12にしばし、黙り込んだ]
(*13) 2016/07/19(火) 23:08:59
……確かに、そーなんだよねぇ。
この時間ならもっと賑わってそうなのにしーんとして。
[それは、自分も歩いていて感じた事だから、そのまま同意して]
……自分の意志で、かぁ。
確かに、そうかもなぁ。
しかしそれじゃあ、捜すのは難しいやねぇ。
[何が、何を、はぼかしたまま、もう一つ同意を返す。
自分から消えたものは探せない。
全く違う事象と現状を重ねて否定している事は無自覚なまま。*]
(*14) 2016/07/19(火) 23:09:07
[気を付けて、というウミ>>109にはいな、と軽く返した後、来た道を戻っていく。
何となくだが、海に近づく気にはなれなかった。
理由は、特にない。はず]
さぁてぇ……これから、どーするかねぇ。
[他にも人がいて、兎に会って頼まれ事を受けているというのは把握した。
把握した所で、さて、どうするか。
ともすれば、微かな歌声に引き込まれそうになりながら、からん、ころん、と下駄を鳴らして街へと下りていく。*]
(115) 2016/07/19(火) 23:18:15[海辺の街中]
……ああ。
確かに、そうだなぁ。
[探していいのかな、という伊万里の言葉。>>*15
一転、透明な声音が綴るそれに、こちらの声音もやや真面目さを帯びる]
なんで出てこないのか、の理由。
それは、知りたいよなあ……。
[それもまた、自身の中にある想いと重なるから、同意の言葉はするりと出てくる]
とはいえ、どーすりゃいいのか、が問題だが。
……取りあえず、ただ探そうとしてる連中には、ちょいと待っててもらいたいとこ、かね。
[何気なく浮かんだその思考。
それが引き起こす事態は、この時はまだ知れず。**]
(*16) 2016/07/19(火) 23:58:56
[からん、ころんと下駄がなる。
聞き慣れた音ではあるが、ここでは妙に耳についた]
……そんだけ静か、って事かあ。
[人的騒音がないから、余計に響いて聞こえるのだろう、と。
納得しながら、からころからころ道を行く]
にしても、こいつら。
……どんだけ咲いてんだよ。
[行く先々で揺れる色とりどり。
これのお陰で、先に進んでるのか同じところを回っているのか、その判別が今一つつけられない]
つか、水持ってくるんだったな……。
[陽射しにふと思うのは、そんな事。*]
(122) 2016/07/20(水) 00:10:27[海辺の街中]
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