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[三叉路で犬が吠える
それは待ち人を迎える、そして待ち構えていたように]
時が動いたか、動いたか
再び動いたか
[再び青年の時は動き始めた
幼き妹だった老婆は驚きながらも兄の自分を迎え入れた
どう手を尽くしたは分からぬが、妹は己の母となり、再び青年は失われた学生時代を取り戻す
時折、違和感はあれども、年若い青年は瞬く間に知識つけ、時代に追いついた
そして―― ]
ポチ、きつねぐもだ
ポチ、きつねぐもは変わらないな
[赤みがかった茶色髪の青年が空を指さし、横に並んで座っている茶色の犬に話しかける
犬はワンと吠えると尾を振り、飛びかかる]
これから何度見れるだろうな
[青年は犬の頭を撫でた**]
[人は変わっても祭りは変わらない
青年は狐雲をぐるりと見上げた
横には変わらず犬が座っている]
さて、祭りに行くか
[石階段を上る
犬もとっとこと上る]
焼き鳥を食わしてやるよ
俺と一緒にな
[人混みの中に消える一人と一匹**]
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