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ヴァルテリ様が、食べたい方がおられれば、
優先していただいてかまいませんわ。
どうせ皆様、食べてしまうのですし。
[穏やかな声を、届ける]
[ヴァルテリの後ろから、彼の手伝いをするように
抑える所は抑えて、包帯を巻く手伝いを]
…あの。
マティウスさま、この御怪我は
どうなさったのですか…?
[掻きむしられた跡 よりも
その大元に―――問いを向ける。
イルマと何処かへ消えた話は、
うわさ話で知っていたから]
彼は…言葉が話せませんから。
反論もできず疑われて…
…巻き込みやすそうですわ。
[死者を夢に見るというウルスラが、
どのように見るのかも気になって――
こくり、と、頷く気配を見せる]
[ウルスラの言葉の意味が分からなかったのは
そうでないと知っているから。
無意識に、知る事の量のベースが
行動を抑制する]
それにして、も。
折角洗い流したのに…
血の匂いは、食欲を擽りますわ。
[マティウスの怪我。
まさか人狼ふたりに包帯を巻かれているとは
気づくまいが]
クレスト様、
大丈夫…ですか?
[そして留めた視線の先。
クレストが胸元抑える様子に声を向ける]
お苦しそう、ですわ…?
…いるのですわ。
ここに…
今もなお、飢えと乾きに
我慢しながら…
知らぬ顔で演技をしていますもの。
[クレストの書いていく文字に、
少しばかり、痛そうに眉を顰める]
ウルスラ様、よければ、
読んで下さいませんか?
[クレストが書いていく文字に目を眇める
マティウスには伝わらないだろうからと、
近くにいる彼女に強請ってみた]
…もし、わたくしが人間で、
ドロテアを殺されている、
被害者だったら…―――、
[なんというだろう。
想像を巡らせて、言葉を作る]
[俯いて、足元をみつめる。
息を吐きゆっくりと吸ってから―――]
…でも、ドロテアは、死んでしまいましたわ。
[静かな声は、いつもより低い]
えぇ、多分…、ですけれど。
あんなに血塗れになったのですから
少々は仕方ないと思って、います。
[今のところは
上手くやれているのではないかと思う。
俯いた顔が笑みをうかべぬよう、
頬の内側を柔く噛んだ]
レイヨさん、ありがとうございます。
処刑なんて単語がでていますから、
レイヨさんもお気をつけになって…
嗚呼、でも、でしたら。
投票先を合わせれば―――
私達から、そらせるのでしょうか。
[他の人々が、どう投票をするのか。
皆目見当がつかない]
嗚呼、色々考え過ぎると
頭が痛くなりそうですわ。
…喉も、乾いてきたというのに
[まだ 足りないけれど
昨日よりは力は満ちていて
知った味は さらなる飢えを呼ぶ]
…筆跡は確かに、いやですわね。
あやうい…、ええ。
困りますわ…
[死にたくないのに、と。
背筋をひとつぶの汗が落ちた]
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