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[まどろみの中、あたたかい居間の片隅で、賑やかな声を聞いていた筈だった。ゆっくりと目を開ける]
おかーさん。ご飯は……。
……あれ?
[『おかーさん、おかーさん』と何度か口の中で繰り返すが]
誰だっけ?
[何だか全てがぼんやりとしていた]
何してたんだっけ。
[ぼんやりとした記憶を手繰る]
何だか……凄く楽しくて幸せだった気がします。
奪われてしまったものが、全部戻って来たような……。だから私、ようやく満足して……。
……満足?
私、何を奪われましたか?
[頭を振って考えを中断する。握り締めた掌の中には、変わった模様のお金があった]
誰か泣いていますか?
[声を頼りに河原を歩いていくと、赤ん坊が泣いている]
……あいや。
[泣きじゃくる子に、躊躇いがちに手を伸ばそうと]
よ、よしよし?泣いてはいけませんよ。
ええと。母さんはどうやって抱いていたでしたか……。
[ずっと遠い記憶を辿って母の姿を思い出している]
何も泣くような事は無いのですよ。
もうここまで来たのです。
……ここまで?
[何気なく口にした言葉を自問する]
ここ、どこなんでしょうね?
[台詞とは裏腹にどこか確信めいた、安心した表情を浮かべつつ。赤ん坊を抱き上げる]
あぁ。泣き疲れましたか?
よしよし、ですよ。
うふー。私の顔が見えるですか?
あばべぶばー。
[あやしているつもりなのかへんてこな表情をしてみせる]
あ。確かこうやって、背中をポンポンするのです。
とても気持ちが良いですよ。
[抱いた赤ん坊の背を優しく叩きながら、調子外れな鼻歌を歌った*]
たっだーいまぁああ!!
[どんがらがっしゃーーんっ!と盛大な音をたてて、帰還]
今考えれば、夜勤中にお墓行く確率高いの当たり前ですね。
来られないんだし。(爆
へへいへーーいい。
……いかん。明けはテンションの加減が出来ねぇ……。
やっぱ少し寝よう。
はぁ。良く寝ました。
何だかいい風味のログの間に、アレな独り言残しててごめんなさい。
さて。どうしよっかなあぁ。うむー。
しかし。この村かわゆい人多すぎるぜー。
見てるだけでも楽しいのだ。うふー。
[赤ん坊が笑うのが嬉しくて、自分もにっこりしてしまう。やがて寝息を立て始めたのを見ると、ホッと息をついた]
あったかいです……。多分。
[少しずつ、生きていた頃の感覚は薄れていって、痛いだとか寒いだとか、そういう事はわからなくなっているのだけれど。腕のなかの子どもは、確かに温かい気がした]
いくべきものはいけば良いし。
そうでないものは戻るが良いです。
いずれはみんな行くのだから。
[歌うように口にする]
ようやくいけますね。
長かったです。
[誰に言うともなく呟くと、腕の中の赤ん坊をあやすように揺すった]
一緒にいきましょう。大丈夫ですよ?
[赤ん坊を揺すりながら、話しかけるけれど]
それとも……同じところにはいけないですか。
私は……。
[一瞬、沈んだ表情を見せて、足元の石をつま先で転がしている**]
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