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タンヤオ七対子赤。64っす。
[煙草の煙に混じって、ジャラジャラといつもの音がする。親にはバイトだと言ってある時間で、俺は毎日ここにかよっている。学校で、成績はいつも上の下。運動は人並みよりちょいできる程度。別にぐれてるわけでもなく、何かに燃えてるわけでもない。目立ちはしないが浮いてもいない。教師も親も、頑張ればお前はできる!としか言いやしない。頑張れば何でもできるなら、誰も苦労しないっての。それでも、こいつだけは得意なんだ。仕事になるわけじゃないけど。自慢できるわけじゃないけど。それに俺、まだ高校生だしさ。ここって、高校生入っちゃ駄目なんだよ、本当はさ。]
4000オール。タンピンニ盃。
メンバーさーん、ラストー。
あ、俺帰ります。ツレと約束あるんで。
[席をたった俺は、換金を済ませて外に出た。道行く人達は、空気みたいなもんで。知り合いを見たって、きっと気がつかない]
今日は一万勝ち。明日はどうかねっと。
[ほぅと吐く息は白くなりだしていて、冬の訪れを肌身で感じている。それでも、毎日飽きもせず触る牌への情熱。この情熱が少しでも勉強に向いたなら、もう少しましな学生生活をおくれるだろうに。おっさん達を卓上で欺く度胸。それがスポーツに向いたなら、もう少し目立つ存在になるのかも知れないのに。不良グループとも無縁。真面目な奴等とも無縁。一匹狼と言えば聞こえはいいが、要は理解者のいない独り者。表面上は友達付き合いをしていても、心は誰も側にいない。少なくとも、俺はそう思っている。だから毎日、宛もなく街を歩いてるんだ。今を変えてみたくて。でも、変え方がわからなくて。]
欲しい物がないのに、金だけ貯めてもねぇ………
どっか遊びに行こうかな?
[財布の中には、おっさん連中から今まで巻き上げた金がそのまま残っている。他の遊びを知らないから、使わない金。]
明日は、一人で遊びにいける場所探そうかね。
[どうせ学校なんてつまんねぇしってのは毎日の言い訳。今日もふけた、と言うか打牌に夢中で忘れてた。そろそろ出席日数がやばいから、明日は授業出なきゃな…と毎日思っている。]
明日と言わず、今から行くか。
どうせ暇だし、帰るにはまだ早いし。
[ぴん……と五円玉を親指で高く弾く。それが転がって行く方に、歩いていく事にしたから。俺なりの元担ぎ。]
―放課後―
[掃除用具入れの奥に潜ませた今日のブツ
教室に残るのは自分達だけなのを見計らって取り出して]
おい、いるか?
『あー、うん、出てきた!』
[にいいいい。
皆同じような笑顔]
[一度、窓から身を乗り出してターゲットの位置を確認。
それは丁度隣の教室の窓の下に]
いくぜっ!
[厳重にビニール袋に封されたブツをさっと取り出して
くしゃくしゃのままのそれを手首のスナップを効かせて窓の外へ放つ。
牛乳がたっぷりしみこんだ、とびきりの逸品が広がりながら宙を舞った]
………。
………………。
[じっと声を潜めて帰りの支度をして]
『くぉらぁぁぁああああ!!誰だっっっ!!!』
[外から教頭の怒りに打ち震えた声が届く頃にはすでに廊下]
[サッカーボールを蹴りながら、イタズラなんてそ知らぬ顔で
教頭の傍を、そして校庭を駆け抜けて]
ぶっわははははははっ!
[堪えていた笑いをぶちまけた]
見たか?!教頭のカツラずれてたぜ!!オレってすごくね?
『見た見た!!テンゴさいこー!!』
[一仕事終えて朗らかな笑顔で向かうは、いつもの*秘密基地*]
[コロコロと転がっていく五円玉。それを追って俺は歩く。たどり着いたのは中央公園で、この時間であれば何人かの人影を見ることができる。転がる事をやめた五円玉を拾い上げ、俺は公園内に入っていく。近くにあったベンチに腰かけた時、携帯が鳴った。表示をみれば、同級生の名前。面倒だと思いつつ、俺は電話に出る事にした。]
うぃ、どした?ん………あぁ、いつもの連絡ね。
さんきゅさんきゅ。んで、どこまでいったわけ?
………ふーん、おっけ。わかった。
明日?あぁ、多分行くよ。ありがと。
[俺が学校をサボった日は、こいつが毎日電話をかけてくる。授業の進行具合を教えてくれたり、出席しなきゃやばそうな日は教えてくれる。なんともありがたい電話だ。軽い礼を述べた後電話を切り、鞄から教科書を取り出して読む。俺の勉強ってそれだけ。絶対評価様々で、俺の成績表はまぁまとも。だからこそ、親も文句は言わないわけで。]
べっつに一流大学に行きたいわけじゃないしな。
真面目に勉強するだけ損だ。
あーだりぃ。点数計算は得意なんだがなぁ。
[数学の教科書をめくりながら、特にわからない部分もないのにぼやく。別に誰も俺に期待してるわけじゃないんだ。今回も適当にテスト受けて。適当に大学受験して。適当な大学行きながら麻雀を打つ毎日を過ごすんだぜきっと。]
くだらねぇ。
因数分解を使った職業なんかあんのかよ。
微分積分が出来たら就職有利なんかよ。
必要な奴だけが必要な勉強してりゃいいんだっつの。
―秘密基地―
じゃぁ、明日はケータんち集合な!
『おっけー』『えへへへ』
[なにやら秘密の会合も終わり間近で
やっぱり子供たちの顔は何か企みでもあるのか
それとも単に楽しみにしているだけなのかはわからないが
一様に満足げな笑い顔]
かいさーん!
[トタン板の出入口を捲って一味は外へ。
マンション造成で更地にされて久しい場所。
なかなか建設に至らず、資材の置かれたままのその一角に
日々悪巧みがなされる秘密基地はあった]
―駅前―
[植え込みの縁に座って道行く人を眺める目は
誰かを探している]
あ、かーちゃん!
[小さな声をあげて、ハッキリした化粧をした
スラリとした女性に駆け寄る]
[母親と二言三言交わし、頭をポンと軽快に叩かれて
へへへ、と頭をかく。
仕事へ行く母を見送ってから、
再び植え込みの縁に座った]
なに、食おっかなあー。
[明るい駅前の雰囲気がすきだった。
特に急いで行き先を決めることなく、
ただ明かりと、人の流れを見ていた]
−藍住中央公園−
[胸にスケッチブックを抱え、空を見上げる。]
今日も寒いなぁ…。
[ぽつりと独り言を漏らしながらすとんとベンチへと座る。胸に抱えていたスケッチブックを開き鞄からスケッチ用の鉛筆を取り出し何やら絵をさらさらと描き始めた。
首にはしっかりマフラーを巻き左手には手袋をしたまま。]
あーきーたー!一通り読んだし、終了!
[教科書を鞄にしまって、うーんと背伸び。背伸びした目線の先で、高校生らしき女の子がスケッチをしている。]
お、構図が逆さまな女子高生って良いよなぁ。
見えないかなーっと。
[独り言を呟きながらその姿勢のままで静止した。]
[しばらくそうして描いていれば、突然、眉間に皺を寄せスケッチブックを自分の目線の高さにあげ絵をじーっと見つめ、スケッチブックを下ろすなり大きくばってんを描き、ページを捲る。]
何かないかな…。
[きょろきょろと周りを見渡す。
ふと視線を止めた先には何か本を読んでいる男の姿。]
…………。
[他にモデルになりそうな物もないしと、ちらちらとそちらを見やりながらさらさらと。描いていれば突然立ち上がり伸びをする男。]
あ…。動いちゃった。
ま…いっか。
[先程見ていた男の姿を思い出しながらさらさらと再びペンを動かし始める。]
/*
ジュンタ!見えないかなーってスカートの中身ですか!って思うぼくがおかしーですか そーですか 笑
さかさまの女子高生の意味がわからなくてややしばらく考えました 笑
んー………もうちょい、もうちょい、もうちょい………
[少しずつ後ろにそっていくと、流石にバランスを崩した。]
あ、わわわ!
[どす…っと後ろ向きにすっころんだ。]
うわー、俺だせぇ……
[ちらっと目線を上げ、先程の男の様子を伺えばまだ伸びをしている。
先程よりも後ろに反っているように見える。]
…。あの人何してるんだろ?
[こてり首を傾げて様子を伺っていれば、そのまま後ろに倒れるのが見える。]
あ…っ!危ない…っ…。
[倒れた男の姿に頭とか打ってないんだろうかと心配しながらも、くすりと漏れる笑いは堪えきれなくて。]
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