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―席を立つ前―
[ジジ…――
炎が薪を食らう音が鈍く聞こえる。
ヘイノの声にふむ、と呟き。]
そうさの……お主はお主の勘を大事にするとよかろうて。
矢面に立たぬまま、人が右往左往して喜ぶ悪趣味が居ないとは限らぬからのぅ……
[問われた言葉に、しばしの沈黙がおちる]
――…それでわしが助かるのなら……
それもまた、辞さぬだろうな……
わしは、死にたくないからのぅ。
[狼使いを殺しておしまいになるのなら、と付け加え。
そして、応えは待たず、物音につられて、席を立った。]
そう、ドロテアだ。
[眼帯の男に、小さくうなづいて。
足元の雪を音をたてて踏み分けながら、灯へ――行列へとゆっくりと近づいていく]
裏切るわけには――か。
ああ。そんな言葉の端に安心してしまうな。
[まだ芯までは冷えない身。洟を啜る頻度は低い。
蛇遣いはウルスラと、小屋を出てきたビャルネへと
どこか遠い国の香りがする俗な会釈を一つ向けた。]
言っただろう、先生。ひとを感じてまわっていると。
調べるというほどには理詰めの頭をしてないのでね。
…戸口を騒がせてすまんな、白髪頭。
今は寒さより…あの火が気がかりでならんよ。
[ビャルネの言葉に苦笑交じりで答えて]
まあ、そりゃ暖かい方がいいけどさ。
話しかけられたからつい、って奴さ。
気になることもいろいろあるしね。
[パチリと火の爆ぜる音。
ドロテアを連れた列が進むことも今は知らぬまま。]
……――寒い。
[呟くほどに、凍えてもいないのに。
気まぐれに鏡のある方向に目をやるも、見にいかず、ただ零したものは嫌気のない苦笑。
やがて立ち上がり、帽子と上着を着込むと外へと。]
出来る事…
あるとすれば見届ける事くらいでしょうか。
[アルマウェルに語られぬものを車椅子に座す求道者もまた紡ぎはせず、考えだけを言葉にする。言う割りに見届けに向かう素振りはなく、冷えた手に息を吹きかけた]
―― 席を立つ前 ――
[爆ぜる音、蒸発する音。
なんて静かだろうと思う。]
あはは、私の勘ってあんまり当たらないし、
逆に右往左往させて見せて、
裏掻くのもありかなって思うけれど…。
うん、ありがとう。
[否定を重ねない言葉に感謝し、]
……苦痛の元凶を、見つけん。
粛正を行わん。
さもなければ……苦痛は更なる苦痛を招き。
絶望をも招かんとするだろう。
[出来る事、というレイヨの考えに続けるように、その顔を見据えてから、空を仰ぎ、呟く。はためくように在るオーロラを見]
贄たる娘のように。
或いは、相反するように。
血を以て血を制する事になろうか。
[続けた言葉は、確信のようでも、仮定のようでもあり]
なれば。悲しいかな。
だが、恐らくは、止むを得ないのだろう。
[光がはっきりと見えるようになった処で、足を止めた。
生贄の娘はどこにいるのだろうと考えながら、行列をじっと見つめている]
―― 席を立つ前 ――
[自らの答えを待たない、彼の答えに]
――残酷者ね。
だけど私と…一緒だわ。
[背中に落とす言葉は、
狩るもの狩られるもの、立場は同じとて、
違う意味を持つものとして。]
[トゥーリッキの言葉にも、
何でもないことのように答えて]
人と人とは信頼で成り立っているものさ。
獣にしたって、信頼してない人間に懐くことはない。
その相棒だって、そうだろう?
寒いのが苦手なのに、こんなところにいるんだから。
ああ、そんなこと言ってたっけね。
私はどうにもあの事が頭を離れなくてさ。
―自宅前―
[トゥーリッキが示す松明の列へと視線を向ける。
二人の言葉にわずかに吐息をこぼし。]
ああ――はじまった、のか……
[ここからでは行列の詳細は見えない。
ただ、あの中に贄の娘がいることだけはわかる。]
たしかに、部屋でぬくぬくと過ごしていてはわからぬものだのぅ……
[じゃらり、杖を揺らしながら二人のほうへと近づいていく。
小屋を出る直前に聞こえた、ヘイノの言葉には、軽く肩をすくめただけ。
生きるということが残酷なことでもあるのは、この地に暮らしているものにとっては馴染みだろう。]
[戸口が賑わいを見せることを感ずれば、
新たな来客かと思い、身を引く支度を。
立ち上がり、出口賑わう場所を掻き分け、
対面するものたちに軽い挨拶と、
家主には暖の礼を。
耳を掠める会話にひとつの動きを感ずれば、
視線を向けるだろうか、その先に。]
――…
[しかしそのことには触れず、ふらりと立ち去る瞳は、
何処(いずこ)*眺めるか*]
― 小屋の外 ―
[外に出て、周囲を見渡せば遠く見える灯にも気付こう。
その中にドロテアが居るかどうかまではわからずも、細めた目は複雑に揺れる。]
役立たずは、俺か――。
[自嘲めいた声。
歩みは灯の向かう先に向かわない。
さくり、と雪を踏み、向かうのは人の居そうな場所。]
[ラウリの足音が向く方角が、ドロテアの居る場なのだろう。
男はその方角へ一歩、足を踏みだしたけれど
杖で先を確かめつ、くるりと踵を返した。
森に背を向け、ゆらり、歩く――]
信頼、か。その言葉は…今でも眩しいな。
あたしが流れきた街では、それさえ打算だったから。
[瞼を伏せて、毛皮に包む大蛇へ片手を添える。]
…ああ。相棒があたしに"従う"のは
笛を吹いてるときだけだ。それ以外は――
すきで傍に居てくれてると、いい。
[く、と柔く抱いて頷く。
次いで、ウルスラの言う"あの事"に顔を上げて促し]
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