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ああ、繰り言のような問いをかける、
そんな時間は過去のものとなったのだな。
[互いが、互いを見る眼が変わる。
痛ましくとも、嘆かわしくとも、先を繋ぐため。
漸くこの地に根づいた流浪の蛇遣いは、焔の裡を
覗くように俯いていた顎をようやく持ち上げる。]
討つべき輩は、ふたり。
抗する力は、さんにん。
…それ以外の者は…
それと知られず盾になる、ということだろうかな。
あたしも暫し、考えるときをいただこう。
…白髪頭。
合議のしきたりが必要なら、教えてくれ。
[見交わす面々を自らは見ぬよう、天を仰いだ。
見れば見知る人々の姿に、惑わされそうになる。
皆の気配を、戸惑いを、決意を感じながら――
常から見ぬマティアスは、もっとより多くを
感じているのだろうかと、束の間意識に*上らせた*]
…――狼を、連れて来て、
危害を加えそうにない者…とか
[ぽつり、俯いたまま零したのは
つたないなりの方法の導入だが]
…――いや、何でも無い
[言いかけた言葉を ごつりとした首の中を通し
臓腑へと落としこみ、蛇遣いへと顔を向ける]
…――、
[それから其処に並ぶ面々へと見えぬ視線の顔を向け流す。
緊迫した空気は風というほどの流れは持たず
ただ、ピリピリと 男の肌を傷めつける]
…知られず盾…か…
死した後判る者にだけ、知れる…――
[言葉は、ぽつりぽつりと低く。
断片的に零し俯くと、4と9の並ぶ数字が揺れた*]
いつ。
[視線を漂わせると、アルマウェルと一瞬目が合った気がしたが、すぐに俯き焔の辺りを見つめる]
もう?
[女は、長老の顔を見ることが出来ないまま問う。
胸に抱くような形になっていた菓子の包み。
それを握る手に力が入った**]
[外の騒がしい空気に瞼は揺れます。
脳裏隙間から見える赤いオーロラは、記憶が持つ色とかけ離れ。不吉といわれようと、それを美しいと思う瞳はここにあり]
吉兆があれば凶兆もございましょうね。
何を不思議がることありましょう。
[目には赤、耳には人ならざる獣の鳴き声。目覚めた胸裏ににじむものは常と変らず。大義そうに体を起こすと、向かうべき処へ足は迷わず。テントに集う者たちに遅参を詫び、一通りの語りを耳にすると]
私には…あるべきものが浮かぶだけですのに。それなら動物達は私たちがいるから
いつも凶事にさらされておりますね。
[静かに目を閉じる。交わされる会話に言葉をはさむこともなく]
いいえ。不吉を望むものではございませんもの。私はまだこちらに入れて頂いたばかりの新参者。長老様が望まれるように。私は御意に従います。
[この村に住み着いたのは少なくとも比較的遅い時期。このような重い会議で強く意見を述ぶる程の立場でもないでしょう。周囲の不安を否定するかの如くは疑問を持つ者もいたことでしょうが、ふぅ、と一息]
ドロテア様。何の業無きといえども御身はお健やかなこと。供犠はよい結果を導ければよろしいですわね。お力になれずに申し訳ありませんが。
[しゃらん。髪飾りが音を立てる。小さく頭を下げ、僅かに開いた伏し目がちな目を周囲に向けまた静かに*]
どうぞ。お続けになって。
なるほど、……、わかった。
[供儀がドロテアである理由も、
そしてドロテアに狼使いの可能性がないことも。
変えぬ表情は憐れみも慰めも娘には送らない。]
狼使いは二人。
抗う力が三人。 ……か。
死せる者を視る、というのは――
[生者を視る者で判断つかぬ折には――その先が自ずと脳裏に浮かんだか、言葉はその続きを紡ぐことはなく。]
[男は生まれた時から此処にいる。
幼い頃からそれほど朗らかに笑うような人間ではなかったけれど、今は一層。
想いの欠片はけれど誰かに語られることもなく。
その顔つきは日の浅い者には好意的には映らぬだろうと思えど曲げることもない。]
――"ドロテア"を、増やしてはならない。
[落した言葉は呟きに*似て*]
――ふたり、ね。
[贄となろう乙女から身を離し、長の言葉を反芻する。
呟いた数に意味を重ね言葉を噤む。
ふと、冷気が擽る。
遅れ着たイェンニの連れて来た真新しいものに触れ、
鼻を啜る。張り詰めた意図が無数に巡る。
正直この空気が苦手だと思った。]
まったく、しょうもないことばっかり
言ってるんじゃないよ。
緊急事態なんだからさ。
[呆れた口調でヘイノに肘で強めに突く。
そんな折、不意に長老の口から出た
ドロテアが選ばれた理由]
しるしが、ない。
[だから。
思わず出そうになった言葉を飲み込む。
呟くドロテアに視線をやり]
あんたは……優しい子だね。
[すっと手を伸ばし、頭を*撫でた*]
第二のドロテアを増やしては、いけない。
[情報屋の言葉端を拾い上げ、
自らに言い聞かせるように呟く重さに、
今は誰も気付くことは無く。
そっと目を瞑り、氷に閉ざされた雪の音を聴く。
手渡した白い淡雪のような砂糖菓子は、
無残に奪われる命の、生きた証を舌に残す記憶として。
せめて安らかな終わりを導くための祈りとして*]
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