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[膝を付き、肩に手を置いて揺さぶるがその体は自分の手の動きに合わせて揺れるだけ]
ナオちゃん!ナオちゃん!やだ!やだぁ!!
[初めて出会った時に突然話しかけたにも関わらず不審な目も向けずに返答してくれた。
年齢に合わないような遊びの話しにも興じてくれた。
泣いてる時に抱きしめてくれた。
それらが全て幻だったと言うように櫻木の体から急速に体温が失われていく]
やだよぉ、ナオちゃん…だってまだ、課長さんごっこだってやってないのね。社長さんまで上り詰めてナオちゃんが秘書さんなのね。
それで…それで…ぅ…く……。
[涙が止めど無く落ち、言葉に詰まりながらも呼びかける]
それで、ケンくんとシンヤくんが部下でね……コハルちゃんも呼んで、それで、皆で…お勉強もして……っ!
[帰った後の、思い描いていた日常を語り続ける。しかしその言葉に対して出会った時のような返事は無い]
[ずっとこうしているわけにも行かず、ペンを出しスケッチブックに考えていることを纏め始めた]
んっと、さっきの時間なんだけど、まず須藤センセーからまだ占われてない人から見るのと投票選ぼうって言い出したのね。
そして守る人さんに出てきてもらう話しになって、ナオちゃんが出てきて…。
[櫻木の名前の所で言葉が詰まりそうになる。しかし続けて]
そしたらシンヤくんが偽物だよーって言い出したのね。
それで小鳥遊センセーも占われてない人に逆戻りになったのね。
シンヤくん、補佐さんの可能性が高いって思ってはいたけど、鬼さんとお話出来ないとしたらどうして勝手に偽物だって言っちゃったのかって思っちゃって、さっきの時間から鬼…黄泉返り?の可能性も捨てきれなくなっちゃってるのね。
それに、考え言わないで得するの、補佐さんより黄泉さんなのね。
うーん、でもやっぱり補佐さんなのかなぁ…。
[うーんと唸りながら、レコーダーを聞きつつ悩み始めた]
なんとなくコハルちゃんが言ってた小鳥遊センセーの無防備っていうのが分かる気がするのね。
[喉が辛そうな小鳥遊を心配そうに見つめる]
んーと、もしケンくんが黄泉さんだと、最初に須藤センセーが占われてない人からっていうのが凄く危険なのね。下手したら両方黄泉さんに当たる危険性あるのよ。
だから一人は安全圏に居るんじゃないかって思うのね。
でもね、シンヤくんが補佐さんだとすると、小鳥遊センセー見たって言うのは黄泉さんを保護するつもりだったって思うのね。
なのにそれをパーにしちゃって小鳥遊センセーを突き落とすようなこと、出来るのかな?って思っちゃうのね。
[座席を机替わりにして疑問点を書き出して再び思考の渦へ**]
[コハルが話す言葉に頷く]
シンヤくんが偽物だよーって言っちゃったの、相談出来るからやることが出来たっていう見方と、相談出来ないからやっちゃったっていう見方どっちもできちゃうのね。
あとね、六花が占い師さんも含めてお隣行き考えたほうがいいのかなって言った時に、須藤センセーが一番最初に反応したのね。
コハルちゃんの言うアピールと、占い師さんはまだ隣に行かせなくていいって言ってたのも引っかかってるのね。
センセー、どっちも見分け難しいって言ってたのに。
でも、やっぱりいくら考えても両方の可能性あるなーって思っちゃうのね。
[座席に座り直し、考えながら足をぶらつかせている**]
[眠そうに話をする三枝の考えを聞き、自分の考えもどうにか纏めようとするが、疲労の所為か未だハッキリとした答えが出せずにいる。
やたら物騒な言葉が皆の口から飛び交っているのを聞いて身も凍るような思いになるが、振り払うかのように首を横に振って話し始めた]
んっとね、シンヤくんが黄泉さんだったら補佐さん誰かな?って考えたけど、さっぱりなのね。だからシンヤくんが補佐さんの可能性のがやっぱりあるのかなって思うんだけど…。
[寺崎と小鳥遊を見比べて首を傾げる]
ケンくんについては六花もコハルちゃんと同じ考えなのね。
だから今一番可能性低いって見てるのよ。
でもね、小鳥遊センセーはね、全体通して考えると状況に合わせた動きしてるように見えないのね。
クルミちゃんがお隣に行く時にセンセー、リウちゃんをフォローしてたのに、次には凄く疑ったのね。
で、その時はケンくんはどっちとも噛み合ってないからって外してたのに、今はケンくん疑ってるのね。
センセー、黄泉さんにしてはあまりにも場当たりすぎなのね。
あと、ナオちゃんが守る力持ってるよーって言った時も反応が後回しなのもちょっとらしくないかなって思っちゃったのね。
だから、消去法になっちゃうけど、確実に偽物で黄泉さんの可能性捨てきれないシンヤくんにお隣、行ってほしいって思うのね……。
ずっと別の車両行って戻ってきてないけど…。
[扉の向こうを眺めた。本能的にあの向こうを覗き込んではいけないと思う。
ここに来た時、一緒に車内を回ったあの時の弓槻は優しげに微笑んでくれたことを思いだし、寂しげな表情を浮かべる]
シンヤくん……。
[自分が寺崎に宥められている時、嘲笑う弓槻の声に紛れて「シンヤの大事なナオちゃん」という言葉が聞こえた。
彼は今、何者かの中で泣いているのだろうか]
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シンヤくんに絡もうとして読み返したらシンヤくんがこの車両に居なかったので改変したなう。
というか既にこの車両に居ないのにどうやってお隣行ってもらうのね、これw
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