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そうけ? ならいいけどー。
下級生をあんまいじめんようになー?
[ヨシアキとタカハルの返事を聞けば、そんな風に言ってから、そうそう、と]
七不思議の七つ目はな。
他の七不思議を全部見届けると、恐ろしい事が起こる……ってもんらしいんよ。
知ったらやなくて、見届けたらなんよね。
妙な話やけど。
おとろしい話やろ。
具体的に何が起こるのかはわからんけど……
他の七不思議みたいに、死ぬとか消えるとかって考えるのが自然やろね。
[こくりと頷く。セイジの言葉にも頷き]
皆で七不思議を試していった結果……
とか、ありそうやよね。
――丁度、今みたいに。
[最後はいかにも恐ろしげな、低く潜めた声色で]
[泣きそうなタカハルを見れば、けろりと表情を変えて]
なーん、じゃまないって。
もしもの時は守ってやるさかい。
さっきも言ったやろ。
[歩み寄り、ぽんぽんと肩を叩いて言った]
そやそや。
あんまり起こる起こるって考えとると、それこそ起こってしまうもんやじ?
おとろしいんが嫌なら逆に堂々としときまっし。
[タカハルに、きっぱりとした調子で頷き]
身をもって体験、やったら……
普通の人間には無理ですねえ。
何かお化けやら化け物やらなら別でしょうけど……
餅は餅屋というか、ミイラ取りがミイラというか。
だらな話ですね。
[リウが話すのを聞けば、肩を竦めて]
……あーあー。全く、何してん。
[ヨシアキとゴロウマルが揉め出すのを見れば、はあ、と息を吐き]
喧嘩なら校舎裏でしてきまっし。
先生には見付からんようにな。
[半ば本気半ば冗談のように言い、払うようにひらと手を振る。ヨシアキが宥め連れて行かれれば、それを*見送って*]
んー?
何って、そのまんまの意味やよ?
[ゴロウマルの問いかけにならない言葉には、首を傾げつつ返していただろう]
私は、さっきパン食べたし。
おにぎりとか菓子とか、あれこれ持ってきてんよ。
お腹が空いたら言いまっし。
[夕食の話題になればそう言って]
……
難儀やなあ。
[場を辞すゴロウマルには、引き止めはそこそこに、ぽつりと呟いて肩を竦めた]
お姉さんおるんか。
何か、イメージぴったりやじ?
[タカハルの話には、そう感想を零しつつ*]
おいね、なんというか……
弟キャラ、って言うん?
そういうのが似合うなあと思ってんよ。
[タカハルにこくりと頷く。その姉の恐ろしげに語られる像を想像してみつついて]
ほい。
[セイジに言われれば、肩にかけた鞄からおにぎりを取り出して渡し]
ほい、ヨシアキも。これ使いま……
……って、何しとるん。
[ヨシアキには懐中電灯を差し出して――タカハルとの様子を見れば、ぱちりと瞬き]
弟弄りねえ。
てっきり、猫追い祭でもしとるのかと思ったじ?
タカハルも愉快なやっちゃ。
[ヨシアキの返事を聞くと首を傾げ、きょとんとするタカハルをじーっと見て]
まあ、ちょっかい出したくなる気持ちはわかるわ。
少し……というか、たっだわかるわ。
精々引っ搔かれん程度にしときまっし。
[ヨシアキの力説には頷いて同意し]
やっぱり愉快なやっちゃなあ。
[辺りを見回すタカハルの素振りを見れば、ぽつりと]
私は猫じゃらしでも用意するげんよ。
あとかつおぶしとか。
この辺、他にもよう猫おるし。
[ヨシアキには頷き]
そうやな、滅多に見付からんもんながや。
人聞きの悪い事言いなさんなま。
ただちょっこし戯れてみようってだけやが。
お手とかお座りさせてみたりして。
[ヨシアキに、招き猫のような手振りをしてみせ]
ある意味いつでも会えるけど、ある意味いつまでも会えん……って感じやなあ。
タカハルの場合。
そんな事は……
あれんけど。弄られキャラを見たら弄りたくなるのが人情ってもんやろいね。
[悪びれず言い、タカハルの言葉には]
それ、好かれとるんやないやろ。
ターゲットにされとるやろ。いろんな意味で。
気を付けて生活しまっし。
[ヨシアキに重ねてツッコミを入れておいた]
人生真面目ばっかりやとだちゃかん。
時には遊びも入れんとな。
優等生の息抜きってやつや。
可愛い少女なら許されるやろ。
おっさんは許されんけど。
[少女もけらけらと笑い]
おじさんが動物って、小さいおじさんやあるまいし。
いや、あれは妖精か。
学術的な分類でなら人間も動物ではあれんけども。
……そうやなあ。
なんというか、きかんなんてレベルやない姉さんを持っとるみたいやな。
[ヨシアキにしみじみと頷いた]
だら、最初からに決まっとるやろ。
ほんでもって、やっぱり色眼鏡がかかっとるようやな。
あ、変態赤飯改めて炊くが?
[ヨシアキに向き、己を指差し、タカハルを見てから米をよそうような仕草をして]
大きいおっさんはなあ……
かっこいいおじさんならいいんやけどな。
タカハルを襲うようなおっさんはなあ。
母は強し、また姉も強し、やな。
[きょとんとするタカハルには]
まあ、狼やないな。どう見ても。
こんな可愛い子を前にして、おとましい奴や。
そんなんやと本当に一生独り身やぞ?
末次義章、無職<53>歳独身、ってな。
男に興味があるって言ってたら……
一部の女子には好かれそうやな。ある意味で。
[訊ねられれば少し間を置いて]
年下か年上か、どっちかと言ったらな。
若い時は年上に憧れるもんやじ。
[他人事のように年寄りじみた事を言い]
ほー。守りたくなるようなタイプが好みなんか。
ヨシアキったら、狼やなんておとろしいわー。
[と、軽く囃し]
女好きでどんならん奴、なあ。
どっかの誰かさんを思い出すわ。
[先程去っていった姿を思い浮かべつつ呟き]
見かけはなかなかそれっぽいじ。
[先も話題にしたような事を言った]
魂が篭っとらん!
[びし、とヨシアキを指差して]
まー、精々頑張りまっし。
見付からんでおったらからかいに行ってやるさけ。
独り身でも寂しくなくて安心やろ。
我ながら優しいわあ。
[掌でぱんぱんと肩を叩き]
男は幾つになっても子供、って言うしな。
世の中、なんやかんやでうまく出来とるもんや。
なーん、かっこいい事言うじー?
俺を信じてついてこ! って感じやな。
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