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[既に死人が出ている状況が現実だと受け入れざるを得ないのであれば、この状況から打開する策を講ずる必要がある。
不安そうな顔を向ける生徒たちに、繰り返し案ずるなと頷き返す。
こうなるきっかけとなった深夜外出に関しては、無事に帰れた後でみっちり小言をくれてやればいい。
同僚の小鳥遊や生徒たちに向けて、空いている座席へと腰を下ろすように促す。
座るという行為だけで、いくらか落ち着けそうな気がした]
二宮をこうした元凶…あの鬼火を操る者がいる。
[得体のしれない何か。頭の中に直接訴えかけてきた声に従うと、どうやら何かしらの手を打たないと、自分たちも二宮の後に続く事になるらしい。
周囲を見回す。
どうやら、それを執り行う人物がこの中に二人、含まれている…と。
ほとんどが今日、学校で会った生徒たちばかりだ。今は皆パニックに陥っているが、その様子は平常に居た姿からは何らかけ離れてはいない]
…つまり、見た目にはすぐに分からないって事か。
それを見極めるためには、特殊な能力が要る…。なるほど、…つまり俺たちの対抗手段は、その能力って事なのか。
[頭の中を整理しながら自然と独り言が漏れる]
あー…俺も…いや、先生もその意見に賛成だ。
ひとまず、見える者だけ名乗りでればいいかと思う。
[小鳥遊や村瀬、櫻木の声の後で同意を示し頷く]
本当は全員把握したい所だがな…鬼の立場からすれば、能力を持つ者は邪魔だろう。
邪魔を排除しようと、…二宮と同じ目に合わせないとも限らない。
…で、隣の車両へ移る者を各自が希望を出し、投票する。
同じやり方で、聞く者がどうにかして名乗り出る。
[投票で決めた人物を隣の車両へ移らせるというやり方が、果たして正しいのか分からない。
ただ、鬼と疑わしい人物を何らかの方法でこの場から外さねばならない、という使命感に似たようなものは抱いている]
…こんな状況だが、少しでも休める者は休んでくれ。
投票で誰かを移らせる…というのは、よく見極めなければならない。少しでも冷静に…取り乱したら、鬼の思うツボだからな。
[少し前の自分にも言い聞かせるように伝えると、シートに深く腰を埋めて瞑目した。
眼の奥に圧すような痛み。頭が鉛のように重かった]
[この状況になれるには、もう少し時間がかかりそうだ。
だが、次の鬼火が現れる前に…──敵が仕掛けてくるなら、必ずあの炎は現れるだろう──手を打たねばならない]
やられる前に…やらないと…
[周囲の会話に耳を傾けているうちに、疲労からか、わずかな間だけ意識が遠ざかる。
もう少し、色んな人物の声が聞きたいと願いつつ、その間の会話はボイスレコーダーに拾わせる事にして、しばし休息を取る事にした。**]
すまん。
発言量、回復するかと思って飛ばしたらしないと後で気づいたorz
俺が視る者として騙りに出るのは無理ぽ…まあ、するつもりもなかったんだが
サルミアッキ…だと?!
食ったことはないが、世界一不味いキャンディっていうアレかw俺を殺す気かwww
まあ、俺に疑いが集まるようだったら切ってくれ
すまない…orz
しかし、じぃよ。お主も悪よのぅ
乗っ取られた寺崎は今頃泣いているんじゃないか?可哀想に
[同情はすれど口元は笑っている]
じぃの提案は逆に目立ちすぎて、あまりらしくない、と思うよ
俺も聞く者を先にっていうのがよく分かんないな
聞く者を出すなら見る者も一緒くたで、そうじゃなかったら見る者だけって考え
補佐だけど、成瀬じゃないだろうな?と、ふと…
須藤 ユウキは、ここまで読んだ。[栞]
今のところ、声にもバラつきがあるし、本物の能力者含めて様子見だとは思うんだが…
こういった時に出るのが、いかにも本物ぽく見えるよな
俺は喉を削りすぎて、逆にらしくないかも
このまま名乗り出るつもりはないんだが、どうだろう?
……ん…ッ…
[短い間のうたた寝から目を覚ますと、目を瞬き周囲を見回す。
一瞬、列車の中でなければいいと考えたが、その願いは虚しく消える。
ボイスレコーダーを操作して、意識を飛ばしていた間の会話を振り返る。
列車の中を見まわりに出た事や、名乗り出る方法について意見が交わされている事を知る]
…自己紹介か。
遅くなりましたが、私は煌星学園の生物教師です。一、二年生の生物を受け持ってます。
[唯一初対面である近藤に向けて軽くお辞儀をしてから述べる]
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