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501号室
[内科病室内、しわくちゃの老女の手をそっと掴む男は
うん、うん、と老女へ相槌を返し
時折、目を細めて笑った。]
おお。嘘じゃねえよ。
今やってる仕事が上手くいけばよ
あいつら迎えに行くからよ
そんな心配すんじゃねえ 母ちゃん
じゃあな、また来っからよ
それまでに身体治せよ、母ちゃん
[皺の多い、苦労の後の残る指先を
老女の腹部へと添え、
男は病室を後にした。
蔵作の母は末期の癌である。
御年80をとうに越えた彼女は痴呆も入り
息子の声に少しばかり、頷いて反応を返すのみだった。]
あー…、煙草…
[病院の、淀んだ空気が嫌いだった。
それでも、なんとなく母の元へ足を運ぶ。
いつ逢えなくなるのかわからないから。
いつ喪うのかわからないから。
なくしたものは二度と取り戻せないと
この歳になって、漸く気づいてしまったから。]
屋上
[病院の屋上で、冷えた空気に身を晒す。
外仕事に慣れている所為か、さほど寒気を感じない。
取り出したセブンスターの本数を数える。
残りは5本。大事に吸おう。
ぼんやり思案し、先端に火を*点けた*]
―926号室―
[かみさまがいなくなって、どれだけ経ったのでしょう
いまのわたしには、それもわかりません
わかる事は、座っているベッドがかみさまといた時のものよりも硬くて冷たくて、それからひろいということくらい
それがちょっぴり寂しいなって思いました]
[窓からそとを眺めました
ここは高いところにあるみたいで、とてもけしきが綺麗だと思います
でも、かみさまはきっと、もっと高いところにいるのでしょう
わたしもかみさまの所へ行きたいと思いました]
[昨日は、四人もわたしに会いにきてくれました
だけれど、ごめんなさい
わたしにはもう、あなたたちの名前がちゃんと思い出せないのです
なんて呼んでいたかは、覚えているのに]
[こんな風に少しずつ、きえていっているのです
毎日、ちょっとずつ、わたしがきえていくのです*]
/*
自分得な設定を詰め込んだ。
・家族はおらず、捨てられた
・野垂れ死ぬ所を気紛れな「かみさま」に拾われて生き延びた
・「かみさま」は二年半ほど前にアルツハイマー型認知症を患い、自分を保っている間に自らその障害を閉じた
・半年ほど前に「かみさま」と同じ病気を発症
・まだかろうじて自分が残っているので、「かみさま」と同じように自分が自分である間に自ら幕を下ろしたいと思っている
・入院資金などは、「かみさま」が遺してくれたお金で賄っている
しかし分かる人には分かるであろうこの設定よ……
最期の望みは「私を忘れないでください」
/*[告げ人 アン]
[告げ人 アン]
[浮遊霊]
[926号室の住人 ロッカ > 告げ人 アン > 塗装工 ゾウサク > 警備員 ノギ]
[廃屋]
[縁側]
[24時間前]
[過去の栄光にしがみついた]
[○]
[四つ葉のクローバー]
[小吉]
[占い師]
<66> “プ” “J”
{5} (03) <<16>>
[海の歌が聴こえる。
賑やかなあらゆるものは私を避けて過ぎ行き
残されたものは静かで平らな毎日。
此処にあるのは
遠くの波音と車椅子が軋む音だけ。]
896号室 ひとりきりの部屋
[真っ白な部屋の窓際。
膝に乗せた青い表紙の日記帳を撫でて。
その、海とも空とも似ていない
つまらない青色を指の先で愛しんで。
私は、そっと世界に幕を下ろす。
そして閉じた瞼の内側に砂浜を描き。
空想の中へと、駈け出した。]
[>>7]
かみさまは、家には住んでいませんでした。
いつもホテルで暮らしていました。
ホテルのベッドはふかふかしていて柔らかくて、それからかみさまが一緒に寝てくれていたものですから、冷たくなんてありませんでした。
ちょっぴり狭いと思った事もありましたが、私はかみさまと一緒に眠る事が何よりも好きだったのです。
[>>8]
かみさまは、人間だけれど、人間じゃあないと思いました。
なぜなら、かみさまはとても美しかったからです。
見た目や立ち居振る舞いもそうですが、その在り方が。
ただただ綺麗で、美しくて、それはきっと、かみさまが高い高い、本当ならわたしみたいなのじゃあ手の届かないような所にいたからなんだと思います。
かみさまはきっと、空の上へ帰っていったのです。
だから、わたしもかみさまの後を追いかけたいと、そう思うのです。
わたしがわたしであるうちに、空の上へわたしも帰りたいと、そう願うのです。
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