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[車椅子の青年の、やわらかな声を肯定する態で
双眸を細めたとき――村の中をその風は吹いた。
その頃には、いまひとり疑いをかけられた者…
イェンニも長老のテントへと姿を見せていたろう。
長老が自ら告げる言葉を、暫し傾聴するひととき。]
大きな、力。それが。
未熟なまじない、か…
[ヘイノの視線から大蛇を庇った手が、すこし浮く]
――居るさ。
――お前が在るようにだ。
[外に集う狼の遠吠えは、呼ぶ者と
応える者の声を隠すように、紛れさせるように――]
…………
[無力がゆえに…―――長老の言葉と共に向けられる視線を受け、眼鏡の奥で僅かに見開いた瞳が揺れた。物言いたげに開いた口が幽かに震えて、結局は何も紡がずに引き結ぶ。
車椅子に座す求道者はただ、供犠の娘を見た。彼女は―――幽かな弧を描いたように見えた口元、面持ちは写し取れず歪んでいくから項垂れるように俯いた]
だから…
こんなに大勢いたんですね。
だから…―――
[荒げる事のない言葉は続かず途切れて、膝掛けを握り締める。ラウリの言葉に俯き垂れた前髪が揺れ、ゆるりと顔をあげ自身もまた改めて、集う者たちを見た]
狼をあやつる者は、二人。
必ず滅ぼさねば……
[長老が告げる内容を黙って聞き、その一部を呟くように口にする。
それ以上はなぞらなかったが、男の頭の中には、漏らさず記憶されていた。男に使者の任が与えられた理由は、一つには、その記憶の正確さ故にだった]
……
[視線は集まった面々を順に捉えていき――途中、誰かと目が合う事もあったかもしれないが――ドロテアの上に留まって]
[長老が重い口を開くのに一度瞬き。
告げられる言葉に耳を傾け、その内容にじゃらり、と抱えなおした杖が鳴る。]
二人、ねぇ……ふぅむ……まじないか……
[長老が告げたまじないの言葉に深く考えるようにゆるりと瞳を伏せて暫し沈黙してる**]
…
[蛇使いの眼には、お守りと称して渡された菓子に
被りを振ったドロテアの仕草が「不必要」を告げた
のではなく、――自分が皆をひととき守るから、と
そう告げたように見えた。
しかし、ヘイノを野暮呼ばわりもする気になれず]
預かりものか。
…きさまの分も、残るといいな。
[そう、素っ気なく言葉を添えた。]
[集められた面々の、互いを見る眼が変わるのを感じる。
村を、互いを守るための、まなざし――]
…好い村だ。
あたしは、だいすきだよ。
必ず滅ぼさねばならぬ。
にんげんに。…文明に滅ぼされる*前に*
[告げられる、長老の言葉。
男は見えぬ手を自分の掌に落とした。
開いたその上に、今乗るのは空気だけ]
…敵……――
――、味方、
[ふたり。
そして、ふたり。
開いた手の指を、にほん、曲げる]
……望まれたりか。
[呟きはごく微かに。視線はすぐに逸らして、再び炎へと向けられる。炎に照らされる真紅のコートは、赤と黒の火の粉が混じり合っているように映し出され]
……。
[話しかけられるか何かするまでは、そのまま口を噤んでいるだろうか*]
ああ、繰り言のような問いをかける、
そんな時間は過去のものとなったのだな。
[互いが、互いを見る眼が変わる。
痛ましくとも、嘆かわしくとも、先を繋ぐため。
漸くこの地に根づいた流浪の蛇遣いは、焔の裡を
覗くように俯いていた顎をようやく持ち上げる。]
討つべき輩は、ふたり。
抗する力は、さんにん。
…それ以外の者は…
それと知られず盾になる、ということだろうかな。
あたしも暫し、考えるときをいただこう。
…白髪頭。
合議のしきたりが必要なら、教えてくれ。
[見交わす面々を自らは見ぬよう、天を仰いだ。
見れば見知る人々の姿に、惑わされそうになる。
皆の気配を、戸惑いを、決意を感じながら――
常から見ぬマティアスは、もっとより多くを
感じているのだろうかと、束の間意識に*上らせた*]
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