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[そして――ふう、と白い吐息をこぼしてから、二人を見やる。]
長老は口にしておらなんだが……狼使いに味方するものも、一人おるようじゃの……
[伝聞のような、あやふやな言葉が冷たい空気に溶けた。]
……もし、違うものであるならば。
どちらが正かを決めなければならない。
だが、それだけの話だ。
[顔を正面に向き直らせる、と、レイヨを向いて]
しかし。嗚呼。そうだな。違わなければいい。
現となった兆が、跡にならないように。
[感情の吐露を避けるような、迂遠な語り口は、普段と変わらず。ただ、ぽつりと]
私欲を含めるとすれば、尚……
いや。詮無い事か。
[小さく零しては、首を振った]
…――…
――やはり、…――、
[ぽつり くぐもった声で独り語散らせ
森から離れ小屋並ぶ集落へと足を向ける。
ざりざり、ざくり、特徴的な音がなる]
[ドロテアの表情はどうでしたでしょうか。この目では見えません。伏し目がちの瞳は、見えるものを見ぬようにする為かどうかは知らぬこと]
……。私、おかしいのかしら?
赤い空も、こんなに綺麗。私なら、歓迎だわ。
[痴れ者のようにとぼけた言葉、今度は風にも流れましょう。ふと視界の先にトナカイを見、そのまま赤い空をうっとりと眺めやりながら]
…ああ。有難うだ。
[――相棒の、旨い餌。
夏には事欠かぬものの、冬は覚めれば無く…飢える。
凍えぬよう目覚めぬよう人肌で温め続ける蛇遣いは、
獣医の言葉に感謝しながら、遠い雪解けを想った。]
…この地には、それがある。あたしも知ってる。
利用――ひとの心を?
[ひとつ瞬いて、ウルスラが明かす話を傾聴する]
するものらしい、というのは…誰とした話だろう。
聞かせてくれるといいが――先生。
互いに疑い合うように仕向けるとかね。
そういうのを狙ってるらしくてさ。
全く面倒な連中だよ。
……だね。
無駄にするわけには、いかないね。
[犠牲となる娘を思い、ビャルネの呟きに言葉短く頷く]
狼遣いに、味方?本当なのかい?
だとしたら、どうして長老は……
それに触れなかったんだろうかね。
――凶兆の徴と知らなければ綺麗なのかもな。
それこそ、ヨソの人間や子供なら。
[流れて来たイェンニの声には唐突に声をかけ。]
この状況で"歓迎"ってのは些か想うこともあるが。
[此処へ来て長くは経たない相手の意図ははかりかね。
他方で聞こえた特徴的な足音――否、杖の音だろうか。
鳴らない杖を持つのはマティアスだろうとあたりつけ。]
あら。ごきげんよう…かしら?
貴男も悼まれるお方?
[唐突な声かけには流石に目も僅か見開きます]
赤は、好きですの。長老様は赤は凶兆とかおっしゃいますが。
綺麗という言葉に罪はありませんでしょ。
まるで血のよう。赤はキライではないの。
[ドロテアはこれからその赤を流すのでしょうか。期待の声だけは悟られませぬよう]
もしかしたら……
寒い分、人の温かみが欲しくなるのかもしれないね。
[冗談のように少し笑みながら語る。
話の続きを促されて、それに答える]
それは、カウコとした話さ。
偽物のまじない師が、無実の人間を狼遣いだと
告発する可能性とかね。
まじない師は狼遣いが誰かを知ることができるけど
そこを逆に……って話さ。
しかし、ビャルネの話が本当だとしたら……
ますます、おかしなことになりそうだね。
[細められる視線の先にある行列を*見つめて*]
さしもの長老も……自らの孫娘を贄としたことに動揺しておったのかもしれんのぅ。
わししかテントにおらなんだときに、言うておったが――
皆が来た時には口にするのを忘れておったのか……もしくは口にしないことで油断させるつもりじゃったのかのぅ。
[じゃらり、杖を持ち直しながら。
テントでのことを思い返すように言葉をつむぐ。]
その話は……狼使いに味方するものが居たら、さらにややこしくなりそうじゃのぅ。
[ウルスラがカウコとしたという話を耳にして、難しげに眉を寄せた。]
[相手が見開いた目に、驚かせたと知るも謝罪はなく]
悼んでも儀が止まるわけじゃなし、
ドロテアはドロテアの出来ることをするだけだ――。
[答えは否定を滲ませるも割り切れてはおらず。
赤が好きだと言う相手の様子に特に咎める色なく聞くけれど]
血のようだから好きってか?
[帽子をつまみ、少し深く被る。
赤を血と結びつけた上で好きと言う相手をじっと見やり]
…どんなかたちにせよ跡は残るでしょう。
もうドロテアは…―――
[紅い空を見上げてから、捧げられる供犠の娘の向かった先に顔を向け、俯き瞬きよりは長く瞼をおろす間。首を振るアルマウェルの気配に顔を再びあげて、噤まれた言葉の先を想い眼差しを細めた]
僕には何が正しいのかもわかりません。
それでも奪わせてしまいたくはないと想います。
[周囲を見回す視線は人の無いのを確かめ、アルマウェルに向き直る。悴む手が眼鏡をずらし、滲む視界に彼を捉えてからかけ直す]
…方策は見つかりましたか?
―― ビャルネの小屋前 ――
[気づけば、いつしか村のほとんどの人々が
外へ出て――葬列めく儀礼へ視線を向けていた。
容疑を向けられる他の者の姿も、そこにはあって。
…逸れかけた意識は、ビャルネの呟きにか戻って]
…?
狼使いに、味方する――…
あんたが、書物へ希望ある知識を求めている
ところだろうと思って訪ねてみたんだが。
ふむ…随分と、剣呑な話を聞いてしまったな…
…
狼使いに味方する者が、ひとり――
いるとかいないとか。
[目の前のビャルネの言をなぞって、ぽつり]
妙な話になっているな。…
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