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…ならば、あたしと同じだ。
出来ないことまでしたがる、なんてことは
無論あんたにはないのだろうが。
[レイヨが、そして己も、マティアスへと答えて
やがて、些細な会話と道行の続きは再開される。]
この地で、ひとも群れて暮らすのだと――
担うべき責があるのだと教えて貰いながら、
数年間、…つたないながら過ごしてきたな。
[夏のベリー摘みや銀鎖編み、裏返した毛皮を縫う
防寒着仕立て――蛇遣いはまだ熟練には至らない。
今でなくとも、時は惜しむと添える唇がつぶやく。]
…茶なら、何でもうれしいさ。
あの、皆が好んで飲む、
血粉を湯で練った珈琲もどきだけは堪忍だ。
[表情が和らがぬのは詮無いが曖昧を容れ頷く。
ドロテアの想いが、いまひとしずくの時を産む。
言及はせずとも蛇遣いは答え、また応えるべく。
テントに残る者たちへは向かう余韻のみ残して、
雪の重みに耐えられるか否かの、青年の小屋へ]
…まずひとつ、尋ねてみるのだが…レイヨ。
まじないをする者には、助言が必要だと思うか?
出来ぬ事とて…想いはしますけどね。
弁えられているなら幸いです。
寒い中ご足労をありがとうございます。
[トゥーリッキとマティアスの会話に口を挟まずも耳を傾け、再開される続きに広がる夜の冷たさに眼差しを細める。遠吠えは止まず人の気配も温もりも減る屋外ではテントより大きく、進む道のりに招いた人でなく寒さを気遣う眼差しは蛇の気配を探る]
…僕も貴方も群れのひとりですね。
[キィキィキィキィ…―――やがて崩れかけた小屋の前で車椅子の音が止まり、到着を示すように顔を向ける。立て付けの悪い扉を開いて招き入れれば、慣れた所作で言葉の通りに短い夏の間に知る者も少ない森の隅で摘んだ茶を淹れはじめた。
トゥーリッキに木彫りのカップを差し出して、自らも茶を啜る。お連れさんのお名前を伺ってもいいですか?―――湯気に曇る眼鏡越しに最初にかけたのはそんな言葉]
[見ずもトゥーリッキの鼻先が立てる音は聴いていたから、招いておきながらも口も開かずに。室内には茶の他にも幾らかの草木の根や葉や土の幽かな香り、すり潰しかけの木の根と機材が乗る机は脚が一本だけ短く、カップを置くとカタリと鳴った]
仮に…貴方がまじないをできたら助言を欲しますか?
時と場合と、人によるとは思います。
[道々に問われた言葉へと答えたのは、悴む指先が解れて先に曖昧に零したものが幾ばくかでも和らいだと感じてから。思索の先にある言葉を訥々と零しながら、曇る眼鏡を外して膝掛けで拭う]
仮に僕がまじないをできるなら…
何と助言を頂けるんでしょうね。
[ウルスラの見事な肘打ちに顔を顰めつつも、
散り散りになる場に、長居することも無く。]
じゃぁ、爺…もとい長老、
何かあったらアルマウェル伝いに呼んで頂戴。
私が出られなくともミカちゃんが対応するわ。
[名残惜しそうに火元から立ち上がると、
一瞬だけ不可解な素振りを行った後、テントを後にする。]
[住まいに着くなり火を起こす手許には数冊の本。
砂糖菓子の守りを持たせた隣人にも忘れずの報告。
薄暗い季節。昼夜も訪わない狭間に明かりで*探すものは――*]
[花束]について? [ボウガン]の本?
[ドラゴンレーダー]のしくみ…?
ちょっと! ニルスったら!
貸した本、ちゃんと返しなさいよ!
センセーも言ってたけど緊急事態なのよ!
ったく…いっっっつもいい加減なんだから。
まぁ、今回は"中身"を使わないからいいけどね。
[テントから出ていく面々を、ゆっくりと見送る。
しばらく火に当たっていたが、やがて己もと帽子を被り直して]
…既に贄が用意されているのに、まだ手を出すのか。
いや、しかし…そうでなければ、暴虐の限りは尽くせないか?
[ドロテアに聞こえないように――しかし口に出してしまった以上その言葉はテントの中に響いてしまうのだが――低く眼帯の男に向けて囁く。やれやれと首を振り、その場から立ち上がった]
娘だけでは時間稼ぎにしかならないとは、恐ろしいものよ。
冬の狼は、どこまで貪欲に成り得ると言うのか――
[ドロテアを一瞥し、テントを後に]
―― レイヨの小屋 ――
否… お招き感謝だ。
そう、群れのひとり。同じ群れだといいと思う。
[何もかも凍りつく季節に嗅ぐ、あおくまるい香り。蛇遣いは、レイヨが煎れる茶の蒸気を吸い込む。
毛皮の下では和らいだのは…寒さに縮む大蛇の胴で]
相棒は、相棒だよ。
名乗らないから、名前は知らんのだ。
[大蛇の名を問う眼鏡の曇る青年に、さして冗談でもなさそうに言う。少し思案して、顎を引いて見遣る]
あんたにとって、こいつが何と定まるなら
――そう呼んでみるといいのではないかね。
―テントの外―
[凶兆の徴は、優雅に、そして堂々とその姿を天に泳がせている。
自宅のある――所謂村の外れと呼ばれる場所にのんびりと足を進めながら、オーロラを眺めていた]
美しいと思っては、…まずい、か。
[帽子の唾に軽く触れ、ひとつ白い息を吐く。
耳の奥には狼達の遠吠えが容赦なく響き続けている]
[渡されたカップを、両手に包む。血が温まる。]
…助言は、ほしい。あたしなら。
まじないは自らを強くしない。たぶんな。
[冷たい洟でなく温い茶を啜るに、音は立てない。
湯気越しに見ているのは、青年の裸眼、そのいろ。]
…む。そうだな。あたしには、あんたが。
まじないをするようには…実は、今は見えん。
まじない師というよりは、学究の徒に見える。
なので、もし予想に反して"出来る"のなら――
その調子で密かにことを進めてくれ… だろう。
[それぞれに外へ出ていく者達を、無言のままに見送る。男は、当分はテントの中に残っているつもりで]
……まじない。
求めんがための……
潜められて。僥倖たるかな。
[ぽつりと、再び呟く。ふと、長老に一瞥をくれられた。その視線は、お前は出来るのか、とでも問うように]
……
[僅かに目を伏せる様は、否定とも肯定ともつかず。
ただ、炎が小さく爆ぜる音を立てていた**]
見立て通り"出来ない"のなら――
[ゆらり、首元で眠る大蛇の膚が波をうつ。
言いかけた言葉は止めたか、そこで元より終いか。]
……否、それは問われてはいないな。
[笑みはつくるにも気が進まぬ態で、息を吐く。
歪んだ卓を鳴らさぬように、静かに器を*置いた*。]
[炎を見詰めたまま、トゥーリッキの言葉を聞き。
男の顔に珍しく浮かんだのは、苦笑に似た形の表情(かお)。
拗ねめく響きに、顔を向ける事はせぬままに]
…――そう、だな…
そう言う真似を思い付かぬから、
俺は、――
[続くべき言葉を飲み込むのは男の癖。
炎へと顔を向けたまま、気配がテントから消えるを感じつつ]
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