情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
だめだ…。
[グラスをこと、と置くと]
寝る。みんなお休み。
引き続きご歓談ください。では。
[詩でも暗誦するかのように言うと、一礼して食堂を出ていった]
感じ悪いお酒ですね。うふふふふ。あははは。
もう何をしたらいいのかさっぱり。です。
あと2日。
それまでに消化して溶けか吊りで消える。うん。
ごめんなさい、ごめんなさい。
あー、もうもっとお気楽にすればよかった。
遅いね。明日は飲まない。すぐ寝る。
約束します。
というか一番、ハーくんにごめんなさい。
レベッカさん周りの気遣いと言うかアシストまでロッテの方が役に立ってるって差し引き考えたら、ほんとだめさ加減に凹む。
ハーくんはレベッカさんの何が心残りになってるの?
雑貨屋が潰れていなくなったこと?
何かつなげてあげたいなぁ、せめて。
[着の身着のままで布団に潜り込んでから幾度目の目覚め。その度に襲ってくる情けなさと自己嫌悪とが二日酔いの頭に縺れ絡まり苛んだ]
最悪…。
出しゃばって、一人で突っ走って…。
何しに来たんだろう。
[階下の食堂から聞こえてくる談笑。もぞ、と膝を抱き寄せ布団の中で丸くなる。と、硬いものが肘に当たる。上着のポケットに放り込んだままになっていたフォトフレーム]
……これもなぁ。
なかったことになるんじゃ持ってたって――。
昨日の朝の先生からの電話。
『校長先生が るから、誰か持って れると嬉しいな。』
――音は切れ切れで不明瞭だったけれど先生がそんなことを言っていた、とクインが言わなかったか?
[布団の向こうにある何かを凝視するかのように目を凝らし、気を抜けばぼやけてくる思考を尖らせる]
持ってきてくれると嬉しい? 何を? どうやって?
確かに写真や手紙なら、記憶として持ち帰ることはできるだろう。
モーガン先輩やデボラ先輩なら、再構成することもできるかもしれない。
ただ、モノだったとしたら?
過去が――変わる。
[背中が冷やりとした]
そうよ。
駄目でもともとじゃない。
[跳ね起きると、壁に据え付けてある非常用の懐中電灯をもぎ取ると階段をそっと降り、合宿所を*飛び出した*]
さぁ、頑張ってつじつまあわせるぞ。
過去を変えないで過去を変える。
記憶の集合であるところの真実を上書きする。
それはみんながしようとしていることと違わないはず。
過去を変えようとあがくことで真実を発見する。
あがかなければ、自分の中の過去は変わらない。
起こってしまったことは変わらなくても、何が起こったのかという解釈は変えられる。
思い込みをとっぱらう、別の角度から見る。
そのためには何をすれば良いんだろう。
わたしを含めてみんなが見ている『ドッペルゲンガー』と呼んでいるもの。
あれが記憶の再現なら、記憶の混線から、他のだれかの記憶、しかも無意識の記憶から何か見えることもあるんじゃないかな。
例えばギルくんあたりが部室棟を背に校庭の端で花壇をいじっていたとして、ふと視線をあげて森に差し掛かる太陽を見上げたかもしれない。
その拍子に、視線の端にあの日の雑貨屋が映ったかもしれない。本人は勿論気にしないから覚えていない、それでもその無意識記憶の断片が、ここでは零れ落ちてくることもあるかもしれない。
[1] [2] [3] [4] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了