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[カウコの返事にはなるほどね、と頷いて]
いい情報……ね。
確かに「探せ」とは言われたけど
手掛かりなんて結局どこにもないし、
一人ひとりに尋ねてみたところで
無意味なのも分かりきってるしねえ。
こっちとしちゃまじない師に頼りたいところだけど
それさえ誰かも分からないんじゃ
どうしようもないさね。
―― 橇置き場 ――
[――坂の上には、木の橇が並んでいる。
ゆるやかな傾斜は、初速をつけるに適したそれ。
人探しの態で戻り来た蛇遣いは、帽子の男を見る。]
…また、外へ出たのか。
[長くテントの前へ佇んでいた、かの時を思う。
ほうとしろく漏れる吐息は、早や鬢の毛を凍らせて]
唄とでも聴くかね。幻燈とでも見遣るか。
[遠吠えと、極光。――今は嫌でも注意引くもの。]
[ビャルネの曖昧な物言いにも
気にする様子は見せず]
ああ、確かにホイホイと喋るのも
よくないんだろうね…今の状況じゃ。
[眼の前にいるのは味方かもしれないが
敵かもしれない。
慎重に動かねば、村は狼を操る者に
乗っ取られてしまうだろう]
言えるようになったら、
そのときはお願いしたいところだね。
― 小屋 ―
…僕は………
疑わしき者を排斥するより、少しでも…
信じる者の助けになりたいです。
[日差しの下で育った茶を飲んでから零す、同じ群れに属するか判じる事のない言葉は、トゥーリッキを疑う音を含めない。白蛇の名に対する言及には眼鏡をかけず滲んだ眼差しがお連れさんを暫く見て、機会があればと和らいだ声が添え置いた]
………
違うのに似ているのは面白いですね。
[からりと笑うに肩竦め、けれど手放せなどとは言わない。]
不用意に口にされたら、信憑性も半減。
情報は、そのモノだけじゃないし。
[誰を信じるとも誰を疑うとも定めず。
ドロテアに関して返る言葉には怒りも焦燥もなく]
…興味深いかね。
ひとつ、つくってみるのもいい。
[橇が並ぶ丘の上で、顔を合わせる。
身体の前へ毛皮をかき寄せ、俗な会釈をひとつ。]
据え膳。
[答えはごくごく、みじかい。付け足すに―――]
群れに喰わせるのは、惜しいな。
[ウルスラにはそうだな、と一言返してから]
尋ねてすんなり答えられるようでは困る。
が、黙って"いなく"なられても困る。
……まじない師が誰にどう素性を明かすのかは自由だが
明かす先を間違えられては光はない。
尤も、生者を見る者ならば結果から信を決めるだろうが。
[残り2つは事前に相手を信用する術はない。]
[助言について述べるトゥーリッキの言葉に耳を傾け、言葉の途切れるのを待ってから温められた呼気と共に零した感想。面持ちは少しだけ和らいで眼鏡をかけ直すけれど、揶揄する素振りがある訳もなくて]
僕は貴方が出来る方と仰れば同じ事を言います。
誰にも告げず在ればいいと想う。
僕の場合は助言ではなく懇願に近いでしょうか。
[自重せぬ声音が語る告白、手を伸ばし飲み干す茶は溜息と共に。問わぬ事を語られぬトゥーリッキの口元ではなく、鮮明な視界が見ていたのは―――…]
変わりませんよ、僕は。
[吐いた息はやはり白くて、赤いオーロラは禍々しく。]
まじない師は信じる者を見極める必要がある。
力を持たない者は、まじない師を信用させる必要がある。
[それは狼使いとて同じことではあるけれど。]
話をするだけでも何かのきっかけにはなるだろ。
……簡単に信じることも簡単に疑うことも
出来ない状況だし、な。
暖が在るのは有り難いが、気まずい空気は私にとって毒になり得るのでね。…ドロテアにかけてやる言葉も、見つけることは出来なんだ。
[首の周囲に巻かれたそれ。蛇使いの姿であることは、遠目にも分った。小さく――先ほどもそうしたように、己を嘲る笑いを、ひとつ]
唄、か。
そうであるとしたら、それは死を崇め、滅びを招く唄だな。あの光も同様だ。
何がこの地を支配しているのか、嫌でも思い起こさせてしまう。
[己の顎にそっと指を這わせ、声は幽かに沈む]
確かに。わざわざ、長老殿が我々のために用意して下さった娘だ。あれの死をもって、天の赤を雪の上に映す――…悪くない趣向ではあるな。
[狼達の遠吠えは、程無く歓喜のそれに代わるだろう。
――喰わせるのは惜しい。片割れの言葉に、声は少し揺らぐ]
ならば、お前が喰うか。
………
[奪われたくないと願うものは、トゥーリッキの指に絡む自らの髪ではない。抱擁に応えずも拒まず離れゆく身に伸ばす手は、顎のラインから白蛇の巻く首筋をたどる]
差し上げるはきっと、奪われるには足らないから。
貴方に奪わせてしまわないといいと…
杞憂かも知れませんが、そんな事を想います。
[カウコの言に、ふ、と息が漏れる]
難しいモンだねえ。
狼遣いとの知恵比べってのは。
まじない師に狼遣いではないと宣言されても
それが絶対に正しいとも言い切れないわけだしね。
…トナカイたちも気配に気づけない以上、
狼遣いを見破る足しになるのは
やはり人間の言葉、ってことなんだろうね。
向こうだって、そうそうボロは出さないだろうけど
何かのきっかけにはなるだろうし。
たぶん…性格、悪いんです僕。
[持て成し湯を足して足止めした客人へ、僅かに含めた囁きは確信犯たる。キィキィキィキィ―――去るトゥーリッキを見送るため、扉まで車椅子で添う間に零した囁き]
温かく過ごして下さい。
[向ける先は去る人物か首もとの蛇か、曖昧に。去りゆく背の失せてからも冷気が入り込むのも厭わず、暫し保と靡く紅いカーテンを見上げて]
…空気か。
確かこの地に住まいする、
大気の精霊はイルマタルと教わったが…
空気に毒を漏られて、難儀なことだろう。
言葉も情けも、今は時を奪うよ。煩うな。
[ラウリの自嘲を慰めもせぬ薄情は、先刻と同じ。
彼の口から、"支配"なる言葉を聞くと眉を顰めて]
それでも、みじかい夏の歓びに惹かれて
あたしはこの土地に居るよ。長い冬と闇の地に。
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