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――なあ、ラウリ。
思い起こさせられたなら、お前は…
…否。そんなことが聞きたいのではないのだ…
[尋ねかけ、寒がりの蛇遣いは彼が辿る
顎の曲線と、帽子の鍔のそれとを重ね想う。]
そんな小洒落た帽子を年中着けているお前がな。
街へ住まずにどうしてこの地へ留まり続けるのか。
おそらくは、あたしが訊かずとも
誰かが訊くのだろうがね。…うむ。
今さらに、尋ねてみたく*なったのだよ*。
[ウルスラに緩く頷いて落とす息は白く]
誰かが自分を狼使いでないと判じても
それが本物のまじない師と妄信も出来ない状況だろうし
……人はそも嘘をつく生き物だから――違和感があっても
すぐに敵と直結しないのもまた厄介。
[前途多難だ。と笑えない冗談のように呟く。
やがてふるりと体を震わせると、退席の言葉もおかず、ひらりと手だけを振り一度自分の生活する*小屋へと*]
[長老がドロテアに触れ、言葉をかける様子を、男はやはり静かに見ていた]
……早く始末をつけなければ。
ええ。私がまじないを使えたとするなら。
使えないとしても。
わかっています。苦痛を、増やさないために。
[呟きの後、続けた言葉は村長に向けてだったが。己がまじないを使えるかどうか、明言はせずに。かけた首飾りに指先で触れた]
対たる遣い手殿は、
凄惨にも、趣向を求めるらしい。
――あたしが、貰おう。
[玲瓏たる声音が、応じて確と主張する。]
思惑通り、時間稼ぎをさせてやる代わりに、
そのぶん群れは飢えるというわけだ。…お前も。
「次」が愉しみではないかね?
夏が、好きなのか。
[蛇使いが村に留まった理由。思い出し、頷く。
しかし発した返答は、同意の響きを伴わない]
冬は長い。闇は深い。死は死以外の何物でもない。
……じきに慣れるだろうさ。その『じき』まで、村とお前が生き残っていればな。
[とりとめのない言葉を並べて、ごまかすように笑った。
消えた問いには、首を傾げるが何も言わず]
まじない師が本物かどうかなんて分かる手段は
ないものねえ。
偽物だったらまだしも。
[情報屋の言葉に、自然と形のいい眉が寄る]
……ある意味一番厄介なのは、人の心。
疑い心と、信じる心だ。
あいつらは、きっとそういう部分も含めて
利用しているんだろうね。
[手を振るカウコと別れ、ひとり空を見上げる。
そこにはいまだに不吉な血色の極光が*広がっていた*]
[帽子について尋ねられれば、思い出したようにその唾を掴んだ。
さあ、どうだろうなとはぐらかすように]
中々どうして、この闇と雪原は私を離してはくれなくてね……。
街に行ってしまえば、ここまで深い闇を感じることは出来ない。忌わしいものだが、同時に失えばとてつもなく懐かしんでしまうだろう。
洒落ているものと、美しいものは、違う。
[最後に放った言葉だけは、異質な音を纏っただろうか。
影に覆われてはっきりとしない足もとに視線を落とし、ゆっくりとその場から歩きだした]
[本から剥がした鞣皮を机へと並べると、
暖はそのままに、再び外へ出る準備を。
贄の乙女が捧げられるより先に奪われる一つの贄は、
まだもう少し先のこと。
不在の旨を隣人に伝えるべく声をかけ、
使者なら言付けを、そうでない者であれば探せと伝える。]
逸れ狼を威嚇しながら歩くから、
すぐ見つかるでしょう。小さな村だし。
それに私も容疑者の一人だし。
情報集めないと仕事にならないわ。
それに――
本当なら、さっさとこっちの身元明かして、
呪術者の首根っこ掴まえて。
ガチンコ勝負したいんだけどね。
そうも言ってらんないでしょうからね。
ドロテアのこともあるし。
[溜息混じりに洩らす本音は、隣人にのみ。
一通り吐き出すと足許凍る最中、
人の気配と何かを探しに。]
そうか。
[確として響いた声に、静かに同意する。
群れの歓喜が、そして飢え。意識せずともそれが強まっているのを感じられる。
それは――己の歓喜と飢えでもあるのだから]
…素直に、愉しみに飢えておくとしよう。
より明瞭に、「死」の存在を感じておくためにも。
[テントの外で一人言]
人は人で、在る様に在ればよいのにね。きっと狼達もそうあるだけなのだもの。こう想う私はおかしいのでしょうか。
でもどうか、大事となりませんよう祈るのみですわ。ドロテア様も、お望みになられるまま──
[言葉に滲むものを読み取る人は誰も居らず。ただ足元に残る足跡だけが、軌跡を刻むのみ]
あぁ、何方か…。
[私を諫めてくださらぬか、と。どうやらまだここには馴染めぬ様]
皆と過ごす、夏がな。
[補足して、一度口を噤む。
ごまかす、はぐらかす――
然し隠さぬ素振りは確かに返答で。
異質な音ごとに、蛇遣いは眼差しにやや険しさを
混ぜて影引く男を見詰めていた。離れゆく*背も*]
そう簡単に名乗り出るものが……信用に値するかというとまた、難しいからのぅ。
[情報屋と獣医のやり取りにぽつりと言葉をこぼし。
じゃら り 杖を鳴らして、緩やかに二人を見やる。]
まあ……娘の命で購う時間を有意義に過ごさねば、の……
[小屋へと向かう情報屋の背に言葉を返し。
獣医へとちらり視線を向け――]
疑うはたやすく、信じるは難しい……昔から言われることじゃからのぅ。
おぬしも、信じるものを違えぬようにな……
[ひとつ、告げる忠告は果たして間違えるなという意味か、裏切るなという意味か。
女がどちらと聞くかは知らぬまま、その場を離れてゆるりと歩き出す。]
[さくり。雪を踏みしめ。
じゃらり、杖を鳴らしながらゆるりと向かう先。
どこと決めぬまま、オーロラの赤い光に眸を細めながら村の中を行く。
さて、視界の先には――[供儀 ドロテア]が見えるだろうか。]
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